女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

数Ⅲ方式ガロアの理論と現代論理学

 現在2018年6月29日18時47分である。

「あれっ、本当に、ガイドブック作り始めたの?」

 うん。

 『数Ⅲ方式ガロアの理論』は、せっかく新装復刊されたのに、あまり売れていないようで、店頭から姿を消しつつある。

「太郎さんは、いい本だと言ってたけど、そんなに良い本じゃないんじゃない?」

 読みにくい本だということでは、確かに良い本じゃないんだ。

 でも、若いときにこれを読んでおけば、数学をやっていく上で、一生陰になり日向になり、支えとなってくれるんだ。

「ものすごい褒め方ね。太郎さん自身が、それを感じてるのね」

 そうだよ。

「で、『現代論理学』も、一緒にやるの?」

 私、自分が、ドラえもんだったことを、忘れてたんだ。

ドラえもんって、ああ、そうか。『女の人のところへ来たドラえもん』というのは、私のところへ来た太郎さんという意味だったわね。それで、何かするの?」


 麻友さんと、私は、数学や物理学の動画を作りながら、ちょっとずつ周囲の信頼を勝ち得ていって、何年か後に、麻友さんのお父様も納得させ、アイドルなどが大嫌いな私の父も説得し、結婚する。

 しかし、女優に、歌手に、と忙しい麻友さんだから、初めのうちは、子供を作らない。

 しかし、いつも話しているように、今から8年後、2026年に、量子コンピューターの計算スピードが、本当に速くなり、今のコンピューターで宇宙の最初から今までかかったような計算を、1時間でできるようになり、あらゆる暗号を解けるような日が来る。

 インターネットで、メールを暗号化して送っていたのも、全部意味がなくなり、銀行預金も全部公共のものとなる。

 麻友さんは、女優として生きるのが、小さい頃からの夢だったのだから、それは、奪われない。

 でも、今ほどお金を稼がなければ、という必要がなくなったので、我が子を育てようか、という気持ちの余裕ができる。

 最初の子供は、女の子だった。

 名前を、なんとつけようかと、考えていたが、・・・

 ここは、とりあえず、私が、女の子が生まれたら、『若菜(わかな)』としてあげたいな、と思っているので、若菜としたことにしよう。

「えっ、なんで、若菜としたいの?」

 これには、男親の気持ちが詰まってるんだよ。

「どういうこと?」

 これを、観ると分かるんだ。

映画『男はつらいよ 第35作 寅次郎恋愛塾』

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「えっ、寅さんなんて、振られちゃうんじゃない。そんな、幸せにならないのじゃだめよ」

 なんで、私が、わざわざ第35作を持ってきたか、観てみれば分かるよ。

「若菜にするのは、このブログの中だけよ」

 さて、2年後、今度は、男の子が、生まれた。

「あっ、それは、私が絶対決める」

 どうしたいの?

「結弦(ゆづる)じゃなきゃいやよ」

 本当に、羽生君のこと、好きだったんだね。

 いいよ。結弦にしよう。

 一応、歳が分かるように、若菜ちゃんは、2028年生まれ、結弦君は、2030年生まれとしよう。

「12年後ね。太郎さん、何歳?」

 私は、1971年生まれだから、59歳だね。

「もう、ベートーヴェンだったら、死んでるわよ」

 天王星を見つけた天文学者ハーシェルは、53歳で最初の子を授かり、83歳まで生きた。

 麻友さんは、何歳だい?

「36歳になってるわね」

 子供を育てる苦労は、私には描けない。

 もう、お金という概念がなく、税金も、国家予算も、株式などという概念もなく、全く新しい世界になっている。

 子供にどんな教育をするべきなのかも、手探りの段階だ。


 そして、若菜ちゃんが生まれた2028年から14年経った。

 2042年だ。

 若菜ちゃんは、中学2年生。結弦君は、小学校6年生である。


 さて、ここまで、麻友さんと私が、円満な結婚生活を送ったという世界での話を、仮定する。


 ここで、私が、ドラえもんだったということが、意味を持ってくる。

 今日(2018年6月29日)、私が、麻友さんに、ひとつの提案をする。

 麻友さん、私たちの『数Ⅲ方式ガロアの理論』のガイドブックや、数学や物理学の動画を作るとき、ふたりだけが登場人物というのは、話が偏りすぎないだろうか?

「私と太郎さんの他に、誰を加えようというの? 前話していた、太郎さんの恩師の上野さん?」

 いや、もっと活気のある若い人を加えたい。

「誰か、宛てがあるの?」

 麻友さん。以前、ドラミちゃんに借りて、タイムベルトを使って、生け贄になりかかってたのを、助かったことがあるよね。

「ああ、ドラミちゃんには、お世話になったわ」

 ドラミちゃんでなくとも、私は、ドラえもんだから、タイムマシン持ってるんだよ。

「それで、どうしようというの?」

 私たちの子供が、2042年にどうなっているか、見に行ってみない?

「とんでもないこと、言い出すのねぇ」

 私の考えでは、24年後には、人間は、かなり暇になっていると思うんだよ。

 会いに行ってみようよ。

「そうねえ、ちょっと見に行ってみましょうか」


 さて、この後、まだ産んでもいない娘と息子に会いに行くのだが、ひとつの投稿が長くなりすぎると、麻友さんの負担が大きくなりすぎるので、とりあえず、投稿しよう。



 あっ、そうそう、ゴキブリくらい退治してあげるよ。自分を飾っているかどうかは、判断して。

(これは、文藝春秋のインタビューで、『好きな男性のタイプは?』という問いに、麻友さんが、『ゴキブリ退治して頂ける方だとありがたいです』と答えていたことを受けてのものである)


 じゃあ、今晩は、ここまで。

「太郎さんが、ドラえもんなら、私を好きにできるでしょうに、そんなことは、しないのね」

 微妙にバランス取ってるんだ。

「おやすみ」

 おやすみ。

 現在2018年6月29日23時48分である。おしまい。