現在2023年5月9日19時44分である。
麻友「太郎さん。私の愚痴を、聞いてくれる?」
私「誰あろう、麻友さんの愚痴なら、もちろん聞くよ」
麻友「そう言ってくれると思った。太郎さんも、同じ経験をしているから」
私「誰にも、必要とされなくなったのが、辛いんじゃない?」
麻友「うん」
私「救急病棟に、2回入院して戻って来て、もう誰も、私に、何も期待してはいないんだ。と、分かったときの辛い状態だよね」
麻友「私の場合、AKB48の他に、女優、ミュージカル女優、雑誌、ラジオ、その他、睡眠時間1時間に、なるほど、働いていた。それは全部、ファンに求められているから、していたことだった。でも、もう耐えきれなくなって、無理矢理、引退してしまった。私はしばらく、神経をすり減らす仕事は、したくなかった。でも、これはこれで、辛いのよ」
私「AKB48で、1番になったほどの麻友さんに取って、ファンが減っていくのを見ているのは、どうしようもなく、悔しいだろう。自分が、何かをするのを、期待を持って、見ていてくれる人が、また一人、また一人、減っていく。自分が、生きることには、もの凄く意味があり、価値があるのだと、小学校の頃から、思って来たのに、人間には、生きる価値なんて、ないのか? 自分は、これから、何のために、生きていくのか? そういう憂愁の思いにとらわれているんじゃない?」
麻友「太郎さん。私の心臓を、グサグサ、刺してくるのね」
36ページ私「麻友さんは、知っているだろうか? 中学校の頃、人類の文明は、いわゆる四大文明、つまり、エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、中国文明などと、習うけど、これで、全部ではないんだよね。滅びてしまった文明もある。その滅んだ文明の1人が、麻友さんだったとしたら、例えどんなに素晴らしい演技をしても、尊いことをしても、誰にも何にもならないんだよ。いや、私は、手許に、子供向けの『宇宙』という図鑑を、置いている。これには、太陽系ができて今まで、46億年ほど、そして、今から50億年ほど後には、太陽が赤色巨星になり、地球も飲み込まれるでしょう。と、書いてある。これは、ウソではない。さすがに、50億年後のことまでは、どうでも良いけど、麻友さんに、言いたいのは、麻友さんが、本当に大切にしたい人、そして物を、大切にして、生きていって良いんだよ。と、いうことだよ」
麻友「太郎さん、愚痴を聞くのではなく、崖から、突き落とすんだもん」
私「麻友さんは、崖を、這い上がってくる。私は、分かっているんだ」
麻友「もう。ボケ老人の愚痴に、付き合わされちゃったわ」
私「5月12日15時の予約、取ったからね。伝えて良い情報を、選んでおいてね。おやすみ」
麻友「おやすみ」
現在2023年5月9日21時11分である。おしまい。