現在2021年10月23日21時45分である。(この投稿は、ほぼ1105文字)
麻友「太郎さんも、拘るわね」
私「昨日今日で、私に取って、新しいことも、分かったんだ」
結弦「実数について?」
私「うん」
若菜「タルスキで、なかったとか?」
私「いや、タルスキで、いいんだ。ただ、タルスキが、実閉体の完全性と決定可能性を証明したのは、1948年と1949年なんだ」
麻友「ああ、なんか、1974年より前だから、逆数学とは、関係ないとか、言ってたけど、25年くらい前ね」
若菜「ちょっと、待って下さい。実閉体って、何ですか?」
私「いずれ、数Ⅲ方式ガロアの理論で、出てくるけど、実数みたいな、足し算掛け算のできるものを、まとめて、体(たい)って、言うんだ。その中に、実閉体(じつへいたい)というのがあって、実数、つまり、実数体(じっすうたい)は、その実閉体の一種なんだ」
結弦「だから、実閉体が完全で、決定可能なら、実数も、完全かつ決定可能。って、言うけど、決定可能って何?」
私「実数に関して、0と1と、+と、×と、不等号を使って、問題を作ったとき、どんな問題でも、有限の時間で、その問題を解けるアルゴリズムが、存在する。ということだと言って、間違いないだろう」
結弦「うっ、すげー。でも、それが、1948年に分かってたのに、お父さんは、知らなかったの?」
私「今日、数学辞典第4版を、引いて、初めて知った」
麻友「大学で、授業に出ていたら、もっと色んな情報も、入ってきたんじゃなかったの?」
私「確かに、そうかもしれない。でも、世界中の数学者の大量な発見を、前にして、『私には、数学では、食べて行かれない』と、挫折していたかも知れない。数学が恋人の私に取って、それは、辛い現実だっただろう」
若菜「結局、数学では、食べて行かれてないじゃないですか」
私「でも、今でも、数学を好きだし、楽しんでいる。それが、一番重要なんじゃないかな」
若菜「お母さん。韓国で彼氏いるんですか?」
麻友「それは、・・・」
若菜「お父さんが、どうだったら、許して上げるんですか?」
麻友「太郎さんがトントンの交通費を27,148円、お母様に返してないのよ。その借金を返したら」
若菜「納得です」
結弦「じゃあ、もう22時38分だし、お開きにしたら?」
私「おやすみ」
若菜・結弦「おやすみなさーい」
麻友「おやすみ」
現在2021年10月23日22時40分である。おしまい。