女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

数学基礎概説のエラータ(その23)

 現在2022年11月25日17時40分である。(この投稿は、ほぼ4110文字)

大切な日

麻友「今日、大切な日ね」

私「よく知ってたな」

麻友「太郎さんの、お母様ですもの」

若菜「お母様の、お誕生日なんですか?」

結弦「何歳に、なったの?」

若菜「レディに、歳を聞くなんて」

私「実は、覚えやすい、覚え方が、あるんだ」

結弦「どんな?」

私「私の父は、私と、30年離れている。だから、1941年生まれだ。そして、母は、三歳若い。私が、今年、51歳になるから、既に父は、81歳。そして、3歳引いて、母は、78歳」

記憶力

麻友「太郎さんは、記憶力が良いと、思って来たけど、こういう覚えるための工夫をするのが、上手いのよね。『大公』トリオが、完成されたのが、3月26日とか、それが、ガロアが生まれた1811年とか」

私「うん。工夫できなかった年、とかは、覚えてなかったりする。ニュートンが、万有引力の法則を発見した年が、1665年なんだけど、これを、ひとひねりして、1776年って、何の年か、一昨日まで知らなかった」

若菜「1776年7月4日は、アメリカ独立宣言でしょう」

結弦「お父さん、秋田と岩手、どっちが東側か、知らなかったり、結構、ボケてるんだよなあ」

語学

私「今日は、私が、語学が苦手だったという、決定的証拠を、見せてあげる」

麻友「そういえば、先日、スキャンしてた」

私「いつも、私が、通信添削の Z会 が、良いと言ってるけど、どれくらいレヴェルが高いか、見せてあげる」

麻友「52点なら、平均ぐらいかしら?」

私「冗談じゃない。150点満点だよ」

若菜「お父さん、解答時間480分。参考書使用した。辞書使用した。って、本当に、8時間も、取り組んだのですか?」

私「とらいむや、ねくすとに通いながら、これを続けるのは、無理だと感じ、Z会の東大コースは、断念した」

結弦「でも、東大受ける高校生は、これを、続けるんでしょ?」

私「だから、東大出た奴が、威張るわけだろう」

結弦「『自分たちは、努力したんだぞ』って?」

私「『自分たちは、選ばれた人間なんだぞ』かな?」

麻友「この続きは?」

若菜「どこで、何点減点したかも、全部書いてあるんですね」

私「問題文は、切り取っちゃって、答案だけ送っているから、問題を実際見せることは、できないんだが、出来の悪い52点の子供(大人?)にも、本当に丁寧に、アドヴァイスしてくれているだろう」

結弦「お父さんが、言ってるように、これを、高校3年間、続ければ、確かに東大受かるかも」

麻友「太郎さん。若菜に、牽制球?」

私「『カナダの大学に行って、カナダで暮らしたい』と、言っていると、母からは聞いているが、本当かどうかは、分からない。まあ、理系に進む場合、どうしても、学歴が付いてまわる。私が、現役のとき、京都大学一本で行きたいと言ったときも、私が、将来、物理学者か、数学者を、目指していると、言っていたので、母も、父も、反対しなかった。結果的に、落ちてしまったけど、流石に浪人した年は、私大を受けた方が、良いと言われ、慶応、早稲田、東京理科と、受けたけど、これに受かるのは、当たり前だった。京都大学の前期で落ちたのは、私を試すためのものだったのだろう。だが、せっかく2年間頑張った、英語が、結局日の目を見なかったのは、幾重にも、悔しいことだった」

結弦「どうして、前期、落ちたんだろうなあ?」

私「50歳まで、生きてきて、自分という人間を観察してきて、あの前期落ちたのは、上がっちゃったから、というのが、一番近いように思う。神様へのお祈りとか、成人向けビデオとか、理由は、考えられるが、浪人中、1回を除き、全部の試験A判定だった人間が、落ちるとしたら、それしかないだろう」

若菜「でも、時代は、そういう紙の試験では、なくなりました」

私「だったら、この本の、エラータ作るのも、意味ないかな」

麻友「せっかくだから、この本のエラータは、作ったら?」

私「じゃあ、始めよう」

エラータ

 『数学基礎概説』の誤植と思われるもの。


  171ページ

 4行目

◯ X)}.

✕ 文末のピリオドがない。


 8行目

◯ {F` \zeta \leqq F` \xi} をうる.

✕ {F`_{\zeta} \leqq F` \zeta} をうる.


 16行目

◯ {\zeta}

✕ {\zeta_0}


 17行目

◯ {h` \langle F`\zeta,\alpha_0 \rangle = F`(\zeta +1)} ゆえ {F`\xi=\sup \{F`(\zeta+1)|\zeta+1<\xi \}.}

✕ {h` ( F`\zeta,\alpha_0 ) = F`(\zeta +1)} ゆえ {F`\xi=\sup \{F`(\zeta+1)|\zeta+1 < h \}.}

()と、hが誤植と思われる。


 18行目

◯ Fの単調性と{\xi} が極限数であることとから,

✕ Fの単調性と{\xi} とが極限数であることから,


 22行目

◯ 任意の {\alpha \in \mathbf{On}} に対し、

✕ 任意の {\alpha \in \omega} に対し、


 26行目

◯ {\exists_X \exists_Y (m(X) \wedge m(Y) \wedge u=\langle X \cup \{X\},\langle X,Y \rangle \rangle )}

✕ {\exists_X \exists Y (m(X) \wedge m(Y) \wedge u=\langle X \cup \{X\},\langle X,Y \rangle \rangle}

 最後の括弧閉じ。うるさいようだが。


 最下行

◯ {f` \langle \alpha ,\beta \rangle}

✕ {f`(\alpha ,\beta )}


 今日は、ここまで。残り89ページである。

愛読書

若菜「とんでもないところまで、指摘するんですね」

結弦「どうして、気付くの?」

私「全文、ノートに写しているから、括弧の閉じているかどうかも、分かる」

麻友「やっぱり、気違いよね」

私「それくらいしないと、自分の数学が、築き直せたと、思えなかったんだよ」

麻友「ひとりの人間の命を、この本は、救ったのね」

私「愛読書を、数学と物理学で、分けようと考えている。数学の愛読書ナンバーワンは、間違いなく、大芝猛さんの『数学基礎概説』だ」

麻友「物理学の愛読書ナンバーワンは、エイブラハム/マーズデンの『Foundations of Mechanics』なのでしょうね」

若菜「見ていても、開く回数が、圧倒的に多いですものね」


結弦「数学の愛読書ナンバートゥーは?」

私「色々考えたけど、ちょっと先を見越して、数学の愛読書ナンバートゥーは、ブルバキ数学原論(全巻)』としたい」

若菜「読めもしないのに、フランス語の原書まで買って、準備しちゃって」

麻友「あっ、ただ、訳本のブルバキ集合論 1』、結構、貫禄付いてる」

若菜「あっ、そうですね。もうちょっとで、紙のカバー、破れそう」

結弦「数学の愛読書ナンバートゥーは、『解析入門Ⅰ・Ⅱ』か、『多様体の基礎』になるかと、思ったけど」

私「どちらも、もの凄い回数、開いている。ナンバーファイブまで選ぶなら、入れたかも知れない。ただ、解析学多様体の本は、『解析入門Ⅰ・Ⅱ』、『多様体の基礎』、松島『多様体入門』、志賀『多様体論』、小林『接続の微分幾何ゲージ理論』など、ぞろぞろあって、どれを選べば良いか、困って、結局選ばなかったんだ」

麻友「そして、数学の愛読書ナンバースリーは、『数Ⅲ方式ガロアの理論』なわけね。以前と変わらず」

私「そう。やっぱり、表紙が取れてしまっているほどの、『数学基礎概説』と、『数Ⅲ方式ガロアの理論』を、カウントしないわけには、いかない」

若菜「物理学のナンバートゥーは?」

私「実は、私の本が並んでいるところを見ても、

物理学の本、そんなにないんだ。目立っているのは、ランダウとリフシッツの理論物理学教程くらい」

結弦「お父さん、あまり、物理学の勉強してないんだ」

私「だから、暫定的に、物理学の愛読書ナンバートゥーは、ランダウとリフシッツの理論物理学教程、ナンバースリーは、ファインマン物理学と、しておこうと思う」

麻友「グライナーとか、J.J.サクライ、とか、出てくるかと思ったけど、ちょっと、ガッカリね」

若菜「『ホーキング&エリス』は、都落ちですね」

私「訳本を手掛かりに、丁寧に読んでいきたいと思っている。いつか、評価が変わる日も、来るかも知れない」

麻友「もう、23時56分よ。寝なさい」

私「分かった。解散」

 現在2022年11月25日23時57分である。おしまい。