女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

理学部の学生の会話

 現在2022年2月19日21時03分である。(この投稿は、ほぼ1112文字)

麻友「私達、昨日から、京都大学理学部の学生になったのよね」

若菜「理学部の学生って、どんな会話を、しているのでしょう」

結弦「探偵ガリレオの湯川学(ゆかわ まなぶ)みたいに、数式ばっかり、書いているのかなあ」

私「理学部の学生も、普通に日常会話を交わしている。ただ、いきなり、数学の真理に気付いたりする。麻友さん達にそれが分かるよう。本当の話を、公開しよう」

結弦「本当の話?」

私「藤田君に知り合ったのは、1回生の初めで、クラスは、違っていた。藤田君のクラスには、数学で学年トップの望月君、数学で学年2番の赤堀君がいた。あるとき、藤田君が、赤堀君を、私に紹介してくれた。話し始めてすぐ、赤堀君が、非常に優秀なことが、分かった。その後、生協で一緒に食事をしたりしながら、親睦を深めた。あるとき、赤堀君が、『直径が一定の図形は、円しかないから、・・・』と、言いかけた。私は、途中で話が外れないように、『まず、直径が一定とは、平行な2本の直線で、その図形を挟んだとき、その2本の間隔が、どの向きでも、一定と言うことだね』と、言った。赤堀君は、『円しかないじゃん』と、言った。退路を断った私は、『それには、反例があるんだよ』と言って、いつものように、持ち歩いているルーズリーフを、取り出した。藤田君は、『反例を持ってる』と言って、興味を示した。私は、ルーズリーフに、正三角形を、書くと、下図のように、『この頂点から、コンパスで、このように、扇形を描くと、この膨らんだ三角形は、円ではないけど、直径が一定なんだ』と、話した。直ちに赤堀君は理解し、『正5角形だったら?』と、聞き返してきた。私は、『奇数なら、みんな直径が同じとできる。多分これ以外には、直径が一定のものはないだろうけど、これ以外にないと言うことは、私には、証明できない』と、言った」

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私「これは、私の自慢話ではない。この会話から、20年ほどたって、私は、図書館で、リューローの三角形の記事と関連して、次の図形も、直径が、一定であることを、知った。

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私「藤田君には、直ちに伝えたが。赤堀君には、伝えられなかった」


麻友「そんな真理について、お喋りしているのね。私も、慣れるわ」

私「おやすみ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

麻友「おやすみ」

 現在2022年2月19日22時24分である。おしまい。