現在2023年4月5日21時37分である。(この投稿は、ほぼ1657文字)
麻友「えっ、何々、疑似太郎の定理って、この間の?」
私「私、今日まで、知らなかったんだけど、ChatGPT(チャットジーピーティー)というものが、2022年11月頃から、もの凄く、もてはやされているんだってね」
若菜「お父さん。天然記念物のカブトガニより古いです」
結弦「誰に、教わったの?」
私「教わったというよりは、Mathematica の Wolfram社から、メールが、来たんだ。Wolfram社は、ChatGPT が、数学の問題で困っているとき、Wolfram Alpha の範囲で、協力します。と言うようなことが、英文で書いてあった。私の英語力だから、細部のニュアンスは違うけど」
麻友「そうすると、先日のラプラシアン、計算させようとしたのね」
私「まず、Wolfram Alpha で、解けるのかな? と、色んな言葉を、入れてみた。最終的に、このワードと、関数の組が、うまく行った」
若菜「
スカラー関数:f(r, theta, phi)
r(アール),theta (シータ),phi(ファイ)というわけですね」
結弦「それで、計算すると?」
私「こう出てくる」
結弦「あっ、分かった。杉浦『解析入門Ⅰ』の式しか、知らなかったら、 で割ってあるのを見て、間違いだと思ったかも知れないんだ」
若菜「でも、お父さんは、先日の『疑似定理』の投稿に書いていたように、ラプラシアンが、 で括れることを、知ってた。だから、落ち着いて、結果を比較した」
麻友「ちょっと、聞きたいんだけどさあ、この式、本当に、合ってるの?」
私「合っているよ」
麻友「どうして、そう言えるの?」
私「Mathematica で、計算の方法が分からなかったから、地道な解析学の初歩を『解析入門Ⅰ』で、学んで、本当に手で計算したから。式の項が、50を越えたら計算機に回すとか言ってたけど、実際には、10項にも満たない計算だったんだ」
麻友「その結果は、『解析入門Ⅰ』の結果と一致した。そして、『解析入門Ⅰ』と独立に計算している Wolfram Alpha とも、一致した。だから、正しい」
私「実は、あの後、金子晃(かねこ あきら)『偏微分方程式入門』(東京大学出版会)を、開いてみたんだ。そうしたら、48ページにもっと楽な方法が、書いてあった。一応48ページの式(4.10)。だから、全部間違えている可能性は低い」
若菜「ちょっと、気になるのは、 という関数なのですけど」
私「日本で、こんな書き方をしてあるのは、珍しいけど、
だ。ついでに、
だよ。
が、 になっているのも、違うね」
若菜「記号が増えると、統一できなくなりますね」
結弦「最終的に、
だから、
は、
と、変形できる。項の順番を入れ換えると、
よって、
Wolfram Alpha の計算、合ってる」
若菜「結弦、頑張ったわね」
私「本来、麻友さん達は、偏微分なんて、知らないという建前だった。難しい話に付き合わせてしまった。申し訳なかった」
麻友「でも、疑似太郎の定理が、生きたのを見たのは、嬉しかったわ」
私「それでは、解散」
現在2023年4月5日23時08分である。おしまい。