現在2022年2月23日20時40分である。(この投稿は、ほぼ1516文字)
若菜「ビックリでしたねえ」
麻友「そこは、私の指定席よ」
若菜「お母さんと同様、私も、京都大学理学部生になったのですから、最初に話し始める権利があると思います。どうなんですか、お父さん」
私「子供が、親と一緒に、大学に通っている。こういう風景が、もっと見られても良いのではないかと思う」
私「それは、そうと、麻友さんは、私の恋人だ。特権は、渡さない」
結弦「何に、ビックリしたの?」
若菜「お父さんが、15時頃マックを出て、図書館へ行ったのですよね。予約してある本は、ありますか? と聞いて、ないと言われた。次の瞬間、検索機にははなも引っ掛けず、数学の棚に向かった。取り出した1冊目が、目当ての本でなかったのだけは、ご愛敬でしたね」
麻友「リューローの三角形とか言ってた本を、探してたということ?」
若菜「そうなんです。真面目な数学の学術書じゃなくて、お遊びの本のようで、3冊くらい見て、少しくたびれた。そして、この本なんです。
ただ、問題の絵は、1枚あるだけだったので、1回目は見落とし、違う本だったかな? と、棚に戻す。でも、気になって、もう一度。あった!」
麻友「確かに、書いてある。20年以上かけて、到達した、特別の解」
結弦「確かに、面白いよな。こんなことを、喜んでいる、お父さんもな。でも、役に立つのかなあ」
私「こういう風に、チラッと見かけた絵から、ヒントを得て、数学が進んだことは、今までに、何度もある。でも、絵を見かけた本を、全部買っては、いられない。ましてや、読み通すことも、できない」
麻友「当然よね。そう言えば、本を買わない約束は、50歳の誕生日までだったけど、一応解けたのね。でも、約束破られっぱなしだったけど」
私「50歳になってから、
絹田村子『数学であそぼ。1』(フラワーズ)
の4冊を買った。どれも、役に立つだろう。でも、これからは、同時に6冊しか、本を読まないことにする。その本が、ボロボロになるまで、読み込む。『この本を読むには、この本を読んでおかないと』ということは、なくすことにする。読みながら、分からないところは、その都度補う」
麻友「差し当たって、どの本にするの?」
私「何度も登場しているが、
Abraham &Marsden 『力学の基礎』
は、絶対読みたい。それから、
を、どうしても、読みたい。
そして、どうしても、
矢ヶ部巌『数Ⅲ方式ガロアの理論』
最後に、
と、
だね」