現在2019年3月4日18時14分である。
「太郎さん。なんか、嬉しそう」
今日は、雨が降っていたんだけど、実家にあるCDを、売って良いものや、妹のところへ送るものなどに、選別して欲しいと言われて、4時間ほど、行ってきたんだ。
「ああ、そうすると、・・・」
そう。
『ヒロインじゃないんだけど、4月からの朝ドラに出るんだ』
と、話した。
その時の、感触が、良かったんだ。
「太郎さん、ありがとう。それだけで良いわ。私、分かる」
じゃあ、ガロア理論、始めよう。
「若菜、結弦。始めるわよ」
若菜「お父さん。お母さんのバースデーイベント行かなくて良かったんですか?」
結局、まだガラケー使ってるから、申し込むことすら、できなかったんだ。
結弦「方法は、全くなかったの? 誰かのスマホ借りるとか?」
私のメールアドレスに、チケットが届くような仕組みだから、私自身以外入場させない仕組みになってたんだ。
若菜「お父さんじゃなきゃ入れなくて、お父さんがスマホでないから、アプリをダウンロードできなくて、それで、チケットを申し込む権利すらなかったのですか」
結弦「どうして、そんなこと、したんだろうな」
私が思うに、麻友さんの人気が高いから、チケットを転売されるのを、恐れたんだと思う。
「結局、そういうことだったのよ。太郎さんを閉め出そうと思ったのではなく、20人くらいのパーティーに、気違い的な人が入り込むのを、恐れたのよ」
若菜「お父さんと会えなくても、良かったんですか?」
「太郎さんと同じように、正直なことを言うと、太郎さんは、暇な人だから、私が、本当に会いたかったら、メール送っておいて、会いに行けば、会えるのよ。それだけの、ことなのよ」
若菜「お父さんが、一目惚れしてから、もうすぐ4年ですよね。恋愛禁止令が解けた後も、ボーイフレンドができたという噂もなく、やっぱり、お父さんのこと、お母さんも、好きなんですね。大げさにならないように、会う良い方法は、ないんでしょうかね」
AKB48を卒業してから、1年以上経つのに、一度もリアルに会えていない、という状況は、想定外だった。
若菜「やった。お母さん、お父さんの想定外のこと、やりましたよ!」
「うふふ、さすがに、これは、太郎さんでも、想定外か。ぼちぼち、優しくしてあげてもいいけどね」
特待生がやりたかったのは、私の想定外の事だったのか。私を、降参させたかったのだな。ガロア始めて。
- 作者: 矢ヶ部巌
- 出版社/メーカー: 現代数学社
- 発売日: 2016/02/25
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「テキストでは8ページの15行目から」
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最後の結果は,楕円関数のモジュラ方程式への,方程式論の応用だ.
周期の分の一を角度とする正弦を,根に持つ方程式の群は
となる事は知られている.
だから、これに対応するモジュラ方程式は,群
を持つ.
ここで、 は 個の値 をとる事ができる.
だから、 が無限大になる事を許すと,簡単に
と書ける. に、すべての値を与えると、 個の順列が得られる.
ところで,この群は,置換
を持つ二つの組に固有分解される.ここで, は の平方剰余となるものだ.
このように簡単化された群は 個の順列から構成されているが, または の場合を除くと,もうこれ以上は固有分解されない.
そうなると,方程式をどんなに変換しても,その群はいつも同じ個数の順列を持つ。
しかし,次数が下げられないか,という問題が残る.
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「ふー。これで、ほぼ1ページ分だわ」
結弦「ここに並んでいる言葉で、知っているのは、『方程式』と『関数』だけだな」
若菜「『無限大』は、分かるかな?」
今のその感じを、良く覚えておいて。それが、抽象代数学というものを知らなかったときの、感じ方なんだ。
この本を、読み終える頃、ここに書いてあることの、半分以上が、分かるようになる。
そうすると、数学というものの見え方が、がらっと変わる。
麻友さん達のために、今、 を打ちながら、
『高2で読んだときは、全然分からなかったなあ』
と、懐かしく思い出した。
「結局、太郎さんの思い出に、付き合わされちゃってるのよね」
若菜「そんなこと、お母さんが言っちゃったら、駄目です」
結弦「僕ら、生まれてこないことになっちゃうよ」
「いいのよ、ちょっとくらい、いじめたって。どうせ、本当の白馬に乗った王子様は、別に現れるんだから」
若菜「お母さんの場合、王子様じゃなくて、ドラミちゃんじゃないですか。結婚できませんよ」
「一生、結婚できないのよ」
それなら、私が、もらってやるよ。
結弦「もう少し、言い方を工夫すれば」
まあ、結婚は当分先だ。
そういえば、今月の壁紙。すっごく寂しそうだな。うつむいちゃって。耳が長いからうさちゃんかも知れないけど、ぬいぐるみ頭に乗せて、沈み込んで。
若菜「女の人に取って、25歳って、結婚適齢期なんですよ。『サヨナラ、えなりくん』だってそうだったじゃないですか。お父さんが、無神経すぎるんですよ」
麻友さんと私の結婚は、今後の人々の、模範となる新しい結婚とするつもりなんだ。
麻友さんが、例えば、千年以上前の紫式部の『源氏物語』みたいな恋愛が良いというのなら、いきなり襲いに行ってあげても良いし、ずっとツイッターとブログでやり取りしながら、結婚を迎えたいなら、それでもいい。あるいは、本当に、『サヨナラ、えなりくん』の村ちゃんみたいになって欲しければ、なってあげる。私の料理でまともな形をしているのは、ピーマンがあればできるという半分レトルトのチンジャオロースだけだけど。
「あっ、今、はっきり、村ちゃんみたいになってあげると、断言した」
いいですよ。麻友さんに取っての村ちゃんなら。
「私、人生観、変わるかも。一番好きな人が、結婚相手じゃないなんて」
あんまり、変曲しない方が、良いよ。元のままで。
「3月24日に、話してみる」
結果は、3月26日かな?
「やっぱり、太郎さんは、アイディアの宝庫だわ」
だから、『アイディアの変遷を追って』だ。
「やっぱり、あのドラマが、ターニングポイントだったのね」
それでは、今日は、ここまでにしよう。
結弦「それで、結婚できるの?」
若菜「そういうことじゃないみたいね」
「二人とも、おやすみ」
じゃ、麻友さん、おやすみ。
「おやすみ」
現在2019年3月4日20時42分である。おしまい。