女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

謎、解けたよ(その4)

 現在2016年12月21日21時28分である。

「太郎さんの前回のデータ、どうやっても上手く行かないわよ」

 やっぱり、謎解きが、必要か。

「この前のデータは、これよね」



2016年12月12日18時25分


18%   18   謎、解けたよ
 6%    6   持ち上がった卵(その5)
 5%    5   最初に種明かしします
 4%    4   1から始める数学(その8)
 4%    4   相対性に破れたスパイ作戦(その2)
 4%    4   ブログトップ
 4%    4   持ち上がった卵(その4)
 4%    4   1から始める数学(その2)
 3%    3   躍るアトム
 2%    2   持ち上がった卵(その3)
 2%    2   持ち上がった卵
 2%    2   解ける謎は解こう
 2%    2   右がどっちか答えるまで10分かかる少年
 2%    2   1から始める数学(その13)
 2%    2   躍るアトム(その3)
 2%    2   1から始める数学(その6)
 2%    2   1から始める数学(その5)
 2%    2   持ち上がった卵(その2)
 2%    2   1から始める数学(その9)


 どこまで、解析した?

「まず、ひとつひとつの1%が、2クリックだったとしてみたの」

 それだと、変わらないでしょ。

「そうなのよね。全部が2倍になるから、総合計も2倍になって、クリック数×2、割る、総合計×2、を計算すると、何も変わらない。結局、6クリックが、4%になっちゃって、表示されている3%にならないのよね」

 そこまで、計算しただけで、立派なものだよ。

「もう少し、やってみたのよ」

 どんなふうに?

「以前、太郎さんが、データを解析して見せてくれたとき、1クリックずつ増やしてたのよね」

 覚えてたか。

「それを、試したの」




2016年12月12日18時25分


18%   21   謎、解けたよ
 6%    7   持ち上がった卵(その5)
 5%    6   最初に種明かしします
 4%    5   1から始める数学(その8)
 4%    5   相対性に破れたスパイ作戦(その2)
 4%    5   ブログトップ
 4%    5   持ち上がった卵(その4)
 4%    5   1から始める数学(その2)
 3%    4   躍るアトム
 2%    3   持ち上がった卵(その3)
 2%    3   持ち上がった卵
 2%    3   解ける謎は解こう
 2%    3   右がどっちか答えるまで10分かかる少年
 2%    3   1から始める数学(その13)
 2%    3   躍るアトム(その3)
 2%    3   1から始める数学(その6)
 2%    3   1から始める数学(その5)
 2%    3   持ち上がった卵(その2)
 2%    3   1から始める数学(その9)


 頑張ってるね。18%だけ1個増やさずに、3個増やしたのは、どうして?

「そこは、こう考えたのよ。すぐ下の6%が、7クリックじゃない。つまり、6%分が7クリックなのよ。だから、6の3倍の18%は、21クリックに相当するってわけ」

 こういうふうにねぇ、答案を書いた生徒ひとりひとり、色んなこと考えてるんだよねぇ。数学だからといって、ばっさりばつをつけていいかどうか、本当は問題なんだよね。

「数学は、まるかばつか、はっきりするからいいと思ってたけど、数学も難しい問題になると、そんなに割り切れないのね」

 たとえば、私が高校を卒業した年から、日本が参加を決めた数学オリンピックというものがあるんだけど、あれってどんな点数で争われるか知ってる?

数学オリンピックって、太郎さんの次の年からなの。道理で話が出て来ないわけね」

「数学が、ものすごくできる人達が、行くんでしょう?」

 それは、当然なんだけどね、人間が解くわけだから、試験時間をそんなに長くはできない。

「あっ、そうか。何日もかけて解く問題じゃ、カンニングも横行するか」

 アハハ、あのレヴェルの人達にとって、カンニングなんて、やればまちがう源という認識しかないよ。

「そういうものなの?だとすると、どうするの?」

 トップレヴェルの優秀な人が、1時間も考えれば解けるような問題を、3問くらい出す。時間は4時間半。

 それを2日間。つまり、6問。

「どうやって採点するの?」

 ついて行っている、日本の数学者たちが、生徒たちの答案を翻訳する。

「そうか。国際数学オリンピックなんだ。でも、英語圏は得じゃない?」

 麻友さん。数学の答案は、何語で、答えるんだっけ?

「数学語? 数式。だったら万国共通か」

 本当に素晴らしい答案を書けば、何語でも、大抵分かる。

「それで、採点方法は分かったけど、どんな点数で、争われるか、というのは?」

 トップ10人くらいは、みんな満点なんだよ。

「えー、じゃあ全員1位?」

 そうは、ならないことが多い。

「どうなるの?」

 どれだけ、丁寧に説明してあるか、で勝敗が分かれる。

「さっきの私の、こういうつもりで、こうしたというのを、伝えられるかどうかね」

 『国家の品格』という本で有名になった、藤原正彦さんが、国語の重要性を説くのは、こういうふうに、数学は国語力で決まるからなんだ。

国家の品格 (新潮新書)

国家の品格 (新潮新書)

「数学は、計算力じゃなかったの?」

 父は私に、もっと早く、国語力も与えなければ、ならなかったね。

「自分が、国語力は、それほどでないのを、認めるのね」

 仕方ないよ。

 でも、国語力がないのを認めるってことは、数学や物理学の力はある、ということだもの。

「そうね。太郎さんの学年には、数学オリンピックの出場者いた?」

 相対性理論のブログの、『北上田君の思い出』という記事の北上田敦(きたうえだ あつし)君は、出場者だよ。

 他に、伊山修(いやま おさむ)君と、2年下の山内淳生(やまうち あつお)君は、知っている。3人ともこの本に出てくるのに、北上田君が、死んでしまっているのは悲しい。

数学の天才児ができた!―数学オリンピックに出場した高校生6人の母親に訊く

数学の天才児ができた!―数学オリンピックに出場した高校生6人の母親に訊く

「そうだったわねぇ。大変な宿題」


 それでは、さっきの表に戻ろう。


2016年12月12日18時25分


18%   21   謎、解けたよ
 6%    7   持ち上がった卵(その5)
 5%    6   最初に種明かしします
 4%    5   1から始める数学(その8)
 4%    5   相対性に破れたスパイ作戦(その2)
 4%    5   ブログトップ
 4%    5   持ち上がった卵(その4)
 4%    5   1から始める数学(その2)
 3%    4   躍るアトム
 2%    3   持ち上がった卵(その3)
 2%    3   持ち上がった卵
 2%    3   解ける謎は解こう
 2%    3   右がどっちか答えるまで10分かかる少年
 2%    3   1から始める数学(その13)
 2%    3   躍るアトム(その3)
 2%    3   1から始める数学(その6)
 2%    3   1から始める数学(その5)
 2%    3   持ち上がった卵(その2)
 2%    3   1から始める数学(その9)

 これだと、クリックの合計は、いくつになる?

{21+7+6+5\times5+4+3\times10=93}となるから、93クリックね」

「そうすると、2%のところに試すと、

{3\div93=0.03225\cdots}

となって、2%とならないのよ。」

 そうなんだ。これは、そんなに簡単じゃない。

「そういえば、明日、床屋へ行くって、お母さまから聞いたわよ。早く寝なくて良いの?」

 分かった。今日は、ここまでにしよう。


 これは、丁寧に説明すると、大変なんだ。

 またね。

「おやすみ」

 おやすみ。

 現在2016年12月21日23時48分である。おしまい。