女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

約束だった数学(その3)

 現在2022年9月1日19時35分である。(この投稿は、ほぼ1778文字)

麻友「『1番好きです』って、一度井上芳雄さんに、言いたかったの。こころは、晴れ渡ったわ」

私「気持ちは、分かるけどね。まあ、その爽やかな気分のまま、有理数作ってよ」

若菜「青写真は、ほぼできています。{(5,10)} という点と、{(3,6)} という点は、分数で、{\displaystyle \frac{5}{10}} と、{\displaystyle \frac{3}{6}} に対応し、同じ数です。そのことを、結弦が、{(5,10)} と、{(3,6)} で、{5 \times 6=3 \times 10} と、交差するように掛けたものが、等しい場合だと、見破りました。でも、これを、どう使ったら良いのか、分からないのです」

私「これは、分かるわけない。実は、整数を作るときは、名前は出て来たけど、日陰の身だった『同値類(どうちるい)』というものを、使うんだよ」

麻友「確かに、名前だけだったわね」

結弦「どんなもの?」

私「まず、『戦う!書店ガール』の頃、

27182818284590452.hatenablog.com

の投稿で話した、『関係』というものが、問題になる。以前の投稿を、見なくても大丈夫なように、全部書くから、慌てなくて良い。あのときは、順序関係と、『戦う!書店ガール』の恋愛関係だったが、今回は、同値関係だ。きちんと書くと、

 定義 同値関係

 関係 {~}チルダーまたはチルドと読みます)が、同値関係とは、{~} が、次の3つの条件を、満たすときである。

{(1) a~a} 反射律(さっきの例では、{\displaystyle \frac{3}{6} ~ \frac{3}{6}} ということ)

{(2)a~b \Rightarrow b~a } 対称律(さっきの例では、{\displaystyle \frac{3}{6} ~ \frac{4}{8}} なら、{\displaystyle \frac{4}{8} ~ \frac{3}{6}} ということ)

{(3)a~b ,b~c \Rightarrow a~c } 推移律(さっきの例では、{\displaystyle \frac{3}{6} ~ \frac{4}{8}} かつ、{\displaystyle \frac{4}{8} ~ \frac{1}{2}} なら、{\displaystyle \frac{3}{6} ~ \frac{1}{2}} ということ)

 定義 終わり

もう、番号覚えていないから、何番か、分からない。許して」


麻友「これ、等号の性質を、かしこまって書いただけじゃない?」

若菜「確かに、自分自身とは、等しい。以前、お父さんが、鏡に映る自分とは、等しいから、反射律と言うんだとか言ったら、迷ってしまった人がいたそうな」

結弦「{a} と、{b} が、等しければ、{b} と、{a} が、等しいのも、当たり前」

麻友「{a} と、{b} が、等しくて、{b} と、{c} が、等しければ、{a} と、{c} が、等しいのも、その通りでしょ」


私「罠に落ちなかったかな? そういう風に具体例で、同値関係を、自分のものにできるように、手を尽くしたんだ」

若菜「これを、2つの分数が、等しいということ、特に、2つの座標が、等しいということの定義に使うんですね」

私「そうなんだ。でも、今日は、もう、21時19分になってしまったから、続きは、明日にしよう」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

麻友「おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2022年9月1日21時21分である。おしまい。