現在2021年11月26日18時23分である。(この投稿は、ほぼ4718文字)
麻友「10日くらい、サボってたわね」
私「いくつか、成果が挙がっていたんだ」
麻友「例えば?」
私「1階の述語論理で、形式的な自然数論を扱う場合と、集合論を扱う場合には、どういう違いがあるのか? ということについて、気付きがあったこと」
麻友「どう違うと、言うの?」
私「例えば、形式的な自然数論で、 という整数は、 を定めた上で、 するのを、 というように、肩にダッシュを付けることとして、 と、表されるものとなる」
麻友「そんなの、表し方の問題じゃない。集合論でだって、そう表せば?」
私「いや、そんなに簡単なことじゃ、ないんだ。形式的な自然数論では、そうやって表された、例えば つまり、 に、ひとつのゲーデル数という自然数を、対応させるんだ。やってみせると、
と、定める。特に、 の場合、
と、定めておく。そうすると、 は、 だったのだから、ゲーデル数は、次のように定めるものとなる。というか、そう定義するんだ。計算すると、
となる。これが、 という数字のゲーデル数」
麻友「ちゃんと、計算しないの?」
私「できない」
麻友「できないって?」
私「 の 乗と、 の 乗が、掛かっている。つまり、 の 乗より、大きい。 桁の数なんて、書きたくもない。1兆だって、 桁なんだよ」
麻友「あっ、そうか。それで、ゲーデル数で、表したから、どうなの?」
私「形式的な自然数論では、 という数が、ひとつの表し方に、統一されていたから、ゲーデル数で、表すことが、できた。ところが、集合論では、2というものが、何通りにも、表せるんだよ」
麻友「ああ、太郎さんは、1を定めて、次に、1+1を、2とした。さらに、どんどん自然数を定めた後、 を、整数の1だ、なんて言いだした。つまり、 という座標の集合が、2になるんだ。2と言っても、色々ある。そうすると、ゲーデル数の、どれを対応させれば良いのか、分からない。そうか、確かに、形式的な自然数論と、集合論は、違うわね」
私「そういう、気付きがあったんだ。それでは、エラータ始めるよ」
数学基礎概説
の、誤植と思われるもの。
72ページ
6行目
◯ 冠頭形のLKの閉論理式
✕ 冠頭形のLKの論理式
9行目
◯ 末尾の 個体定数
✕ 末尾の 対象定数
11行目
◯ 個体定数がないときは1つの個体定数
✕ 対象定数がないときは1つの対象定数
73ページ
10行目
◯ ‘ の推論の個数 d()に関する帰納法’ で示す.
✕ ‘ の推論の個数 d()に関する帰納法で示す.(閉じる、クォーテーションマークがない)
13行目
◯ (2)d()>0のとき
✕ (2)d()>0とき
下から7行目
◯ (i)M( の、Mのフォントが、そこで使われているフォントと違う。
✕ (i)M(
74ページ
21行目
◯ 冠頭形閉論理式
✕ 冠頭形閉論式
22行目
◯ ~に対し,
✕ ~に対し,
(LKで、証明できる。というのを、TeXで、どう打つのか、分からない。申し訳ない)
75ページ
1行目
◯ 写像
✕ 付値
2行目
◯ (ⅴ)
✕ (ⅳ)
4行目
◯ 個体定数
✕ 対象定数
12行目
◯ のMのフォントが、おかしい。1行上にある、ドイツ文字のような、フォントにすべき。
✕ と定義する
13行目
◯ の個体定数記号
✕ の定数記号
23行目
◯ 右端
✕ 右端
23行目と24行目が、入れ換わってしまっているようだ。
24行目
◯ 右端
✕ 右端
Mのフォントは、分からなかった。
76ページ
22行目
◯ ついて,‘ または ’ なるとき
✕ ついて,‘ または ‘’ なるとき (左シングルクォーテーションマークが、1つ多い)
77ページ
2行目
◯ 右端 ~の最下の sequent でd番
✕ 右端 ~の最下の sequent のd番
18行目
◯
✕ カンマは、いらない。
21行目
◯ 右端の式
✕ 左端の式
22行目
◯
✕
下から3行目
◯ 図式は再び正しい
✕ 図式に再び正しい
78ページ
1行目
◯ 推論が再び正しい
✕ 推論は再び正しい
79ページから81ページまで、誤植はない。よって、第3章は、クリアされた。
麻友「えっ、でも、この本、第9章まで、あるんでしょう」
私「そんなこと、分かっているよ。でも、私に取って、読んでいく上で、一番苦労したのが、第3章なんだよ。1回など、この章が分からなくて、この本から、挫折した」
麻友「分かってる。太郎さんは、安井邦夫『現代論理学』で、力をためて、再挑戦して、クリアした。でも、誤植があったから、クリアできなかったの?」
私「それは、微妙だな。第2章では、1階の述語論理の無矛盾性定理を証明するのに、31ページ費やしている。それなのに、第3章では、1階の述語論理の完全性定理の証明に、17ページしか割いていない。当然、説明が、不親切になる」
麻友「紙数が許さなかった、という現実的な、理由があったんじゃない?」
私「これからは、電子書籍の時代だ。いくらでも、丁寧で、親切な、電子書籍が、書ける」
麻友「いっそのこと、丁寧な動画で、説明したら?」
私「例えば、『広中の特異点解消定理』の証明を、動画で説明するとか? 恐ろし~い」
麻友「でも、太郎さんとしゃべってると、そういうことが、可能に思えてくる。だって、太郎さんは、2018年4月に、
27182818284590452.hatenablog.com
という投稿で、私と数学の教材を作りたい、と言ってきた。そんな発想が生まれたのは、太郎さんが放送大学で、実際、先生と聞き手の案内の女の人とのやり取りで、成り立っている授業を、いくつも観ていたからだったことが、後で分かった。でも、太郎さんにとっては、本当は、到底結婚できない私と、ほんのちょっとおしゃべりしたい、そのための口実として、動画を作ろうと言ってきたのだった。私は、相手にしなかったが、その後2019年くらいから、本当に数学の動画というものが、作られ始めた。それが、成功したのは、2018年暮れから新型コロナウイルスが蔓延し、インターネットの動画というものの需要が生まれてきたから、というのもあるだろう。いずれにせよ、太郎さんが、私に提案したものは、本当に実現した。動画で、しゃべっているのが、私と太郎さんでなかっただけ。太郎さんが言うと、実現するのよ。もちろん、太郎さんが望んでいた、トランプ政権の続投は、成らなかったし、この間(2021年10月)の国政選挙では、太郎さんは、一党独裁は良くないと、立憲民主党に、2票入れたが、自民党が過半数取っている。そういうことでは、太郎さんは、信じられない。でも、未来に起こることで、余りお金をかけなくても、実現できることを、思い付くことでは、太郎さんは、本当に、ドラえもんだと思う」
私「『女の人のところへ来たドラえもん』のブログで、その言葉を聞けて、本当に嬉しいよ。来年になったら、お金がなくなるまで、4年となる。不平等でなく、自由な人生が、誰にでも送れる社会。睡眠時間1時間で、働いた麻友さんに取って、ずるいと思うかも知れないけど、いざ、そういう社会になったら、良い世の中になったなと、きっと思うよ」
麻友「この投稿は、『数学基礎概説のエラータ(その5)』というものだったのに、脱線し過ぎたわね。じゃあ、おやすみ」
私「おやすみ」
現在2021年11月26日23時42分である。おしまい。