女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

ボーヴォワールと上野千鶴子にとっての老い

 現在2022年5月11日17時38分である。(この投稿は、ほぼ2208文字)

麻友「昨日は、恥ずかしい答案を、見せてくれて、ありがとう」

私「今日は、名誉挽回戦だ」

若菜「ポートで、ブルーレイを、観てましたが」

結弦「『100分で名著』の、ボーヴォワールの『老い』の回」

私「私に、分からないところが、あったんだ」

麻友「どんな話なの?」

私「シモーヌ・ド・ボーヴォワールの『老い』を、読みながら、司会の安部みちこ(あべ みちこ)さんと、伊集院光(いじゅういん ひかる)さんが、講師の上野千鶴子(うえの ちづこ)さんに、質問していく」

若菜「凄いこと、言ってましたね」


伊集院「・・・クラス会行ったら、お互いに、見つめ合う感じっていうか」

安部「っふ、もちろん。言いませんけれどもね。やっぱり、表情なんかで、」

伊集院「分かっちゃうんですよね」

安部「なぜ、あの、私達は、そういう風に、老いを簡単には、受け入れることが、できないのですか?」

・・・

上野「一番最初に来るのは、何と言っても、肉体の衰えですね。日本では、昔からね、歯・目・マラ。老いが最初にこの3点セットで来るって言うんですよね。で、マラって、お分かりになりますか?」

伊集院「フッフッハ、ちょっと、ドキッと、しましたけど、まさかこの局で、出る言葉だと思わなかったから」

上野「で、そちらの方は、大丈夫ですか?」

安部「ウフフ」

伊集院「こんなこと、テレヴィで、言ったことないけど。そりゃー、全盛期よりは、随分老いを感じることは、あります」


若菜「分からなかったところって、ここ?」

麻友「マラって、何よ」

私「それを、私に聞くのは、正しい」

結弦「お父さんは、知っているから?」

私「いや、これ聞いた瞬間、電子辞書で、調べたから」

麻友「あっ、さすが」

若菜「で、どういう意味なんでしょうねえ」

私「麻友さんに、語彙を増やしたかったら、1にも、2にも、辞書を引くことだと言った。辞書引いてごらん。魔羅とも、摩羅とも書く。仏教用語だから、当て字で、漢字の意味とは、違っている」

麻友「インターネットで、見てみる。カチャカチャ。あ~そういうことか」

麻友「それで、太郎さんは、そちらの方は、大丈夫ですか?」

私「最近は、1日1回くらいしか、できない」

麻友「ぎょっ、男の人って、そんなにできるの?」

私「だから、以前、男の人は、人間になるはずだったかも知れないものを、1日に何億も、捨ててる。だから、堕ろすのなんか、当たり前だと思ってるって」

麻友「若菜。女って、辛いわね」

若菜「お父さんみたいな人でも、こんなこと、言うんですものね」


結弦「女同士、感傷に浸るのも、良いけど、お父さんは、何が、分からなかったのかなあ?」

私「もの凄く、難しかったんだ。女の役割という話になって、」


安部「やっぱり男性と女性で、大分この老いに対する認め方ですとか、そういうのが違うものなのですか?」

上野「社会の中で女に割り当てられた場所が、男のとなり、私これ、ベタに、翻訳したら、ね。今の言葉で、『女の価値は、オレ様を、ムラムラさせて、なんぼ』っていう」

伊集院「うん、うん、うん」

上野「て、ことなんで、私思わず、何を思い出したかっていうと、ほら、福田外務あ、あの、財務次官のセクハラ事件のとき、ございましたでしょう。


ここで、画面に次のテロップが、流れる。

福田淳一財務次官セクハラ事件(2018年)
女性記者にセクハラしたという疑惑が報じられて辞任した


あのときに、女性の国会議員さんの方たちが、麻生財務大臣のところに、抗議にいらしたんです。その方たちの映像を観て、ある自民党の男性議員が、おっしゃったことは、

『この方達は、セクハラの対象にならない方です』

と、おっしゃった。その、

『オレ様ムラムラさせない女たち』

と言ったのが、超セクハラ発言だってことが、お分かりになっていらっしゃらないのに、びっくりしました」


私「こう続いたんだ」

麻友「何が、分からなかったの?」

私「私が、さっきのを含め、1時間かけて、文字に起こしたから、分かるだろうが、もの凄い振れ幅の会話で、この『超セクハラ発言』をしたのは、誰だったのだろう? と、私は、分からなかったんだ。麻生さんがってこと? 福田さんがってこと?」

麻友「それで、ポートで、流したのね」

私「うん」

麻友「職員さん、なんだって?」

私「『今の、私も、分かりませんでした。もう一回、かけてください』と、言われるので、巻き戻して、かけた」

麻友「『自民党の男性議員だ』って?」

私「麻友さん。分かってる。私自身、文字で、ながめれば、辛うじて、分かる。でも、会話の中で、ポーンと言われたら、とても、分からない。そもそも、『女性の国会議員』=『オレ様ムラムラさせない女たち』という発想が、私の中にない。私は女の人に、ムラムラさせることなんて、求めていない」

若菜「お父さんが、もてなかった、理由なのかも知れませんね」

麻友「私、傷ついたわ。今日は、これで、おやすみにしましょ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

私「おやすみ」

麻友「おやすみ」

 現在2022年5月11日20時03分である。おしまい。