女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

つまらない人生を、楽しむ法(その2)

 現在2022年3月15日20時01分である。(この投稿は、ほぼ4057文字)

麻友「あー、入院しなかった」

私「入院しなかっただけでなく、尿酸値も、正常なのは、7.0が上限 3.7が下限で、ギリギリ 7.0 mg/dl だったんだ」

結弦「それは、凄いことなんじゃない? さなだ医院の特定健診で、7.3 か何かで、警告を受けたのに、お父さん、横浜へズボン買いに行った日と、川崎へブルーレイディスク買いに行った日以外、マックで、お昼食べて。お母様から、『植物油じゃなくて、ラードという油を使っているから、マックとかの食べ物は、体に悪いのよ』と、いくら言われても、毎日マックで食べてたのに、値が、改善したなんて」

私「食べたいのに、医学的見地から、食べられないという人もいるけど、私の場合、マックが駄目と言われたわけでは、ないからね」

若菜「それが、『つまらない人生を、楽しむ法』ですか?」

私「いや、ちゃんと、前回の続き書くよ」



 前回、2週間前の土曜日(3月5日)に、ドラマ『津田梅子』が、放送されるというところまでで、時間切れでした。あのとき書いたように、この続きは、ドラマがつまらなかったために、がっかりなものに、なります。申し訳ありません。

 ドラマは、21時からです。薬を飲んで、眠くなりながら、必死にネットで、津田梅子の読めなかった書評がどういう内容だったのか、調べています。外国語の映画だと、聞き取れないので、こういうことは、しないのですが、日本語のドラマなので、流しています。画面は、観ていません。

私「えっ、6歳の女の子? さすがにあれは、広瀬すずではない」

私「えっ、あんな、ラヴレター、私、書いたことない。麻友さん、ああいう褒められ方、されたいのかな?」

私「でも、私に取って、麻友さんって、ああいう風には、映っていないんだよな。もっと楽しい人に思えている」

 麻友さんを、罵倒したことは、何度もあります。胸が小さい、脚が太い、背が低い。これは、それくらい冒涜しておかないと、麻友さんを褒めるのが、難しいのです。誰が見ても美人を、美人だから好きになったのですから、私は。

 この、『美人だから好きになったのです』、と良心の呵責なく言える女の人に会ったのは、人生で、渡辺麻友さんが、最初で、最後でしょう。

 21時半で、眠くなり始め、15分後には、パソコンを止めて、テレヴィも、おしまいです。最後の画面には、大人になった、梅子達が、お見合い写真を囲んで、しゃべっているところが映っていました。



麻友「何よ! ドラマがつまらないんじゃなくて、このドラマを、台無しにしたのは、太郎さんじゃない」

若菜「ドラマは、最後まで、観なかったのですか?」

私「翌日も、『津田梅子』という梅子の伝記を、ネットで調べている。著者は誰か?」

そして、空前の事実に、気付く。また本来、麻友さんのところへ行くメールが、母のところへ行く。


夕食後の薬、飲みました。昨日は、広瀬すずという女優を、朝日新聞の書評欄まで、総出で、後押ししてるのかな?と、ビックリしたのでしたが、それは、考え過ぎだったことが、分かりました。

津田梅子の伝記を書いた人が、東工大を出て、科学史で博士号を取っている科学者だったのです。だったら、須藤さんが、レビューを頼まれても、おかしくない。このくらいで、いつも妄想が収まってくれると、助かるのですが…

なつぞら』は、あのアニメを作ってたドラマですよ、宮崎駿がモデルだ、とか言って。


結弦「じゃあ、JKは?」

私「宇宙物理学の先生だって、大学で相手をするのは、3月まで高校生だった学生だ。JK(女子高校生)の心を知っているのは、当たり前だった。また、

も、著者の池内了(いけうち さとる)さんは、非常に良く知られた宇宙物理学者だ。須藤さんが、レビューを頼まれたのは、当然とも言える」

麻友「つまり、津田梅子のドラマのために、朝日新聞が全力で、バックアップしてた。なんていうのは、太郎さんの妄想で、いつもの思い込みだったと」


 土曜日に録画して、日曜日に上のメールを送り、月曜日(3月7日)、母のところへ生活費を受け取りに行く。

 母が、残念がっている。

母「ドラマ観た?」

私「前半で眠くなっちゃって、寝ちゃった」

母「それが、最後のほんのちょっとは、良かったんだけど、そこまでが、女の子達が、ぐじゅぐじゅやっているところばかりで、あんな部分、カットすれば良かったわね。昨日、前半を観て、ガッカリして、もう後半は観ないでおこうかと、思ったのよ。でも、昨日太郎が、メールで、書評のこと教えてくれたでしょう。あの先生が、津田梅子は、2回留学しているって書いてて、それまでの人脈で、色んな人から応援されて、生物学の研究をするのよ。それで、その共同研究者というのが、後にノーベル生理学医学賞を(1933年に)受賞したほどの人なのよ。津田塾大学を作った津田梅子が、生物学の研究をしてたなんて、全く知らなかった。あの部分をもっと時間掛けて、やれば良かったと思った」

私「じゃあ、その書評、ちょっと読ませてよ」

母「ああ、じゃあ、コピーしておいてあげる」

 翌日の火曜日(3月8日)、時間を十分取って、ドラマを観る。私は、耳が余り良くないので、ドラマなどのセリフで、『今、なんて言った?』と、分からなくて、ヴィデオを戻して、もう一回聞き直すことが、度々ある。だから、十分時間が無いと、消化不良を起こしてしまうのだ。


 果たして、ドラマを観て、やっぱりあの時代(明治から大正)に、女の人は、結婚して子供を産むものと、当然のように思われていて、生涯独身だった梅子は、ずっとそれと戦っていなければ、ならなかった。女の人のぐじゅぐじゅは、当然あり、あまり面白くない。何度も、止めようと思ったが、最後が良いと母が言っていたので、思いとどまる。

 もう、ドラマ、終わっちゃうじゃないか、という最後の5分で、梅子の後半生が描かれる。この部分は、須藤さんの書評を読まないと、理解できないほど、駆け足だ。


 次の日(3月9日)、やっと母が、書評のコピーを、渡してくれた。

母「これ、特殊な本だから、普通には書店にないし、扱ってもくれないみたいなの」

私「えっ、特殊って?」

母「だって、出版社が・・・」

私「えっ、あっ、東京大学出版会。これなら、大きい本屋なら、数学の本とかもたくさんあるし、あると思うけどな」

母「そうなのかしらね?」

 著者も科学者だし、東京大学出版会の本となると、出回らないのか。じゃあ、私は、いつも、ほとんど人に読まれない本を、読んでいるのか?


 津田梅子のドラマは観た。ここで、この3週間ほどに、ずっと関わっている、須藤靖さんという人が、気になるだろう。なぜ、私が、この人を、こんなに尊敬しているのか?

 あれは、保谷で、放送大学に通っていた2007年のことである。

 実際には、その年、私は卒業できなかったので、試みは達成できなかったのだが、大学院に行きたいと、思っていた。京都大学では、佐藤文隆(さとう ふみたか)さんの研究室にいたのだが、京都まで行かれないと言うことで、私がやりたかった宇宙論の専門家である、佐藤勝彦(さとう かつひこ)さんの研究室を受けようとしたことがあった。佐藤勝彦さんというのは、インフレーション宇宙論というものを提唱した人で、ノーベル物理学賞を受賞しても、おかしくない人である。

 そのときの記録は、相対論のブログのこの投稿に残っている。

27182818284590452.hatenablog.com

 メールを送ったら、佐藤勝彦さんから、翌日、『私は、もう退官するので、須藤靖さんなど、他の研究者を当たられたらどうでしょう』と、お返事をいただいた。須藤靖さんにも、メールを送ったが、『私は、あなたがやろうとしていることに、適任ではないと思います』と、これも翌日メールをいただいた。

 宇宙論で、食べて行かれるほどになるのは、大変だし、私は、もう35歳になっていたから、現実的に生きて行かれる研究者に育てるのは、無理だろうと判断されたのかも知れないと、今になって思う。

 須藤靖さんには、主に書籍で触れてきたが、こんな思い出もある。ネット上で、東京大学一般相対性理論の試験問題例を、公開していて、そこで、問題を計算すると、『実際,我々自身ある意味ではブラックホールの内部に住んでいるとも解釈できる.したがって,ブラックホールの中で“快適に”暮らすことすら可能である』ということが、解答として書かれていて、ビックリした。

 計算を見たい人は、その後、書籍、

須藤靖『もうひとつの一般相対論入門』(日本評論社

で、見られるようになった。11ページに、記述がある。


麻友「私の心の闇のブラックホールを、無血開城するって、こういうことだったのね。須藤靖さんのアイディアだったなんて」

私「須藤靖さんを、尊敬する理由が、分かっただろう」

若菜「最後だけ面白いって、このドラマみたいですね」

結弦「お母さんを、ケチョンケチョンにけなすなんて、これで夫婦かね」

私「まだ恋人同士だよ。今日は、ここまで。昨日の20時から、今日の11時まで書いているようだが、昨日の21時半から今朝の4時半まで、眠ってあるから、大丈夫」

麻友「バイバイ」

若菜・結弦「バイバーイ」

私「バイバイ」

 現在2022年3月16日11時06分である。おしまい。