女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

統合失調症のリカバリー

 現在2022年8月12日18時31分である。(この投稿は、ほぼ3161文字)

麻友「太郎さん。どうして、熱力学の勉強、して行かないの?」

私「勉強したいんだけどね。なかなか頭が、働いてくれないんだよ」

若菜「鬱になっている、ということですか?」

私「今、振り返って、確かに、統合失調症という病に、かかってはいるが、その陽性症状である、妄想や幻覚は、薬で、治まっている。だけど、双極性障害と呼ばれる、鬱になったり躁になったりという病気は、治ってないんだ。むしろ、双極性障害との闘いなんだ。私の30代、40代は」

結弦「そうだとすると、どうだというの?」

私「勉強しようと、教科書を、開くんだけど、数行も読めず、眠くてたまらなくなるんだ」

麻友「例えば、どんなことに、なるの?」

私「私に取って、ブルバキは、読みたくてたまらない本だ。だけれども、こういうことになる」

麻友「この印は、例えば、『」2006.11.28 23:25』と、言うのは、2006年11月28日23時25分に、ここまで、読んだということよね。その日付が、11月29日、11月30日、と、毎日あって、1ページ読むのに、12月12日まで、掛かってる。分まで書いてあるから、偽装とは、思えない。どうして、1行読むのに、こんなに時間がかかるの?」

私「眠くなっていて、頭が働かないからだよ」

若菜「そんなに、頭が働かないのに、読みたいんですか? ブルバキを?」

私「この本だって、読みたいんだよ」

麻友「なるほど、そういうことか」

私「一時的に、眠気を飛ばす薬というものは、あるんだ。リタリンって、言うんだけど。でも、これは、依存症みたいになり易くて、試験中などに、眠くなってきたとき、飲むというようなことを、繰り返していると、薬なしで、生きられなくなる」

麻友「でも、太郎さん。『現代論理学』や、『数学基礎概説』とか、ブルバキとか、読んでいるじゃない。どうやって読んだの?」

私「全文写しして、眠気が、起こっても、少しでも書いて、眠っちゃっても、翌日ノートみれば、そこまでは、書いてあるから、『ああ、ここまで確認できているんだな』と、ホッとして、その先を、全文写し始める、というようにして、読んできたんだ」

若菜「どうして、『熱力学』も、そうしないんですか?」

私「『熱力学』の、はじめに、と、第1章と、第2章が、ほとんど、著者の田崎さんの考え方が、日本語で書いてあって、全文写ししたくなかったからなんだ」

若菜「でも、富岡さん。なんとか、お父さんに、勉強させてくれようと、要点を纏めたプリントを、作ってくれたり、来週は、鶴見へ来てくれると、言ってくれたりしてるじゃないですか」

私「汲沢時代に、『解析入門Ⅰ』を、一緒に読んでくれていた、田中公一郎さんも、私が、『解析入門Ⅰ』の積分の章に入って、自分でギャップが埋められなくなり、どうしても、進めなくなって、お別れした」

結弦「じゃあ、お別れ?」


私「今回は、状況が、違う。7月15日に、『熱力学』のゼミ開始。このとき、富岡さんは、第1章を、読んできたが、私は、はじめに、の第1ページの、下から6行目までと、はじめに、を飛ばして、第1章の1-1 『気体の熱力学から普遍的な熱力学へ』の最後までしか読んでなかった。眠くなり、止まる私が、頑張っても、1週間で8ページしか読めないのは、有り得ることだ。本当だと、信じられないかも知れないが、印がある」

若菜「2022年7月14日 21時54分30秒。確かにゼミ前日に、1-2の前まで読んである」


私「次は、7月22日のはずだったが、風雨が酷くて、お休みにしてもらった。この日、第1章の15ページの8行目まで読んでいる」

私「その次は、7月29日で、富岡さんは、第2章を、読んできたが、私は、まだ、第1章を、読んでいた。正確には、15ページの最後の行までしか、進んでいなかった」

私「8月に入って、8月5日。第1章の最後に、

と、印がある。10時頃と、いつもの正確さがない。実はこの日、テキストを、読んでいて、なんとか第1章を、読み終えたのだが、問題を解いていて、10時45分くらいになってしまい、いつもの日付もいい加減に、家を飛び出し、11時の待ち合わせに、17分、遅刻してしまったのだ。富岡さんは、第3章47ページまで、予習してきていた」

若菜「お父さん。気になっているんですけど、この本を、2012年にも、読んでいる?」

私「読んでいる」

若菜「同じ状態で?」

私「2012年だが、ブルバキのときと似たような状態。ただ、ブルバキほど難しくないので、1ページを3日くらいで、読んでいる。ほら」

麻友「貴重な、データだわ。統合失調症の人の、リカバリーが、読解力を見ることで、数値的に、表せるのだもの」

私「私、役に立った?」

結弦「自分で、言ってちゃ、世話ないけど」

麻友「秒まで、書いてあるところに、太郎さんの真剣さが、伝わってくる」

私「麻友さんに、褒められるなんて、照れるなあ」

麻友「バーカ」


私「そして、今日(2022年8月12日)、私は、はじめに、を、やっと読み終え(8月11日13時58分25秒)、第2章を1ページ読み(2022年8月11日21時34分23秒)ゼミに、臨んだ。7分遅刻したのは、第3章のヘルムホルツの自由エネルギーを、ちょっとでも読んでおこうとしていて、10時30分に出なければならないのに、10時37分になってしまったからだった。富岡さんは、第3章の49ページまで予習してきていた」

若菜「それで、どうするんですか?」

私「今までの経験から言って、この本は、全文写しする必要は、ない。ブルバキのように、2行に1個くらい、ギャップを埋めなければならない箇所があると、全文写しも、やむを得ないが、この本は、大丈夫。ちょっと、易しいかな? と思って、第1章を、1週間で、なんて、安請け合いしたのが、間違いの元だった」

結弦「その言葉、男に二言はない、だよ」

麻友「こうやって、7月8日に、ゼミをやる約束をしてから、今日8月12日まで、太郎さんが、どういう風に、使いにくい頭を使っていたか、ほとんど分かるなんて、いっつも、読み終わったところに、日付と時刻を書いているからね。それ以外に、コメントもあって、面白いし。4枚目の写真『なぜそんなことをする。厳密に書けよ。』とかね」

私「私は、やりたいことを、苦労してやってきたんだけど、それが、統合失調症や、双極性障害の人の治療に役立つなら、無駄な努力ではなかったのだと、思えて嬉しい」

若菜「ただ、お父さんの読んでいる本、ブルバキとか、『解析入門Ⅰ』とか、半端でなく難しい本ですから、比較は難しいですね」

結弦「来週、8月19日までに、『熱力学』ちゃんと、第3章51ページまで、予習していけよ」

私「今週と来週、ポートが夏休みなんだ。それを、利用して、予習するよ」

麻友「期待しているわよ。それじゃ、おやすみ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

私「おやすみ」

 現在2022年8月12日21時39分である。おしまい。