現在2016年7月14日20時08分である。
「あー、良かった。太郎さんに嫌われたかと思ったー。」
“ケツでかいです。”って言ったから?
「あんな言葉、人前で使ったこと、なかった。」
そりゃ、そうでしょう。周りも分かってる。
一応書いておくと、この会話は、2016年7月12日23時59分から日本テレビで放送された、『徳井と後藤と芳しの指原が今夜くらべてみました』に、渡辺麻友さんが出演したことを受けてのものである。
「でも、私が、あんな言葉使ったら、太郎さんは、幻滅しない?」
甘いな、麻友さん。
私には、妹が、いるんだよ。
「妹さんがいると、どうなるの?」
女の子だけの姉妹と違い、男の子に混じった女の子って、すごいんだよ。
「えっ、どんな?どんな?」
『てめえ、ふざけんなよ。』
なんて、言葉を使うんだ。私と弟だって、そんな言葉使わないのに。
「わー。太郎さんって、あらゆる面で、女の人に対する免疫できてるんだ。」
その割には、すぐ女の人好きになるけど。(笑)
「でも、妹さん、誰からそんな言葉、吹き込まれたの?」
映画なんだ。
「映画?」
私の家族って、お芝居はあまり行かないけど、映画はすごく良く見るんだ。
「今までで、印象に残っている映画は?」
『E.T.』
『禁じられた遊び』
『炎のランナー』
『トップガン』
『ロッキー』(1~5及びザ・ファイナル)
『ターミネーター』(1~4)
『風の谷のナウシカ』
『天空の城ラピュタ』
・
・
・
他にも、『カサブランカ』とか『鉄道員』とか『戦艦ポチョムキン』とか抜けてるものが、いくらでもある。
「すごい!名画といわれているものほとんどを見てる。」
そうなんだ。
ところがね。妹は、もっと映画が好きなの。
「それで?」
そうなるとね。B級の映画も見ることになるわけ。
「あっ、そうか。」
そうなんだ。B級の映画だと、悪い言葉も一杯出てきて、それが、洋画だから、字幕で出るわけ。
「悪い言葉覚えるには、外国のB級の映画を見ればいいのか。」
そう。例えば妹から、
『ブーシット()は、『くそったれ』って訳すんだよ。』
と教わったことがあった。
「本当なのね。でも、それを覚えている太郎さんも、すごい。」
よく言うよ。麻友さんも、抜群に記憶力が良いので有名だそうじゃないか。
「どうして知ってるの?」
選挙後、この写真集を手に入れたんだ。
「2012年のね。そうだ。前から聞きたかったこと聞いてみよう。相対性理論のブログの『まゆゆ、恋をしているという実感を持ったことないか』という投稿で、太郎さん2010年から2011年の私の写真を見ると、吐き気がするって言ってたわね。」
うん。そうだよ。
「今でも、そうなの?」
じゃあ、見てみようか。
「すぐ取れるところにあるの?」
大切な文献は、手の届くところにある。
「写真集なんですけど。」
パラリ、パラリ。
うーん。横顔は、大丈夫なんだけど、正面から撮った写真は、辛い。
「今でも、クロイツェル・ソナタの女の人好きなんだ。」
今まで好きになった人、みんな好きだって、言ってるじゃない。
「私は、小学校も幼稚園も好きになった人、いないって言ったじゃない。」
あれは、こう取った。
麻友さんは、
『世界の色が変わる。』
というくらいにならないと、
『好きになった。』
と受け止めないんだとね。
「その取り方は、まんざら間違いでは、ないかも。」
やっぱり。
「じゃ、もうひとつ聞いていい?」
どんなこと?
「あの、『さっちゃん』に嫌われているって気付いてたっての、根拠はなんだったの?太郎さんなら、根拠があるでしょう。私が、太郎さんに、『嫌いよ。』って伝える時のために、知っておきたいの。」
ああ。あれかー。
幼稚園で、いつものように、さっちゃんのそばにいた時、さっちゃんが、仲の良い女の子4人くらいと、バッグから何か取り出したんだ。
「なんだったの?」
聞いてれば分かる。
その取り出したもので、さっちゃんたちは、お化粧を始めたんだ。
「それって。」
私は、もちろん男の子だから、お化粧道具なんて、持ってない。
当然、一人だけ、居心地が悪くなる。
さっちゃんは、そんな私に、居づらい思いをさせたまま、20分くらい、お化粧をしてたんだよね。
その時、一瞬、
『お母さんに頼んで、お化粧道具を買ってもらおうか。』
と思ったけど、
『やっぱり、僕は、お化粧なんかするのは、おかしい。』
と思ったんだよね。
そのとき、
『さっちゃんは、僕を、好きじゃないんだなあ。』
と、寂しく感じたんだ。
「分かった。太郎さんって、決して鈍くはないのね。人並みに傷つく心を持った男の人なのね。」
世の中の、ストーカーで、相手を殺す人間って、もっと早く、なんとかしなければ、ならなかったんだと思う。
「いい勉強になったわ。」
じゃあ、本当の勉強も、少ししておこう。
「この前の勉強を、忘れちゃった。」
は、気楽にとしては、いけない、という話だった。
「思い出したわ。」
私達は、まだ導入してないけど、ゼロを知ってるよね。
「もちろんよ。センターの位置には、って、書いてあるぐらいよ。」
じゃあ、聞くよ。
『』は?
「それは、もちろん、よ。」
つまり、まだ『』という記号を定義してないけど、普通の使い方をすると、
だね。
「そう、その通り。」
さて、ここで、マジックをやるよ。
「えっ、いきなり、マジック!?」
私達は、すでに 定義 1 で、『』という記号に意味を与えた。
「月と宇宙の個数ね。」
そう。
だけど、今、『』という記号の意味を、『』と同じとしてみよう。
「エッ、つまり、『』ということ?」
うわっ、さすが、優等生。言いたいことを、見抜いちゃう。
「だとすると、だから、となるわ。」
速い、速い。みんなついてこれない。
でも、結論は正しい。
「そういえば、が、になってる。」
つまり、という記号の意味を、見失うと、などという、結論が得られるのだ。
「分かった。じゃあ、『』という記号の意味を、見失わなければ、いいのね。」
実は、このマジックには、第2章がある。
「何回目の第2章?」
いや、冗談ではなく、本当に、マジックがあるんだ。
私達は、まだ、『』という記号を、使い方は後で別に定める、としていた。
ここに、つけこむ。
「太郎さんの、私への愛情の示し方に、似てるわね。」
麻友さん。普通に考えて、
『』
は、どうなる?
「分かった。とさせて、『』の記号の意味を、『』に、担わせようっていう魂胆でしょ。」
優等生の前で、マジックやるのは、ヒヤヒヤものだな。
それで、結局、どんな式が得られた?
「まずの、『』の記号の意味を、『』に、担わせるのだから、ね。あら、また、が、になってる。どうして、にならないのかしら?」
それが、今日のマジックだったんじゃない。
「確かに、ちょっと変ね。は、当たり前だと思ってたけど、全然当たり前じゃないわね。」
麻友さんが、不思議に思うのも、当然。
現在、大学で勉強している人でも、相対性理論のブログの、『SONY許せぬと書きたかったが4』のコメント欄に質問してきたような、疑問を持つのだから。
「あの投稿は、長かったけど、ちょっとずつ読んで、1から4まで、読破したわ。」
ありがとう。
感想は?
「2進数のことは、パソコン・オタクだから、知ってたけど、インラインアセンブラは、知らなかったわね。」
嬉しいな。あのインラインアセンブラの知識はその後発展して、1つコマンドを入れる度に、それが、マシン語でどうなったか、逐一見られるものだと判明したところまで、進んだ。
「パソコンも、奥が深いのね。」
でも、しょせん人間が作ったものだから。
「自然の深さには、かなわない?」
そうだね。
「それで、マジックの種明かしをしてよ。」
種を聞くと、がっかりするよ。
「がっかりしてもいいから。」
とするためには、であり、であり、とすればいいんだ。
「ちょっと待って、『』という記号の意味は?」
そうだね。知らなくて当然。
『』は、『『』でない』、という記号なんだ。
「じゃあ、は、とは、等しくない、ということ?」
そう。
「だとしたら、は、でも、でも、ないと書いただけ?」
その通り。
「なーんだ。今まであるもののどれとも等しくないものになった、というだけか。」
だから、がっかりすると言ったでしょ。
「イヤ、このマジック、結構面白いわよ。」
そうかな。
「ネットで検索したら、
という本が、ヒットしたんだけど、同じようなことが書いてあるの?」
いや、全然。この本、題名はすごいけど、
『1リットルのお米と、1リットルの水を、混ぜたら、2リットルになりますか?』
というようなことが、書いてあるだけだよ。
「それも、面白い考えね。」
じゃあ、全部持ってっていいぞ!結構毛だらけ猫灰だらけ、お前のケツはクソだらけってねぇ。タコはイボイボ、ニワトリゃハタチ、イモ虫ゃ十九で嫁に行くときた。黒い黒いは何見て分かる。色が黒くて貰い手なけりゃ、山のカラスは後家ばかり。ねぇ。色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときやがった。どう?まかった数字がこれだけ。どう?一声千円といきたいな。おい、ダメか?おら八百、六百、ようし、腹切ったつもりで五百円、と。持ってけ。
「ありがとう。」
おやすみ。
「おやすみ。」
現在2016年7月14日23時50分である。おしまい。