現在2024年9月18日12時50分である。(この投稿は、ほぼ4327文字)
麻友「昨日、ポートで、英会話だったわね。行ったの?」
私「今、母から、週に1日しかポートへ行ってはいけないと言われてるから、今週は昨日の火曜日だけを、選んだ」
若菜「ダメです。お父さん。そんな、悠長な書き出しでは。ただでさえ、『複素変数』なんて、数学の題を付けているんですから、一番言いたいことを、まず言わなきゃ」
結弦「えっ、あの一瞬?」
若菜「そうです」
私「一番言いたいことじゃないけど、話すか」
麻友「黙ってるわ」
私「昨日の、英会話が、終わって、ドイツ生まれの先生に、シベリウスのヴァイオリン協奏曲、・・・」
若菜「脱線しちゃダメです」
私「それで、9分遅れてポートを出て、バス停に着いたのは、15時51分。5人、待っている人が、木のベンチに座っていたが、小学生3人が、立った」
私「ああ、座ってていい」
子供達「ありがとうございます」
私「私は、6人座れることを知っていた。ベンチに座っていた、女の人が、『どうぞ、お座りになったら?』と、開けてくれた」
若菜「説明が、長い(ヤキモキ)」
私「小学生との会話で、地元の人と分かったので、その女の人に、
私「(15時)44分、もう行っちゃいましたか?」
女の人「私が、来たときには、バスは、居なくて、もう行っちゃったのかも、知れないですね」
私「そうですか。でも今は、良い武器があって、(と、スマホを取り出し、指紋認証で、起動)」
若菜「はあ、やっと」
結弦「どうして、あのとき、アイコンが並ばなかったんだろ。しかも、お母さんの『一生待受でお願いします』が、フィルム剥がしてあったから、ホコリも付いてなかった」
若菜「起動したスマホに、これが映った」
私「間髪を入れずに、女の人が、
女の人「あら、可愛い」
と言った。『京急バス バス接近情報』のアプリを、立ち上げていると、小学生達が、『あっ、バス来た』と言ったので、スマホを仕舞った」
結弦「これで、良いんだ。これで、十分なんだよ。お父さん、いつも書き過ぎる」
私「ほんの一瞬だったな」
麻友「ありがとう。数学の話していい」
私「前から話しているこの本、
11,151円もするので、リンク集にリンクを張ったので、無料で、全部チェックして、良さそうな本だと思ったら、買われてはどうだろう? ちょっと、見てみると、
左ページから、私が、1993年5月26日に、購入したことが分かる。1991年の本なのである。私が学生時代、ピカピカの新刊だった。
右ページを見ると、献辞が、
私達の家族の忍耐と励ましに捧げる
ラース・ヴァレリアン・アールフォルスへの羨望の眼差しとともに
と、見える。ラース・ヴァレリアン・アールフォルス(1907.4.18~1996.10.11)は、もちろん、あの『複素解析』のアールフォルス。
1936年に、第1回のフィールズ賞を受賞している。アールフォルス著・笠原乾吉訳『複素解析』(現代数学社)は、1979年の第3版によるもの。
最近現れた、笠原乾吉(かさはら かんきち)著『複素解析』(ちくま学芸文庫)
については、私は、読んでいないので、こちらに、おまかせ。このページ、面白いですよ。
新井 仁之 (Hitoshi Arai) - 錯視日誌 - researchmap
さて、カルロス・アルベルト・バーンスタインと、ロジャー・ゲイの『複素変数』に、戻って、右ページの献辞の下に、スペイン語の詩が引用されている。私も、以前こういうことを、自分のレポートでやって、大失敗。外国人から見て、『なんだこの外国語の詩は?』みたいに。
アルゼンチンの詩人、ホルヘ・ルイス・ボルヘスのスペイン語の詩なのである。
Nadie puede escribir un libro. Para
Que un libro sea verdaderamente,
Se requieren la aurora y el poniente,
Siglos, armas y el mar que une y separa.
Jorge Luis Borges
Google 翻訳で
誰も本を書くことはできません。
のために本が本当にありますように、
夜明けと西が必要です、
何世紀にもわたる武器、そして団結と分離を繰り返す海。
と、できますが、もうちょっと手を入れると、
誰もあんな本を書けない。
あんな本に本当になりますように、
夜明けがあって西に沈んで1日。それを繰り返して、
何世紀もの戦争そして和解と分裂を繰り返す全地球に広がる海のようにどこまでも。
で、どうでしょう」
結弦「スペイン語の詩を、訳したぞ。というのを、一番、言いたかったの?」
私「まさか」
麻友「太郎さん、読みたい本、一杯持ってて、ブログで、私をレポーターにして、自分がチューターで、ゼミ形式で読むの、大好きなのよ。「『数Ⅲ方式ガロアの理論』のガイドブック」とか、やったでしょう」
若菜「お父さんに、「『複素変数』で、ゼミやらない?」って、言われたら、どうします?」
結弦「この本、31年も前の本なのに、傷ひとつ無い。よっぽど、大切にしてたんだな」
麻友「違うと思う。読み始められなかったほど、難しいんだと思う」
私「難しいのは、確かだ。Graduate Texts in Mathematics というのは、大学院の教科書という意味だ。でも、私は今、試してみたいことがある。数学で、ひとつ定理を証明したとき、自分はどれだけ、勉強してあったから、証明できたのだろうかと、明示しながら進む。『微分積分と線型代数とルベーグ積分と複素関数論』なんて、大雑把に言わず、ピンポイントで、これだけで、良いと言いたい」
若菜「逆数学ですね」
私「まあ、そうだが、最初からそんなに、私も知らない、逆数学を使うつもりはない」
結弦「でも、お父さん、
の、ノートも、作ってた」
私「それは、追い追いやるとして」
麻友「はい。質問! 岩澤健吉の『代数関数論』って、一変数関数論の名著って言われてるけど、古い版は、
って言うように、増補版って、書いてある。一方、新しい、漢字を易しくした、
の方では、増補版と、書かれてない。増補されてるの?」
私「麻友さんの愚問だな。いいぞ! 本屋でチェックした。新しい方も、増補されてる。大丈夫だ。6380円で、新しいの買って良い。新しいかどうか、分からなかったら、奥付(おくづけ)を、見ようね」
麻友「それで、買ったの?」
私「まさか。明治擬古文で鍛えられてるから、古いの読めるもの」
若菜「ああ、入試であったって、言ってた」
結弦「そんなことより、複素関数論と、代数関数論って何が違うの?」
私「私自身、ちょっとしか、見てないけど、複素関数論は、複素数。代数関数論は、付値(ふち)の定義された可換な体(たい)で、議論するんだ。複素数は複素数体で、絶対値(ぜったいち)という付値が定義された体だ。に対し、 とね。絶対値って、付値の一種なんだ」
若菜「『代数関数について正しい事』 『複素関数について正しい事』か」
結弦「『代数関数について正しい事』 『複素関数について正しい事』とも言える」
麻友「あっ、だから、論理学では、 を、 って、書くんじゃない? 『現代論理学』のゼミやってた頃、習ったわね」
私「えっ、今まで、気付いてなかった。だから、このときも、書いてないだろう」
若菜「これは、褒美出さなきゃ」
私「ホームランということで、400円」
結弦「いいなあ」
麻友「『複素変数』のゼミ、やらざるを得ないわね」
若菜「お父さんが、奮発したの、理由があったのか」
麻友「もう、21時55分。投稿したら?」
結弦「結局、「『複素変数』へのいざない」だったのか」
若菜・結弦「おやすみなさーい」
麻友「嬉しかったわ。他の人も、反射的に、かわいいと、言ってくれるなんて」
私「麻友さんは、本当に、綺麗だよ。おやすみ」
麻友「ありがとう。おやすみ」
現在2024年9月18日23時40分である。おしまい。