女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。

数Ⅲ方式ガロアの理論と現代論理学(その11)

 現在2018年12月3日18時15分である。

 AKB48のオーディションに受かってから、今日で、12年経ったんだね。

 まゆゆ、誕生、おめでとう。

「ありがとう。でも、まゆゆ、という愛称は、米沢瑠美さんが、後でつけてくれたものだから、まゆゆが、2006年12月3日に、誕生したわけでは、ないのよ」

 そうなんだろうね。

 でも、アイドル渡辺麻友は、この日誕生した。それは、動かしようのない事実だ。

「そして、2017年12月31日に、AKB48からは、卒業した」

 そうだね。もう、アイドルでは、ないんだ。

「だから、自由の身なの」

 なんか、今まで、捕まってたみたいだな。

「やっと、少し、ゆっくり時間を過ごせるように、なったわ」

 そうだね。麻友さん自身のブログにも、書いてあった。

「太郎さん。私のブログ、どれくらい、読んでるの?」

 全部読んでるよ。

『コスメおじさん』

とか。

「アッハッハッ、そうだった、そうだった」

 ところで、ヤクルトのはっ酵豆乳って、いくらコンビニで探しても、ないんだけど。

「あれは、ヤクルトさんに頼まなきゃ、手に入らないわよ」

 そうなのか。


「若菜と結弦、怒ってるかな?」

 麻友さんが、私に、肘鉄食らわせたこと?

「うん。『未来のお父さんに、なんてことしたの?』ってね」

 じゃあ、2人のスマートフォン、オン!


結弦「お父さん。待ちぼうけだったね」

若菜「女の人が、それくらいで、なびくなんて、お父さん、女性経験少なすぎですよ」

「あなたたちも、お父さんが悪いと思う?」

若菜「悪いっていうか、言葉を交わしたこともない女の人に、『うちくる?』って言うなんて、ナンパ目的としか、思えませんよね。お母さんの方は、真面目に、交際考えてるのに」

結弦「ただ、お父さんにとって、結婚を前提とした交際と、ただのナンパと、区別できてないんだな」

「そうなの?」

 結弦、良く気付いた。

 実は、今回入院してたとき、1人が女の人、2人が男の人で、私を加えて4人で、仲良くなったんだ。

 どうも、電気ショックをかけられたらしい、男の人が、記憶がもの凄く消えてるらしくて、ニュースなんかも、良く理解できなかったんだ。

 偶然、

暴力団の幹部だった人が、捕まって、・・・』

というニュースが流れたとき、その人が、

『なぜ、暴力団なんてものが、あるんでしょうか?』

と言ったので、私が、

『世の中で、チンピラみたいな人も、ある程度は、いるんだよ。そういう人達を、まとめて管理するには、悪い人の側にも、みんなをまとめる、頭が必要なんだよ。だから、暴力団っていうのは、あれはあれで、役目があるんだ』

と、応えた。

 そうしたら、聞いていた女の人が、

『そうなんです。だから、暴力団の幹部なんていう人は、本当は、IT企業立ち上げられるくらいの人だったりするんです』

と言ったのである。

 私は、

『この女の人、結構ヤバイ仕事の経験あるな』

と思ったから、疑問に思っていることを、聞いてみた。

 不倫のニュースが、報じられたとき、

『なんで、不倫って、いけないの?』

と、聞いてみた。

 この人、わざと言ってるのかと思い、向こうは、無視していた。

 私は、さらに、

源氏物語のなかでは、たくさんの女の人と関係持ってもいいのに』

と言ったら、

『あの時代は、良かったのよ』

と、応えてきた。

『時代によって、不倫が良くなったり、良くなくなったりするのか。じゃあ、今の世界では、どうなってるんだろ。それが、分かるまでは、結婚ってしちゃいけないな』

というと、

『そうかもね。でも、もしまゆゆが、同性愛者だったら、どうする?』

と来たので、

『まず、女の同性愛者だったら、他の男の人に持って行かれる心配はないから、ずっと好きでいられるから、別にいいよ』

と、応えたら、

『あっ、そうか』

と、笑われた。

『男の同性愛者だった可能性もあるけど、そうだとしたら、麻友さんのあの顔見て、男だと気付けなかった自分の、美意識を、残念に思うだけだな』

とも、言った。


「結弦が言うように、太郎さんって、結婚というものが、少女マンガレヴェルよ」

 それは、分かってる。

 でも、結婚というものが、

『堂々と、セックスします』

という宣言だとするなら、なんで、結婚した後、セックスレスになる夫婦が、こんなにいるの?

「こんなに、って、どれくらい?」

 これは、統計は、取りにくいんだけど、世の中に、男性向け雑誌にしても、女性向け雑誌にしても、もうちょっと良いセックスをしたいと思っている人達向けの、情報が満載だ。

 あるいは、不純異性交遊などと言って、年少者が、関係を持つことを、禁止している。

 禁止するのは、そういうことで、不当にお金を稼ごうとする人を、取り締まるためだろう。

 結局、みんな、好きなあの人とやりたい、あるいは、やりたかった、という思いを悶々とさせたまま、好きでもない人を、パートナーに選んでしまって、後悔しているのだ。

 だから、他の人が、幸せなセックスをしていると、許せなく思うんだ。

 やだね、こういう人達。

 私は、きっと、麻友さんに、パートナーになってもらう。

 社会が、私達の結婚を認めてくれなかったら、結婚なんかしなくたっていい。

 堂々とやる必要なんて、本当は、ないんだもの。

「太郎さん。堂々とできなくても、いいの?」

 麻友さんは、自己顕示欲の欠けらもない人。覚えているんだ。麻友さんが、『UTAGE!』で、

『結婚式は、家族だけで、ひっそりとやりたい』

と言ったときのこと。

 麻友さんは、有名人になっているけど、自分がどうしているかを、ことさらに人に吹聴したがる人ではないんだ。

若菜「お父さん。お母さんの気持ち、分かってるんじゃないですか。どうして、こんなに、なんでも、ブログに書いちゃうんですか」

結弦「お父さん、なんのために、ブログ書いているんですか」

 若菜も結弦も、知っているだろうか。以前、ソクラテスの話をしたね。『饗宴』という本の話をしたときだ。

 あのとき、ソクラテスが、理想の生き方をした人だった、と言ったが、ソクラテス自身が、そう書いたのではない。弟子のプラトンが、本に書いたのだ。

 また、『子曰く、・・・』の、孔子も、自分で論語を書いたわけではなく、弟子がその言行を、後で書き記したんだ。

 さらに、イエス=キリストも、キリスト自身が、聖書を書いたのではなく、弟子の、マタイオス、マルコス、ルカス、ヨハンネスの4人が、福音書を書き、その後は、弟子達が、書いていったのだ。

若菜「じゃあ、お父さんは、麻友教の聖書を、書いてるんですか?」

結弦「プラトンみたいなこと、したいのかなあ」

 宗教にする気はないんだよ。

 ただ、多くの人に、この世界で、本当に役に立つのは、学ぶのは大変だけど、自然科学なんだ、ということに、気付いて欲しいんだ。

「もし、私が、太郎さんを、好きになって、太郎さんに応じたら、そりゃー、この一連のブログをたどることで、太郎さんが、科学的に、私を誘惑したっていうのが、分かるわね」

 いや、そうは、ならない。

 恐らく、麻友さんは、私に、科学的に、誘惑されたのでは、ないだろう。

「そうかしら?」

 多分、麻友さんは、私がモネの『日傘をさす女』の絵の前で、麻友さんの写真を撮って、その写真をツイートしたのを見たときから、

『あっ、この人は、何か違う』

と、感じただろう。

「うーん。あのときは、ここまでは、想像しなかったのよ」

 でも、私達2人は、特別だった。

「良く言うわ」

 ただ、初めは、ちょっとだった違いが、ここまで開いたのは、私が、科学的に、麻友さんとの距離を縮めたからだ。

結弦「どんなことしたの?」

 ブログという、記録の残る媒体に、2人の出来事を、記して行ったというのがある。

若菜「今でも、記録されてます」

「こういう風に、データを蓄積する、というのが、星占いや、おみくじに、背中を押してもらうのとは違う、科学的な方法なのね」

 数学というのは、その自然科学の女王だよ。

「太郎さんが、ブログ書いてる理由が分かった。じゃあ、ガロア、始めましょ」

 よし。始めていいよ。



********************************


  オーギュスト・シュヴアリエへの手紙

               1832年5月29日,パリにて

 親愛なる友よ.

 僕は,解析の分野で,新しい結果を得た.

 方程式論に関するものと,積分関数に関するものとだ.

 方程式論では,方程式が累乗根で解けるための条件を追求した:そのためにこの理論を深く研究し,方程式が累乗根では解けない場合にも適用できる変換を,全部かきあげる事となった.

 これらの結果は,三つの論文に,まとめられる.

 第一の論文は,できあがっている.ポアソンが文句をつけたが,訂正して保存してある.

 第二の論文は,方程式論への面白い応用を含んでいる.特に重要な結果を抜粋しておく:

 {1^{\circ}} 第一論文の命題ⅡとⅢによれば,方程式に,その補助方程式の根を一つ添加する場合と,全部を添加する場合とでは,大変な違いがある.

 このような添加をする時,どの場合にも,方程式の群は,同じ置換によって互いに移りあう組へと,分解される.しかし,これらの組が同じ置換を持つという条件は,第二の場合にしか成立しない.これを,固有分解と呼ぶ事とする.

 いいかえると,群Gが群Hを含むとき,群Gは

    G=H+HS+HS’+・・・

と,Hの順列に同じ置換を掛けて作られる組へと分解されるし、また

    G=H+TH+T’H+・・・

と、同じ置換にHの順列を掛けて作られる組へとも分解される.

 この二通りの分解は、通常は、一致しない.一致する時が,固有分解と呼ばれるものだ.


*******************************


「取り敢えず、ここまで」

若菜「予習できたんですか?」

「太郎さんが言ってた、シュヴアリエが、シュヴァリエの誤植だという事くらいしか、分からなかったわ」

結弦「『解析の分野』って、何ですか?」

 相対性理論のブログで、『微分積分入門』という連載を始めただろう。微分積分を使って、数学を研究していく分野を、解析学というんだ。

若菜「方程式論というのも、解析学なんですか?」

 方程式論は、方程式というのは、未知数xを、使うのだから、代わりの数xを使う。だから、代数学という。

結弦「方程式が累乗根で解けるための条件って?」

 つまり、簡単に言うと、足し算引き算かけ算割り算と、ルートなどの累乗根を用いるだけで、方程式が解けるか? という問題。これが、必ずしも成功しないというのが、ルフィニ=アーベルの結果だ。


 この後の文章は、今は、理解できないだろう。

 でも、19世紀の初めに、こんなことまで考えていた人がいたというのは、驚きだよね。

「私、一つだけ、調べたの。オーギュスト・シュヴァリエのスペルは、August Chevalier だったわ」

結弦「遺書は、まだ続くの?」

 まだ、結構続く。

 ガロアは、この遺書が紹介された後、第24章まで出てこないのだから、分からないなりに、読んでおくのも、意味がある。

 今日は、ここまでにするか。

結弦「じゃあ、今日の獲物は、誤植リスト第5号『◯シュヴァリエ、✕シュヴアリエ』(p.6 l.10)」

 それでは、解散。


「太郎さん。本当に、科学を、広く多くの人に、知ってもらいたいのね」

 私は、文学とか芸術というものは、本当には、人類の危機を救えないと思う。

 確かに、ベートーヴェンモーツァルトの音楽を聴いて、感動し、生きる勇気をもらえる。

 でも、それと、人の命が救える、とか、生活が便利になるというのとは、違う。

 数学と物理学を究め、化学の理解を深め、分子生物学を用いて、医学の本当の目的を達成するのが、私の使命だと思う。

 そして、その過程を、麻友さんと、共有したい。

 慌てては、いないんだ。

 でも、麻友さんに取って、私が特別な人になっているということを、近い将来、はっきりと示して欲しいな。

 私に、勇気を持って進めるように。

「太郎さんの気持ちは、分かってる。期待は、裏切らないわ」

 じゃあ、おやすみ。

「おやすみ」

 現在2018年12月3日23時17分である。おしまい。