女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。

『シン・ゴジラ』のインパクト

 現在2016年9月26日1時14分である。

「やっと、『シン・ゴジラ』を、話題にしたわね。」

 こういうのって、ほとんど奇跡なんだ。

「でも、気付いたじゃない。」

 やっとね。




 説明しておくと、前回の投稿へのリンクを張った次のツイートを、麻友さんに対してして以来、私は、待っていたのだ。



渡辺麻友様。『1から始める数学』がついに『0(ゼロ)』を作るところまで達しました。この連載の目標は果たされたのです。次は何を話して欲しいですか?これはというものがあったら私の心に思い浮かばせて下さい。(『1から始める数学(その15)』へのリンク)

2016年9月10日1時51分のツイート。



 ところが、実際には、早くもこの日の夜、麻友さんは、以下の2つのツイートで、返事をしてくれていたのだ。



この間やっと見てきた…
ああ~蘭堂さん~~

f:id:PASTORALE:20160923233516j:plain

2016年9月10日20時8分のツイート。



巨災対とうとい

2016年9月10日20時12分のツイート。



 つまり、

『現在興行中の映画『シン・ゴジラ』が、面白かったので、あの中に出てくる、原子炉や核の話を、説明してよ。』

と、話題を作ってくれていたのだ。

 だが、余りにも返事が早かったので、私は、シグナルを見落としてしまった。

 鈍い私に業を煮やし、麻友さんは、もう一度、



シン・ゴジラ
我慢できずにおかわり。
名台詞ステッカー嬉しすぎる…!

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2016年9月18日1時10分のツイート。



家宝にしよう。

2016年9月18日1時11分のツイート。



の2つのツイートをしてきた。

 これを、読んでも、すぐには私は、合点がいかなかったが、麻友さんが、ゴジラの映画を、すごく面白いと思ったのだなあと、なんとなく感じた。

 私が、やっと麻友さんの気持ちに、応えられる状態になったのは、

核分裂反応で、エネルギーが得られることが、分かったのは、アインシュタイン相対性理論のお陰だよな。相対性理論の説明をしてあげようか。』

と、思い立ったときだった。

 これが、麻友さんと私の冒頭の会話の意味である。



核分裂とか原子炉って、相対性理論なの?」

 相対性理論で、全部説明できるわけではなくて、本当は、量子力学を使わないと、首尾一貫した説明は、できない。

 ただ、第2次世界大戦の頃、アインシュタインが、アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトに、

『確信は持てませんが、非常に強大な新型の爆弾が作れることが、十分に考えられます。この爆弾ひとつだけでも、船で運んで爆発させれば、港全体ばかりかその周辺部も壊すことができるほどの威力を持っています。』

という手紙を書いて、原子爆弾の製造を促したのは、事実なんだ。

「第2次世界大戦の頃、じゃなくて、第2次世界大戦中じゃないの?」

 私も今回、日付を見て行って分かったんだけど、アインシュタインの手紙は、1939年8月2日となっていて、第2次世界大戦の開戦である1939年9月1日のドイツのポーランド侵攻より前なんだ。

「えー、そんな微妙なことって、学校では、なかなか習わないわねー。」

 重要なことは、第2次世界大戦開戦といわれている日より、何ヶ月か、或いは、何年も前から、あの辺は、いつ戦争が起こってもおかしくない、一触即発の状態にあったということだね。

「私達の周りで、首相に、新型の爆弾を作れます、なんて、内緒で言わなくても良いのは、私達の周りで、少なくとも何年かは、戦争は起こらない、ということね。」

 平和って良いね。

「それで、原子爆弾相対性理論が関係しているというのは、確かあの、{E=mc^2}を、アインシュタインが、見つけたからなんでしょ?どう関係してるの?」

 麻友さん。問題。

「えっ」

 相対性理論の論文は、何年だった?

「ウフッ、もう、覚えちゃったわよ。1905年よ。」

 そう。いつもの特待生ぶり、健在。

「じゃあ、1905年に分かったことなの?」

 いや、1905年の論文に、{E=mc^2}は、ない。

 私、実際に論文見て、チェックした。

「だとすると、一般相対性理論で、1915年?」

 1915年を、覚えていたのは、さすがだけど、{E=mc^2}は、1907年の論文なんだ。

「1907年?だとすると、これを理解するには、一般相対性理論は、必要ないわね。」

 お見事!

 麻友さん初めて、歴史的考察で、答えを導いたじゃない。

「なるほど。太郎さんが、いつも、歴史が大事だって言うの、こういうことか。」

 ところで、{E=mc^2}って、なんて読む?

「イー、イコール、エム、シー、じじょう。」

 日本語では、それで、正しいんだけどね、英語で読むと、どうなる?

「そこまで、知らないわ。」

 いや、恥ずかしいことではないよ。大学にいたとき、私知らなかったから。

「太郎さんでも?」

 実は、山口百恵の、

百恵全集/REBIRTH

REBIRTH/百恵全集

REBIRTH/百恵全集

という70曲入っている、CD4枚のアルバムがあって、この中に、『{E=mc^2}』という題の歌があるんだ。

「太郎さん。山口百恵好きねー。」

 まあ、麻友さんを好きな加減とは、比べものにならないけど。

「私も、最近やっと自信が持てたわ。ところで、{E=mc^2}を、なんと歌ってるの?」

『イー、イコール、エム、シー、スクエア』

と、歌ってるんだ。

 このCDを買ったのは、1998年1月16日だから、京都大学時代は、『自乗』を『スクエア』と読むことを、知らなかったはずなんだ。

 これで聴いて、初めて、

『そう読むのかー。』

と、納得したくらいだからね。

「授業で、先生が、読んでくれる、とか、ないの?」

 私、授業、サボってたからね。

「まったく。」

 ところで、{E=mc^2}なんだけどね、アインシュタインでさえ、特殊相対性理論を建設してから2年もかかっているんだから、そんなに簡単には、分からないんだよ。

「それは、そうでしょうね。」

 だから、ゴジラの生命源、原子力発電所のエネルギーの源、原子爆弾の原理、原子爆弾水素爆弾の違い、放射能半減期とは何か、そもそもそれらのものの具体的な量を求めるにはどうすれば良いか、というような、真面目な目標だけど、面白くもあることを、次なる話題に選ぼうと思う。

「そもそも、このブログの目指していたこととも、矛盾はないわね。」

 そういうわけでね。次回は、私の物理学の原点を、話そうと思う。

「原点って、あの小学校1年生の時の?」

 そう。

「わー。早く聞きたい。」

 準備が、整ったらね。

「今日は、これで、おしまい?」

 ひとつ、麻友さんが、疑問に思いそうなことを、書いて、終わろう。

 インターネットで、{E=mc^2}を調べると、Wikipediaで、

『イー、イコール、エム、シー、スクエアド』

と、読み方が、書いてある。

「太郎さん、間違えたの?」

と、思うだろうと思って、これを、書いているんだ。

『数学英和・和英辞典』(共立出版

数学英和・和英辞典

数学英和・和英辞典

というので、調べると、『記号・式の英語での読み方』というページに、

{a^2\ \ \ \ \ \ \ \ \ a\ \ \mathrm{square\ \ [ squared ] }}

と書いてあって、両方正しいことが、分かる。

「受動態で、過去分詞型になるのかと、思ったけど。」

 私も、気になったから、今読んでいる、

杉山忠一『英文法詳解』

英文法詳解

英文法詳解

で、調べてみたら、493ページに、

『ここに扱った数字の読み方は,実際にはある程度幅があって,上に述べた以外の読み方は絶対にないといったように窮屈に考えないでほしい。』

と、書いてあった。

 {E=mc^2}を、日本語で、『シー、じじょう』と読んでも、『シー、にじょう』と読んでも、間違いではないのと、同じなのだろう。

「そういう、ゆとりを持たせるのも、重要ね。今日は、ありがとう。おやすみ。」

 おやすみ。

 現在2016年9月26日5時38分である。おしまい。