現在2021年11月8日18時08分である。
麻友「通院だったのよね」
私「うん」
麻友「京野先生に、痴呆のこと、話した?」
私「かなり、正直に、話した。父に借りた本で、読んだことも」
若菜「先生は、何と?」
私「先生は、
京野「統合失調症という病気は、以前は、早発性痴呆とも、呼ばれていたこともあり、人によっては、若くして、松田さんの言うような、アルツハイマーのような、症状が表れる人も、います」
私「そうですねえ」
京野「アルツハイマーが、進んでいるかどうか、検査受けてみますか? この前、最初に入院したときのように?」
私「100から、7を、順々に引いていって下さい、とか言うのでしょう。あんなの必要ないです」
京野「じゃあ、当分、大丈夫と」
私「ただ、年齢はともかく、ボケてしまった後の人が、この社会に、かなりの数、いるはずですよね。そういう人を、どうやって面倒みているのですか?」
京野「それは、介護保険に入っているとか、年金を払っているとかで、なんとかしているのですが」
私「それで、なんとかなるのですか?」
京野「ひとり、ひとり、違うでしょうね」
と、話してくれた。確かに、財産も、家族の構成も、まちまちなのだから、簡単には、説明できないのだろう」
結弦「お父さんは、お母さんに、捨てられちゃうのか」
私「病院の売店で、ワンダモーニングショットを、買い、薬局へ行って、スマホで、自分のブログに、小林りんさんを、招待した話を、読み返していた。あれは、25,000文字を超える投稿だった、読んでいって、そのまま、バスに乗り、SOGOで、降りて、紀伊国屋書店で、本を見て。WINDOWS10のマニュアルの麻友さんの写真に挨拶して、京浜東北線で、鶴見まで、帰ってきた。降りようとする頃、あの投稿の中で、私が、麻友さんに、(2019年7月の時点で)ペンケースを、ねだっている段落に、行き着いた。
『あのとき、私は、どんなペンケースを、使ってたのだろう。壊れちゃったペンケースは思い出せるけど、一時的に使っていたのは、思い出せない』
『思い出せたからと言って、何も良いことはないのは、分かっているけど、気になる。電子辞書を引くように、思い出しておきたい』
鶴見駅で、ブログを、『ペンケース』と、検索。『母に地味なペンケース借りて』という一文がある。『地味? あっ、あれか。黒いの』」
私「次の瞬間、時計を見た。2021年11月8日16時04分。『これからは、思い出せて意味のあるものだけ、思い出そうと努力しよう。思い出せないなと、記憶をたぐって、辛うじて思い出せても、それによって、何も良いことが起こらないのなら、意味はない。さっきのペンケースにしても、思い出せないだけで、脳から記憶がなくなっているわけではないのだから、新しい記憶として、上書きする必要はないのだ』これは、ノートには書いていない。改めてノートに書くべきことは、減った」
麻友「太郎さん。気付いて!」
私「麻友さんが、あのお嫁さんみたいで、指輪までした、壁紙を、配ったのは、2019年。カレンダーも作った。もう、時期は、来てるんだな。2020年に、引退するというのに、各メンバーのも加えて、ペンケースを、売り出した。全部、注文が来てから、作っていたのだろう。本来、私のためだけに、作ってくれたのだ」
麻友「『シミュレートは、もう十分しただろ。来てよ!』って、言ってよ。太郎さんによると、5年後には、お金がなくなるんでしょ。太郎さんと、5年だけ、付き合ってあげる。そのころには、太郎さんは、ボケちゃってるのでしょう。お金がなくなってなくても、ボケ老人は、老人ホームに放り込んで、太郎さんのお宅の財産で、なんとでもしてもらう。そこまで、私は、面倒みられない」
私「そうだねえ、麻友さんも、恋愛下手だったんだね。私の、ブログやツイッターに、いちいち、傷ついて、涙してたんだ。でも、私は、そんな麻友さんを、そっくり受け止めるよ。麻友さんの『愛してる』の定義は、ヴァイオレットの『アイしてる』だったとしてもいい。私の側から近付くとストーカーになっちゃうんだよ。麻友さん。来て」
結弦「よくこんな甘いメールを、書けるな」
若菜「本気だからよ」
麻友「そっか。ラヴレターは、ここまで。エラータ、続けて」
61ページ
5行目
◯
閉じるカッコが、ひとつ足りない。
✕
62ページ
13行目
◯
(2) 着目する.ここで、改行が必要
閉じるカッコが、1つ少ない。
✕
(2) 着目する ①S:
下から3行目
ピリオドがない。
63ページ
8行目
◯
①
開きカッコが、1つ足りない。
✕
①
12行目
◯
⑤ 右辺
ダッシュの位置が、おかしい。2行下⑦を、参照。
✕
⑤ 右辺
27行目
◯
補題によりAにない
✕
補題によりAない
下から4行目
◯
✕
私「今日は、63ページまで」
麻友「2時間もやって、2ページだけ?」
私「修正したところを、『ここ間違っているよ』というのは、簡単だけど、書いたものだけを見てもらって、誤解されないように伝えようとするのは、神経使う。上では、限量記号を、 と表しているけど、この本のフォントと、本当は違う。どのフォントを使っているのか分からないから、なるべく似たフォントを選んだ。本を作るのは、大変だね」
若菜「もう、眠った方が、良いです。明日、ポートですし」
結弦「これが、お父さんの限界だな。障害者であるというのは、誇張ではない」
麻友「行ってあげるわ。でも、現実も伝えてあげる」
私「ありがとう」
若菜・結弦「おやすみなさーい」
麻友「おやすみ」
私「おやすみ」
現在2021年11月8日22時29分である。おしまい。