女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

シュールって、そういうことか

 現在2021年11月24日19時19分である。(この投稿は、ほぼ4216文字)

麻友「先日、『人それぞれだろうね』の記事と、『素敵!』の記事で、シュールについて、書いていた。それで、やっと、シュールが、分かったの?」

私「そうなんだよ。自分がやったのが、ある意味シュールだったんだな、と思って、分かったんだ」

麻友「相対論のブログの、

27182818284590452.hatenablog.com

という記事で書いていた、{1=0} という数式を、シュールですね、と言われた話?」

私「いや、麻友さんに、以前ツイートした、このツイートだよ」

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松田太郎
@EROICA__
·
2017年6月16日
@karaage_mayu

渡辺麻友様。
急がなければならないこと4
私が昨日、選抜総選挙で1位にするためにその素性を知るために、松井珠理奈さんのB2の特大のポスターを見ていて光の加減でまるで松井珠理奈さんの裸体に挿入しようとしているように見えてビックリしていたこと。(続く)

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麻友「これ、ツイートされたとき、意味が分からなかったのよ。説明できる?」

私「実は昨日、2018年10月12日に録画した、『100分で名著』で、谷崎潤一郎の『吉野葛(よしのくず)』を取り上げた回を見たんだ。その中で、伊集院光さんが、

『それは、解説されないと、全く分からない』

と、応じるところがあった。最近、話題にしている、文学作品は、解釈を加えなければならないという話だ。そういう裏の意味などが含まれているのが、文学としては、価値があるとされるらしい、と言ってたんだよね。だから、曖昧さ無くこちらの意図が通じなければならない、数学や物理学の文献は、文学ではないのだと。私からのツイートは、140文字いっぱいに使って、ギチギチに思いを詰め込んでいたけど、意味の分からないものは、ほとんどなかっただろう。ただ、上のものは、例外だ」

麻友「ちょっと、エロティックな気分になった。ということなのかしら?」

私「ここで、まず、そのB2のポスター自体がないと、種明かしができないんだが、ポスターをスキャンしたら、意味が無い」

麻友「どういうことなの? 裸体に挿入って、そんな写真、じゅりな(松井珠理奈さん)は、撮らせてないはずよ」

私「一瞬でも、松井珠理奈さんが、裸になって、男の人に挿入されている写真なんていうものを、想像した?」

麻友「そんな、そんなこと、あるわけないし」


私「まず、2017年の6月16日でしょう。お天気が良くて、強い日差しが、私の部屋にも、降り注がれていた。麻友さんを、選抜総選挙で1位にさせてあげようと、何冊もアイドルの雑誌を買って、特に荻野由佳さんを、調べていた。私もそそっかしいけど、リンクの私の本棚に、見た目が似ているから、雑誌『BOMB!(ボム)』の2017年8月号を、登録していたが、正しくは7月号だった」

麻友「それで、ポスターが付いてたのね」

私「今、気付いたけど、松井珠理奈さんが表で、宮脇咲良さんが裏に、写ってたんだ」

麻友「どう見れば、着衣の写真が、そんなことになるのよ。光の加減って、スキャンしたら意味ないって、まさか、陽に透かしたの?」

私「そうしようと、思ったわけではなかったんだけど、裏面から透けて見えている宮脇咲良さんの左肘が、男の人のモノに見えて、下着姿の松井珠理奈さんが、まさに挿入されようとしているように感じられて、びっくりしたんだよ。いつか、種明かしするからね。という気持ちで、2017年に、ツイートしたんだ。4年半経って、2021年に、本当に種明かしできるとはね」

麻友「そういうことか。そう取れる写真だったとすれば、シュールな写真だったかもね」

私「そのことを、140文字で、伝えている、私のツイートも、シュールじゃない?」

麻友「ちょっと書きすぎじゃない? 人間はもっとちょっとのことだけで、連想するものよ」

私「そっかー。でも、そもそも、麻友さんなら、『1=0』という式から、何を連想する?」

麻友「『あっ、この式、間違ってる』、『間違ってても、良いという宣言?』、『矛盾してる?』、『そもそも、数学って、矛盾している可能性ないの?』、『数学が、矛盾してないって、証明できるの?』、『証明できることと、証明できないことって、きちんと分けられるの?』と、色々思い浮かぶけど、太郎さんがあのとき思い描いていた、『{\log_e 1=0}』なんて、思いもよらないわね。しかも、太郎さんはあのとき、1から始める数学というブログ記事の

mayuandtaro.hatenablog.com


でやったように、0でなく1から始めて、1から0を作ろうとしていたという。そのひとつが、『{\log_e 1=0}』だった。私とのときは、{\log} でなく、座標を使って、1から0を、作ったのよね。そう言えば、有理数体の話は、途中で止まっているわね」

私「続けて欲しい?」

麻友「太郎さん。私に説明しようなんて思わなくて良い。どんどん、難しいこと勉強して、本当に成果を上げなさいよ」

私「私に取っては、この人に説明するつもりで、数学の証明を書くっていうのが、すっごく重要な意味を持っていて、その『この人』というのは、高校時代の私だったり、京都大学で上り詰めていたときの私だったり、『数学基礎概説』を、読み終えた頃の私だったり、ブルバキを読んでいたときの私だったりする。いずれにしても、『ここはちょっと、お前には難し過ぎて、証明完璧には、説明できないよ』と、なっちゃったら、そこで、おしまいなんだ。そういう、『この人』として、麻友さんという偶像が、今の私の、ある意味ドラえもんなんだよ。私に取って、麻友さんは、ドラえもん。麻友さんに取って、私が、ドラえもんだったらいいなあ」

麻友「私に説明する積もりで、勉強や研究をしているのか。ブログが、ある意味、太郎さんに取って、生き甲斐なのね。でも、公開する必要が、あるのかしら?」

私「自分のパスワード入れなければ、他の人は見られないようにすることは、できる」

麻友「太郎さんに取って、ブログに書こうと思って、研究し、発表する。後で、あのときどうだったかな? というとき、ブログで過去記事を、検索する。結局公開されている必要は、ほとんどないんじゃない?」

私「麻友さんに、パスワード教えてあげて、このブログを、ふたりだけのものにする。という選択肢もある。そういう、ふたりだけの秘密を持ちたかったら、連絡ちょうだい」

麻友「分かったわ」


 今日の記事にも、読んで他のことを連想させるよう仕組んだ文章は、ありません。平易な文章です。よく、数学で美しい証明だ、とか美しい定理だ、とかいいます。そういうのを聞いて、その証明には、何か美しい花とか星とかを連想させる部分があるのではないかと、思う人もいらっしゃるのかも知れませんが、事実は、全く逆です。数学で、エレガントな証明というのは、一切無駄がなくて、余計な連想などを思い浮かばせない、証明です。もう少し言うと、数学で無駄がないというのは、その証明をするに当たって、あらかじめいくつか、条件を仮定するわけですが、ひとつひとつの条件が、あれは、ここで使うためにあったのか、これは、ここで使うのかと、それぞれ明確に分かる証明が、読んでいて気持ちの良い証明です。具体的に、そんな証明を、いくつか紹介してくれというならば、

・コーシーの積分定理の証明 (杉浦光夫『解析入門Ⅱ』の293~296ページ)

常微分方程式の解の存在定理と単独性定理の証明 (コディントン-レヴィンソン『常微分方程式論(上)』の1~20ページ)

・1階の述語論理LK(そしてNK)の無矛盾性定理の証明 (大芝猛『数学基礎概説』の1~59ページ)

・第一不完全性定理の証明 (安井邦夫『現代論理学』の3~210ページ、この本はゲーデル不完全性定理のための本なので、ほぼ全ページです)

バーゼル問題の証明 (結城浩数学ガール』の213~257ページ)

は、どうでしょう。証明の良さを言っているので、それぞれ他の本の証明では、意味がありません。5番目は、半分冗談です(笑)。


麻友「伏線が張られていないか、とか、源氏物語を引用していないか、とか、文学を読む場合、考えながら読むわけだけど、数学の文章では、そういうことを考えずに、そのまま書いてある事を、読むべきなのね」

私「そう。ただね、本当のところを言うと、何にも芸がないのでは、面白くないので、私が以前読んだ、

{\mathrm{E.Nelson~;~Internal~set~theory.~Bull.~Amer.~Math.~Soc.~} \mathbf{83}}

{\mathrm{(1977)~1165-1198}}

という論文では、3つの条件を仮定するんだけど、それを、(I)、(S)、(T)、としていた」

麻友「{\mathrm{Internal~set~theory.}} の頭文字ね。そういう遊び心も、必要か」

私「まあ、文学や、美術や、音楽では、それに触れた人が、心地よい想像を色々することを狙って、芸術家は、心血を注ぐのだと、シュールという言葉を通じて、感じたよ」

麻友「心地よいとは、限らないかもね」

私「例えば、『紛らしている』とかね」

麻友「私本当に、ロックとか好きなのよ」

私「私の側からも、色々押しつけたんだから、麻友さんの側からも、押しつけてきてくれていいよ。こう見えても、結構、新しいものを、受け入れられるんだよ」

麻友「太郎さんが、シュールという言葉を、理解した日ね」

私「若菜と結弦は、呼ばなかったな。また明日。おやすみ」

麻友「おやすみ」

 現在2021年11月25日0時21分である。おしまい。