女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

相対性に破れたスパイ作戦

 現在2016年9月27日21時14分である。

「おっ、いよいよ太郎さんが、物理学に進むことになった原点ね。」

 うん。今まで、この話を、チラッチラッと書きかけながら、まともに本を見せなかったのは、多分、神様が、麻友さんに出会うまで待たせてたんだという気がする。

「小学校1年生?2年生?」

 これも、麻友さんのお陰なんだけどね、1年生だと断定できた。

「どうして、私のお陰?」

 麻友さん、3月26日生まれでしょ。つまり、早生まれだ。

「そうだけど。」

 この問題の本は、1978年発行なんだよ。

「それで?」

 私、1971年生まれだから、単純に引き算して、7歳の時、読んだな、と思って失敗したんだ。

「えっ、いいんじゃないの?」

 いや、日本人は、4月1日生まれの人以外は、6歳になってから、小学校に入学する。

「えっと、そうね。私もそうだった。」

 だから、1年生の間に、7歳になるんだ。

「あっ、そうね。分かった。つまり、1978年は、12月生まれの太郎さんにとって、4月からずっと1年生だったわけなのね。そして、12月に7歳になった。」

 そうなんだよ。

 ただ、不思議なのはね、1980年の改訂版みたいなことが、1行印刷されてるんだ。

「奥付を、見てみたら?」

 麻友さん、やっぱり特待生だね。奥付(おくづけ)なんていう難しい言葉知ってるんだね。

「太郎さんは、なぜ知ってるの?」

 妹が、司書の資格持ってるんだよ。それで。

「妹さん。中学の時だけじゃなくて、すごいじゃない。」

 うん。

 それで、奥付を見たいんだけど、38年も前の本だから、

All rights reserved. Reprinted 1980

と、1行あるのだけが、頼りなんだよ。

Ⓒ1978

となってるから、1978年に出版された本なんだけどね。

 もしかしたら、私が大切にしてた本だから、父母が、後からもう1冊買ってくれてたのかも知れない。

「どうして、1年生の時のように、感じるの?」

 この後、出てくる父の話を、ブランデーなんかが並んでいた、渋谷の社宅の、食器棚を背に、聞いた光景が、脳裏に残っているんだよね。

 翌年の1979年1月7日に、我が家は、横浜へ引っ越しているから、そうだとすると、ああいう光景には、ならない。

 もし、タイムマシンが作れたら、調べてみたいことリストの100番目くらいだね。

「ウフフ。じゃあ、1年生としましょう。」

 そうだね。


 小学校1年生だったある日の晩、荷物が届いた。

 それは、父が私のために、継続購入してくれていた、

『ライフ/人間と科学シリーズ』(タイム ライフ ブックス)

という子供には高級な本の1冊だった。

 包みを開いて、そのまま絵や写真を眺める、というのが、いつもの私だったが、その日の本、題名は、

『時間の測定』

には、面白そうな絵が描いてあった。

 内容を知りたいけど、ひらがなしか読めない。

 それで、父に、

「これ読んで。」

と言った。それが、この話である。



 相対性に破れたスパイ作戦

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1905年、アルバート・アインシュタイン特殊相対性理論を発表し、常識と科学が認めていた時間についての考え方を根底からくつがえした。彼は、時間は絶対的なものではなく、ある観測者に見える値が、別の観測者にはちがった値に見えることのありうる、相対的な量であるととなえた。この理論は、当時は天地がひっくり返るほど新奇なものであったろう。
 すでにほとんどの科学者はアインシュタインの理論を認めるようになっているが、一般の人々にとっては、やはり理解しにくい理論であった。次ページ以下の物語に登場する主人公スパイXもその1人である。彼は空想的な“相対性特急列車”に乗って、列車の時計に時限爆弾をしかけ、大胆不敵な破壊活動をたくらんでいる。列車は光速に近いスピードで走るが、そのスピードでは相対性の効果が明らかになる。物体の長さが縮み、過去、現在、未来はごちゃまぜにされ、動いている列車の時計は静止している場所の時計と同調しなくなる。人間さえゆっくりと年をとるのである。こういったおどろくべき現象が、スパイXを失脚させる破目に追い込んだ。奸智にたけ、抜けめない彼も致命的な誤りをおかしていた。その原因はまことに残念ながら、彼に相対性理論の知識がなかったことである。



と、始まるんだけど、これ、書く方も、読む方も、かなり大変だと、分かった。

 どうしようかな、と思っていたとき、麻友さんが、凄い眼光の次の写真を、リツイートした。

 私が、すぐ『AKBINGO!』を見ないことより、私が、遅くまで起きていることを、怒っているように感じた。

 この写真。

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 麻友さんが、こんなに怒るとしたら、やっぱり、もう寝た方が良い。

 そういうわけで、物語の本文は、明日、打ち込みます。

 それから、明日のことなので、ついでに書いておきますが、もし、麻友さんの家が、WOWOWが入って、さらに、ブルーレイとかのヴィデオに余裕があるなら、

9月28日(水)19:00~WOWOWシネマ『ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ』
9月29日(木)18:45~      『白いドレスの女

の2本。斎藤工さんと犬山紙子さんの評を見てたら面白そうなので、麻友さんいかが?

 私、実は、『医師たちの恋愛事情』見てたんですねー。

「何で、そんな評を読んだの?」

 TSUTAYAの『TSUTAYA CLUB MAGAZINE』の9月号に載ってたんだ。

「太郎さん。そんな、フリーペーパーまで目を通すなんて、本当に暇ね。」

 いや、これもらってきたのは、理由があったんだよ。

「どんな理由?」

 TSUTAYAがね、見たいヴィデオを注文すると、買ってくれるっていうサービスができたんだ。

「分かった。『さばドル』を注文するわけね。」

 そういうこと。

 そんなことでもなければ、フリーペーパーなんて、まず読まない。

「就職ウォーカーポケットも、見てくれてない?」

 それねー。随分探したんだよ。

 でも、やっぱり、4年制の大学の就職課へ行かないと、手に入らないみたい。

 近くに鶴見大学あるけど、冷やかしに行くってのもねぇ。

「一応、探してくれたんだ。太郎さん、必ずシグナルを見ると、何かしてくれるのね。」

 もちろん。あの桃色の綿菓子にキスして、ひげが残るのも、バックの音楽が、ジャズっぽいなあ、とか調べてるんだよ。

 私が知っているジャズやってる人はそんなに多くないけど、キース・ジャレットの『ザ・ケルン・コンサート』、マイルス・デイヴィスの『マイルストーンズ』(これって、『ズ』を付けるかどうかで、意味が違っちゃうんでしょ)、なんかは、弟にCDコピーさせてもらって、結構聴いてたりする。

「どうして、ジャズのCDそのものは、持ってないの?」

 私って、本当に、ものすごく音楽好きだから、買わなければならないCDは、すっごくたくさんあったんだ。

 実際に、1月にCDやDVDに、5万円くらい遣ったことも、あった。

「分かったー。太郎さんが、3日で2,000円のまま、生活費を上げるようお願いしないの。3,000円にしてもらったら、その差額の1,000円を、私に貢いじゃうだけだからなのね。」

 いずれ分かるだろうと思ってたけど、とうとう分かったね。

 今の場合、麻友さんに貢ぐことイコールAKB48グループに貢ぐことだからね。そんなにそんなに何百人も請け負えない。

「太郎さんが、キース・ジャレットや、マイルス・デイヴィスを知ってただけで、今日は、認めてあげるわよ。」

 後、ジャズじゃないけど、弟は、コンサートに行ったほど、エリック・クラプトンのファンで、その影響で、私も、そういうの知ってるんだよね。

「あーっ、私の音楽の才能が、もっと花開いてくれたら、音楽大好きの太郎さんを満足させられるのに。(溜息)」

 それは、ないものねだりだよ。麻友さんは、その誰にも真似できない美貌を神様からもらったのだもの、それで、私の心をつなぎ止められるんだから、それ以上要求しなくてもいいんだよ。

 さあ、今日は、もう寝なきゃね。

相対性理論ほっといて、映画や音楽の話ばっかりになっちゃったわね。」

 明日は、頭を切り換えて、『スパイ作戦』やろう。

「おやすみ。」

 おやすみ。

 現在2016年9月28日2時10分である。おしまい。