現在2019年1月7日18時24分である。
結弦「今年最初の連載だね」
若菜「相対性理論のブログでは、『結婚をシミュレート』、やってましたけど、確実に結婚できるんですか?」
「太郎さんのお父さまやお母さまが、私を受け入れてくれるかどうか、色々思案中なのよ」
若菜「お母さんのお父さまやお母さまは、認めて下さってるんですか?」
「それは、また別な問題ね」
麻友さんのお父さまや、お母さまが、どう思っているのかは、まだ全然分かってないんだ。
調べようがないからね。
「母は、このブログの存在を、知ってるの。だから、真面目に続けて」
分かった。今日は、『現代論理学』の回だ。
始めよう。
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通常の文章では単文が接続詞により結合され,そこに複合文が形成されるが,それと同様に命題論理学も,命題(proposition)を考察するに際し,まず単文に相当する要素命題(elementary proposition)から出発する.そして,それを接続詞に当たる結合子(connectives)により結びつけることを考える.そこでまず,命題を構成するこれらの契機について,それを記号化することから始めよう.
第一に,要素命題を 等の記号で表わす.
次に結合子であるが,さしあたりは次の5つのものを採用する.
1)否定(negation)の結合子 これを記号 で表わす. は内容的には「 でない」(not ) という言明に対応する.
2)連言(conjunction)の結合子 これを記号 で表わす。 は「 かつ 」( and ) という言明に対応する.
3)選言(disjunction)の結合子 これを記号 で表わす。 は「 あるいは 」( or ) という言明に対応する.
4)含意(implication)の結合子 これを記号 で表わす。 は「 ならば 」( if ,then . implies ) という言明に対応する.
5)同値(equivalence)の結合子 これを記号 で表わす。 は「 と とは同値である」ないしは「 のとき,かつ のときにかぎり 」( if and only if )という言明に対応する.
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ちょっと大変だけど、肝心なところなので、一気に写した。
結弦「単文とか、複合文とか、日本語の文法ですか?」
余り、その辺の文法にはこだわらなくていいよ。
単文というのは、以前やった、『雪は黒い』や、『1+2が4である』みたいな、文なんだ。
一方、複合文というのは、『1+2が4であるなら、雪は黒い』みたいに、単文がいくつか組み合わさった文だ。
「単文は、『たんぶん』、複合文は、『ふくごうぶん』で、いいのよね」
もちろん。
若菜「数学の本では、命題というものが、頻出しますが、ここでは、『命題』という言葉の定義をしているのですか?
命題という言葉は、それが使われる状況により、ちょっとずつ意味が変わる。でも、この本の第2章まで読み切れば、その全貌がつかめる。
若菜「第1章だけでは、駄目ですか?」
第1章を読んだら、第2章も読みたくなる。
「要素命題を『等の記号で表わす』とあるけど、この小さい1、2、3が付いた記号は、なんと読むの?」
こういう小さい数字や記号を、添え字(そえじ)と言うんだ。数学や物理学をやっていると、記号が足りなくなる。だから、添え字を付けて、いくらでも記号を作れるようにするんだ。
さっきの例は、
『ピーいち、ピーに、ピーさん、てん、てん、てん』
と読めば、通じる。
「太郎さんの、『NKとBGの要点』のファイルによると、否定の記号は、『』を使ってたけど、この本では、『』となってるわ」
そうなんだよねー。これ、数学全体で、統一されてないんだ。
も、この本では、 に、なってるだろう。
「ああ、そうねえ」
この本では、『』という記号を、最初から導入してるけど、私は、を、と表し、これを同じ意味で、使ってる。
若菜「何がなんだか、分からなく、なりそうですね」
3人を混乱させてもいけないので、今後私のゼミでは、私の『NKとBGの要点』にある記号を使おう。
そして、『NKとBGの要点』の方に、記号対照表を、作ろう。
結弦「さっきの一文を、変換すると?」
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次に結合子であるが,さしあたりは次の5つのものを採用する.
1)否定(negation)の結合子 これを記号 で表わす. は内容的には「 でない」(not ) という言明に対応する.
2)連言(conjunction)の結合子 これを記号 で表わす。 は「 かつ 」( and ) という言明に対応する.
3)選言(disjunction)の結合子 これを記号 で表わす。 は「 あるいは 」( or ) という言明に対応する.
4)含意(implication)の結合子 これを記号 で表わす。 は「 ならば 」( if ,then . implies ) という言明に対応する.
5)同値(equivalence)の結合子 これを記号 で表わす。 は「 と とは同値である」ないしは「 のとき,かつ のときにかぎり 」( if and only if )という言明に対応する.
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若菜「同値は、温存するのですね」
あまり、記号を切り詰めると、困ることもあるんだ。同値の記号は、この本と同じものを採用する。
結弦「連言というの、辞書にないんだけど」
連言(れんごん)じゃ、ないんだ。『れんげん』なんだ。
結弦「じゃあ、選言(せんげん)?」
そうだよ。私も、今日まで知らなかった。
結弦「なんだ、お父さんもか」
「今日は、比較的進んだわね」
これから、論理学の冒頭の部分を、どんどん進んで行く。数学ではないから、計算はないけど、1度認めたことは、よっぽどのことがない限り、その後も仮定されているということを、気にかけていて欲しい。
じゃあ、解散。
「太郎さん。今年最初の連載も、始まったわね」
7日までかかったのは、なかなか、勉強に気持ちが乗らなかったからだ。
勉強は、してたんだけどね。
「よく眠れてる?」
なかなか、眠れないことも、多い。
それが、朝、起きられない原因にもなってる。
「ちゃんと、食べて、薬も飲んでね」
ありがとう。
それじゃ、おやすみ。
「おやすみ」
現在2019年1月7日21時58分である。おしまい。