現在2023年8月29日11時07分である。(この投稿は、ほぼ2288文字)
麻友「証明、始めるの?」
私「予備知識は、私と同じものを、麻友さんが持っていると、仮定する。ただ、あることが、本当かどうかは、物分かりの悪い人として、質問して欲しい」
若菜「不思議な関係ですが、そういう前提で、ツォルンの補題を、証明するのですね」
結弦「スキャン原稿にも、あるけど、ツォルンの補題のステートメントは?」
私「これだ。
定理 5.1 (ツォルンの補題)
を、帰納的順序集合、 とすれば、 の極大元 で、 となるものが存在する。
ところで、選択公理は、
公理 (選択公理)
集合 の元が、すべて でないとき、その のすべてから、ひとつずつ元を選んでくる写像 で、 なら、 となっているものが、作れる。
というもの」
麻友「どうして、 と、和集合を取るの?」
私「これは、説明を、分かり易くするためなんだ。 のすべてから、ひとつずつと、言ってるけど、1箇所にまとめておいたほうが、写像を作りやすい」
麻友「それで、 と、後で条件を付けるのね」
結弦「この説明で、分かる?」
若菜「分からない」
結弦「一体、どういう関数なの?」
私「そうか、慣れてないと、分からないよな」
私「こういう集合 を、考えよう。この集合の選択関数は?」
結弦「1個ずつ持ってくるのだから、例えば、 とか?」
私「それは、1つずつ選択できたが、関数になってない」
麻友「こういう場合、関数を、どう書くの?」
私「これまで、サボってきたが、関数というものは、グラフで、書くんだ。
みたいに」
結弦「座標を書くみたいに、グラフの座標になっている点を、ピックアップするの?」
私「そう。私は、大学に入るまで、関数を、こういう風に書くことを、知らなかった。こんな書き方して、他の人分かるのか? と思った。でも、やがて、慣れていった」
若菜「お父さんのしゃべる、数学語が、またひとつ、分かりましたね」
私「昨日、ここまで書いて、眠くなり、寝てしまった。ツォルンの補題を、1日で証明するのは、土台無理な話だった。今日は、もう眠いので、寝る。ただ、数学の証明に、女の人や子供の声が入るのを、脱線で、読みにくい、という人も、いるようだ。私の方法は、細かいギャップをつぶせて良いのだが、後から読み返すとき、麻友さんとの会話は、邪魔だろう。そこで、このブログで、徹底的に討論した後、他のそれぞれの分野のブログで、脱線なしの定理の証明を、記述しようと思う。また、よほどのことがない限り、1つの定理に、2通り以上の証明を、付けるように心掛ける。違う立場でも、証明できるかどうか、気になるところだからである」
麻友「定理の証明で、太郎さんが、分からないときは、どうするの?」
私「実際分からない部分があった場合、その定理は、使えない。だが、多くの人が、使っていて、正しそうな場合、どこが分からないかを明記した上で、使っても良いこととしよう」
若菜「ブルバキの『数学原論』みたいなものを、作ろうとしているのですか?」
私「私は、もうひとつ、ランダウとリフシッツの『理論物理学教程』を抱えている。数学ばっかりやっていると、つまらなくなる。ランダウを読みたい。だが、いきなりは、無理だ。今、特に、量子力学に興味が向いている。グライナーから、始めるかな」
結弦「読みたがっていた、『力学の基礎』は?」
私「読みたいねえ。でも、麻友さん達の前で、レポーターが、できるかな?」
麻友「数学の定理の証明、グライナー、『力学の基礎』、これで、手一杯ね」
私「ところで、私は、一般相対論を学ぶのに、
を、丁寧に読むと良いと、言ってきた。だが、この本は、今でも最良だと思っているが、1988年の本だ。一方、2005年の本で、
が、出ている。新しい本には、良くなっている部分がある。というより、『多様体の基礎』の後、坪井峻(つぼい たかし)『多様体入門』を、読んだ方が、良さそう」
麻友「色々、やりたいのね。物理学には、『数学原論』みたいなものを、作らないの?」
私「物理では、証明ではないが、計算で示す。証明に近いものがあるが、1から築けるかどうか、やってみたいな。その最初が、『力学の基礎』だ」
麻友「そういうことか」
私「それでは、今日は、解散」
現在2023年8月30日23時00分である。おしまい。