女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。

手加減しないで!

 現在2017年7月16日14時34分である。

「いよいよ、この宇宙の仕組みを、数学を用いて、説明してくれるのね」

 そうだよ。

「お願いがあるんだけど」

 なんだい?

「説明は、とことん、丁寧にして欲しいけど、高卒だからって内容を易しくしないで。太郎さんが、理解しているとおりを、手加減しないで教えて」

 それは、嬉しい言葉だね。

 恐らく、レヴェルの高い数学や物理学の本を書いている人が、皆、そんな風に書きたいと思っていると思うよ。

「そういうものなの?」

 誰だって、自分に誠実に生きているとき、一番気楽に生きられるものでしょう。

「じゃあ、自然科学の良心の満足できる説明をして」

 分かった。



 まず、

『麻友さんと私の住んでいる世界が、何次元の世界か?』

という話から、始めよう。

「それは、3次元でしょう」

 本当に?

「だって、2次元だったら、アニメみたいに、平面の世界になっちゃうでしょ。2010年9月9日発売の『週刊ヤングジャンプ』41号からマンガ連載『まゆゆ童話劇場2次元しか愛せない』というのも、スタートさせたのよ。この世界は、2次元ではないわ」


 麻友さんが、『まゆゆ童話劇場2次元しか愛せない』というのを書いてたのは、本当だ。エケペディアに記述がある。

渡辺麻友 - エケペディア


「それに、4次元だったら、ドラえもんのポケットみたいになっちゃうじゃない」

 そんなこと、言ってるけど、ウィキペディアを見ると、

『整った顔立ちから「渡辺麻友はCGだ」「2.5次元」と言われたことがある。本人もこのことを、何度かネタにしており、第2回選抜総選挙のポスターには「起こしてみせます!CGレボリューション!!」というキャッチコピーが使われた。』

とある。


渡辺麻友 - Wikipedia


 麻友さん、本当は、2.5次元の世界の人なんじゃない?

「太郎さん。私が、2.5次元なんて、ホントに思ってるの? ふざけてるんでしょ。『.5』なんて、あるわけないじゃない」

 麻友さん。論理的でないなぁ。

『2次元でなく4次元でもないから、3次元なんて』

「5次元だというの?」

 そうじゃないよ。

『最初に種明かしします』

の精神に則って、私の考えてることを話しちゃうと、

『整数の次元でないもの』

というのが、あるんだ。

「ウソッ、本当に?」


 信じられないだろうから、次の本の肝心なところを写してあげよう。

石村貞夫(いしむら さだお)/石村園子(いしむら そのこ)『フラクタル数学』(東京図書)

フラクタル数学

フラクタル数学

という本。

 表紙は、こんな綺麗な本。

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 142ページに、『例2.3.5 コッホ曲線{K}のハウスドルフ次元{\mathrm{dim}_H(K)}を計算してみよう.』の文字。

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 148ページに、『コッホ曲線{K}のハウスドルフ次元について,不等式

{\displaystyle 1 \leqq \mathrm{dim}_H(K) \leqq \frac{\log4}{\log3}=1.26\cdots}

が成り立つことがわかった.

 実は{\displaystyle \mathrm{dim}_H(K) = \frac{\log4}{\log3}}

となることが後で示される.』の文字。

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 コッホ曲線とは何かというと、204ページに、BASICを用いて、コッホ曲線に近いものを表示するプログラムがある。

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「えっ、本当に、1.26次元のものなんてあるの? 『ハウスドルフ次元』ってなに?」

 知らなくても、恥ずかしくはないよ。

 通常の整数だけでなく、小数の次元も表せる、『次元の定義』なんだ。

「じゃあ、この世界は?」

 コッホ曲線みたいに、入り組んでなくて、ふつー、にべったり広がっていれば、3次元のはずだけど、絶対とは言えないということを、覚えておいて。

「それが、今後、どう影響するの? 『最初に種明かしします』の精神に則って、説明してよ」

 この問題があるために、私達は、数学の基礎ができた早い段階で、この世界が、空間的に3次元で、時間の方向に1次元ある世界だとすると、どうなっていなければいけないか、ということを、位相幾何学(いそうきかがく){\mathrm{(topology)}}トポロジー)というものを用いて、きちんと調べようと思う。

「この世界は、3+1で、4次元なの?」

 物理学では、ニュートン力学と言っている間は、3次元と考えていくが、相対性理論を考慮するときは、時空4次元(じくうよじげん)という言い方をする。


「4次元って、難しいの?」

 私が、自分でどうやって4次元を思い浮かべてるか、きちんと話すから、大丈夫だよ。

 まず、3次元を、きちんと扱えるようになるのが、近道だから、最初は、時間は、空間とは別にあると、考えていこう。


「さっきのBASICのプログラムのところで、コッホ曲線に『近いもの』と言っていたのは、どうして? コッホ曲線ではないの?」

 疑問点は、思い出したら、どんどん質問していいよ。

 コッホ曲線というのは、あのぎざぎざが、無限に、細かいところまで、続いてる曲線なんだよ。だから、コッホ曲線そのものを、パソコンのディスプレイに表示することは、できない。だから、コッホ曲線に『近いもの』と、言ったんだ。


「私達の体って、細胞からできてるじゃない。そして、その細胞は、原子からできてるじゃない。こういうふうに、どこまでも、階層があるという可能性は、ないの?」

 確かに、どこまでも、小さい単位があるかも知れない。

 そうなんだけどね、麻友さんの好きな、アニメってあるでしょ。

 あのアニメって、アニメーションするためには、1秒間に24コマあればいいことを、知らない?

「あっ、知ってる。24コマって、1秒間のフィルムの枚数なのよね。実際には、2コマずつ同じ絵を使ったり、3コマずつ同じ絵を使っても、十分アニメーションするのよ。私、『ふたりはプリキュア』の中に登場したから知ってるの。ほらっ」

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 確かに、『マユさん』として、本当に登場したのを見たときは、子供たちにそんなに知られているのかと、驚いたね。

「そうか、人間に見えるものに、24分の1だから、大体25分の1で、100分の4秒より短い間隔は、意識されないんだ。だとすると、どこまでも、小さい方に階層が続いてないかも知れないわね」

 絶対とは言えないけど、人間にとって、100分の4秒、つまり、1000分の40秒、だから、40ミリセカンドより短い時間というものは、ないかも知れないんだ。

「えっ、じゃあ、人間のCPUは、25Hzということ?」

 これは、可能性として、十分あるんだ。

 現状を知るために、文献を引用しよう。


津田一郎『脳のなかに数学を見る』(共立出版

脳のなかに数学を見る (連携する数学 1)

脳のなかに数学を見る (連携する数学 1)


2016年7月25日初版だから、かなり新しい情報が入っている。


 第7章 ヒトが論理間違いをする理由―カオス力学系の観点から―

の7.2節。


 7.2 思考・記憶・時間

から、


 6章で述べた理論―エピソード記憶におけるカントルコーディングの可能性―において、我々は,{\gamma}波(約10ミリ秒から約40ミリ秒の周期を持つ脳波)によって連続的な経験事象が分断され,脳内では情報の流れが離散化されると仮定した.これはどういうことかというと,外界から入ってくる連続的な経験事象の刺激が約30ミリ秒ごとに離散化され,“記号化”されるということである.この30ミリ秒という時間スケールは神経回路(ニューラルネット)の活動の基本単位になる時間スケールでもある.ちなみに,神経細胞ニューロン)の活動の基本単位時間は約1ミリ秒である.これはニューロンの絶対不応期に由来する.この期間はたとえどんなに強い刺激が入ってきてもニューロンはまったく応答が出来ないのである。


 以上102ページから103ページより引用。


「ちょっと、ちょっと、私、エピソード記憶とか、カントルコーディングとか、全然分からないんだけど」

 私だって、お医者さんじゃないんだから、分からないよ。

「でも、引用した」

 これは、つまり、何か経験したエピソードがあったとき、それを、数学でカントル集合と呼ばれるバラバラにちぎれた集合のように、人間は断片的に記憶する。つまり、そう、コード、すなわち符号化するということ。

「符号化って?」

 ディジタルにするってことだよ。

「この場合どうするってこと?」

 つまり、ニューロンがつながった状態にするか、つながってない状態にするか、ということじゃない? 私も、それ以上、説明できない。

「そこまで、説明してくれれば、分かるわ。太郎さん、思ってるより説明うまいわ。エピソードは、普通のエピソードと思っていいのね。次の{\gamma}波というのは?」

 {\gamma}波というのは、『がんまは』、と読んで、物理学で、ガンマ線という電磁波とは違うものだということだけ、知っていればいいと思う。


「物理学で、ガンマ線というものがあるの?」

 いわゆる、放射能と言われるのは、アルファ線といわれるヘリウムの原子核と、ベータ線といわれる電子と、ガンマ線といわれる振動数の高い電磁波からなっているんだ。

「ヘリウムって、飛行船の中に入ってたりして、安全なものなんじゃないの?」

 だから昔、『『これが、悪い放射能。』なんていうものは、ないんだよ。』って、話したでしょう。電子だって、安全だし。

ガンマ線だって、電磁波ということは、光の1種だものね」

 そうなんだよ。

「じゃあ、放射能って、何が恐いの?」

 量が、ものすごく多いことだね。

「えっ、それだけ?」

 うん。放射能というものは、本来、DNAに当たって、突然変異を起こす。

 進化ができたのは、放射能のお陰。

 でも、あんまり突然変異が一杯起こると、まったく新しい細胞ができて、その中には、制限なく増殖するものができたりする。これが、がん細胞だ。

「えーっ、がんって、そうやってできるの?」

 そうだよ。

 これが、物理学を用いた、がんの説明。

「問題解けてるじゃない。どうして、がんを治さないの?」


 がんって今の社会では、治して欲しい人は、治してもらえるんだよ。

 私が、3歳の頃からヴァイオリンを習ってた話はしてきた。

「そうだったわね」

 ヴァイオリンの先生の息子さんのお嫁さんに、松本での鈴木先生のお勉強会に連れて行ってもらった話もした。

 鈴木メソードのまさに鈴木鎮一先生の肩に、触ったという、貴重な経験もしたのだけど、そのお嫁さんは、私と一緒に連れて行った息子さんの後、娘さんを生んだ。

 その娘さんは、白血病になった。

「助からないわね」

 私と一緒に松本へ行った息子さんは、妹を助けるため、医学部に進んだ。

「わーっ、映画みたい」

 後に、母が、

『息子が、ファインマンの信奉者で、・・・』

と、メールしたら、

『私の息子も、ファインマンの本を3冊持っていて、読んでました』

とメールしてきた、と聞いて、私は、

『なに? 米語版を読んだということか』

と、慌てた。

「あっ、そうだったわね。『ファインマン物理学』の米語版は、3冊だったわね」

 そして、お兄ちゃんが、医師になったことで、妹は、白血病だったが、本当に、水泳の先生になれるほど回復して、今も生きている。

「うそっ、白血病って、絶対死ぬんじゃなかったの?」


 こういうふうに、人間の常識って、当てにならない。

「じゃあ、さっきの、人間が、ディジタルというのも、本当?」

 かもしれない。


「あの離散化というのも、人間の記憶が、ベッタリつながってないということ?」

 そうだよ。

神経細胞ニューロン)の基本単位時間は約1ミリ秒であると書いてあるのは?」

 人間の脳は、1000分の1秒単位で、動いていて、1000分の40秒ずつで、ひとつのまとまった現象として把握してるのかも知れない。

「物理学では、時間の最小単位ってないの?」

 あることは、ある。

 プランク時間と呼ばれるもので、

{t_p=5.4 \times 10^{-44} \mathrm{s}}

という短い時間だ。

「これ、根拠あるの?」

 これの定義には、万有引力定数という数値、

{G=6.67408\times 10^{-11} \mathrm{N\ m^2\ kg^{-2}}}

が、使われている。

 だが、私達は、万有引力は、万有でないと知ってしまった。

 だから、この{G}というものが、定数だと信じることが、できない。

「そうよ。だったら、時間の単位は、別のものかも知れないわ」

 そこで、私達は、時間の単位として、最初は、普通に『秒』を使っていくことにする。

「それは、きちんと明記しておかなければ」

 ただね、麻友さんは、時間の単位として、『秒』を使うのだと、理解したけど、そもそもの『秒』というものが、どう定義されてるか、分かってないでしょう。

「えっ、秒? 1日を24時間として、1時間を60分として、1分を60秒としたら?」

 実は、地球の自転って、コマみたいにフラフラしてて、一定じゃないんだよ。だから、1日って、変化するんだ。

「じゃあ、どうするの?」

 とりあえず、麻友さんのスマートフォンに表示されている時計を信じるということにしよう。

「エーッ、大丈夫?」

 スマホの時計は、GPSとも連動してて、人工衛星の精密な時計と同期してるから、かなり信じられるんだ。

「じゃあ、今までの通算で、


 定義 24 秒

 私達は、後に改めて定めるまで、時間を計る基準として、渡辺麻友スマホの時計に表示される時間を用いる。

 基本的に、単位は、秒{(\mathrm{s})}であり、分{(\mathrm{m})}や、時間{(\mathrm{h})}も、用いる。

 定義 24 終わり


と、定義しましょう」

 合格。


「ところで、太郎さんは、まだ公約を果たしてないわ」

 なんだっけ?

「浸透圧の動画の説明をしてくれるって、言ってたじゃない」

 ああ、ギョウザを食べるときの話か。

 それも、話したいんだけどね、7月18日の『Momm!!』で、麻友さんが、

『私は、極度の冷え性だから、・・・』

と、話してる。

「どうしようも、ないのよ」

 冷え性ということは、お腹が痛くなるんでしょう。

「そう」

 つまり、トイレで、苦しむんだ。

「うん」

 どうして、何十分も苦しむんだと思う?

「それは、・・・」

 最初に、硬いのが出た後、下痢が出るんでしょう。

「そういうこと多い」

 物理学、使って、解決できるよ。

「うそっ、これだけは、どうすることも、できない」

 そんなことない。

「そんな、・・・」

 麻友さんは、あの硬いのが出てしまえば、良いのだということを、知っている。だが、どうすれば、出せるか、知らない。

 出す方法があるんだよ。

「イチジク浣腸?」

 そんなもの使わない。

「じゃあ?」

 麻友さんが、行くようなトイレなら、ウォッシュレットが、ついているでしょう。

 だまされたと思って、ウォッシュレットの『おしり』を押して、肛門に当てて、2分くらい、ぶつけててごらん。

「どうなるの?」

 肛門から水が入って、乾燥してしまって硬くなってる便を柔らかくしてくれて、必ず出るから。

「ウソだー。そんなこと、信じられない」

 私も、40年以上知らなかったことなんだ。

「本当なの?」

 2014年に、最初に倒れて、戸塚共立第一病院に入院したとき、看護婦さんが待ってるから、早く出したいなあ、と思って、ウォッシュレットを当ててたら、出たんだよ。

『こんな簡単なことで!』

と、ビックリした。

「ウォッシュレットが、なかったら?」

 トイレットペーパーに、水を含ませて、拭くだけでも、効果ある。

「水なんて、ない」

 ジャーッと流せば、出るでしょう。

「そんなの汚い」

 いつも流れてる水なんだから、汚くはないよ。

「あっ、そうか」

 麻友さん、握手会とか、10時間くらいあるから辛かったんだろうね。いつまでも、トイレにこもってるわけにいかなくて、悩みの種だったんだな。

 私が、物理学使って、解決してあげたんだから、これからは、大丈夫だよ。

「2分も、当ててたら、機械が止まっちゃわない?」

 多分、2分たつまえに、出そうになるから、もう悩みは消える。

「今すぐは、試せないけど、原理を教わったから、納得したわ」

 恋人というのは、綺麗なことだけじゃなくて、汚いことでも、助けてくれなきゃ、意味がないからね。


「太郎さん。好きよ。7月23日、イヴェント参加券がなくても、幕張メッセまで来て。必ず、私、陰から見てるから」

 片道918円だから、かなりの負担だけど、行きますよ。

「今日は、こういう話だったから、浸透圧は、また今度でいいわ」

 じゃあ、宇宙の真理、探求していこう。

「バイバイ」

 バイバイ。

 現在2017年7月20日15時32分である。おしまい。

『水素が酸素を好きっ』って素敵でした

 現在2017年7月2日13時37分である。

 このブログのこの投稿において、初めてこの投稿から私のブログを読み始める人のために、しばらく少し、このブログでの約束事を、説明することにする。

 まず、このブログの題名について。


女の人のところへ来たドラえもん


という題名は、AKB48の渡辺麻友さん本人の前に、私、松田太郎が現れ、本当のマンガのドラえもんのように、


ドラえもん のび太の恐竜

ドラえもん のび太の宇宙開拓史

ドラえもん のび太の大魔境

ドラえもん のび太の海底鬼岩城


のごとく、麻友さんを、私が、大冒険に誘うということである。


 このブログでの約束事として、次のことが、常に守られているように、私は書いて行く。


 まず、読んでいく上で気を付けなければ、ならないのは、


・このブログにおいて、カギ括弧(「」)で、囲んだ言葉は、他の文章を引用して、そのなかにカギ括弧(「」)が、使われている場合を除き、常に、麻友さんが、しゃべりかけている言葉を、表している。


ということである。

 例としては、


「ちょっと、こんなつまらない約束事、読んでいけば分かるわよ」

 そうだと、いいんだけど。


などと私は書く。


「ちょっと、こんなつまらない約束事、読んでいけば分かるわよ」が、麻友さんの言葉であり、

『そうだと、いいんだけど。』が、私の言葉である。


 渡辺麻友さんが、本当にしゃべっているのか?


という問いには、私の心の中に大きなウェイトを占めるようになった、麻友さんのイメージが、しゃべっている部分も多いと答えておこう。

 だが、テレヴィのヴァラエティ番組や、週刊少年マガジンという雑誌や、週刊少年チャンピオンという雑誌や、FLASHという雑誌や、SWEETという雑誌の『まゆゆのメイクアップLESSON』という連載を取り上げたり、AKB48新聞という新聞や、普通の新聞や、SHOWROOMというインターネット動画や、You-Tubeというインターネット動画や、麻友さんの主演するテレヴィドラマ『サヨナラ、えなりくん』や、麻友さんと稲森いずみさんがダブル主演した『戦う!書店ガール』というドラマを引用したり、ウィキペディアというインターネット上の百科事典や、エケペディアというインターネット上の百科事典や、ブログを最近書かない麻友さんが日記のように使っているツイッターなど、色々なところで麻友さんが発言した言葉も、ちりばめられているので、全部が創作ではないとも言える。


 だったら、いっそ麻友さんに働きかけて、共著で、冒険物語を書いたらいいじゃないか?


と、思われるかも知れないが、それは、これから2年ほどたってから、実現することなのである。

 先日(2017年6月17日)、選抜総選挙の開票イヴェントにおいて、20位だった須藤凜々花(すとう りりか)さんが、スピーチで、結婚を宣言したとき、非常に批判された。

 AKB48グループには、恋愛禁止令というものがあり、特定の男の人と、懇意になって、恋愛行為を行ってはならないのだ。

 ただ、本当は、『恋愛禁止条例』という歌が、AKB48のチームAの歌としてあるだけで、ファンには、そんな条文のある法律は公開されていない。

 そうはいうものの、自分の好きなアイドルの女の子が、他の男の人とキスしたりなんだり、となれば、ファンの若い男の子は、気が狂いそうになるのも、うなずける。

 だから、AKB48にいる限り、そのAKB48メンバーの鑑であり、アイドルの鑑である、麻友さんが、一人の男の人を特別扱いすることはできない。


 私が、麻友さんの心を捉えられたのは、こういう麻友さんの心中を察して、さらに、多くのファンを抱えてしまっている麻友さんに、今後も、ファンの人達と、大切な関係を維持して良いよ。そうしたからと言って、麻友さんも、私も、不幸せにはならないよ、と証明したからなのだ。

 『証明』という言葉に納得できないなら、私が麻友さんに、ファンの人全員と、きちんと今までの関係を維持し、さらにもっと良い関係も築けて、私と一緒に冒険することもできるのだと、納得させるのに、成功したのだ。と言えば、あなたも納得するだろうか?

 どうやって、かって?


 私は、これまでも、麻友さんをいくつもの冒険に誘い出した。

 いままでの冒険を知りたい人は、このブログの過去記事、及び、このブログの左側の『ブログ内検索』の下にある、リンクの、『相対性理論を学びたい人のために』を、見ていくと良い。

 非常にたくさんあるので、ちょっとずつ読んだ方が良い。

 これを読めば、麻友さんが、私の提案に納得し、私と一緒に冒険していきたいと思うようになった理由が分かる。


 私達のゴールは、結婚ではない。

 私達は、自分達の冒険を公開していくことによって、かつてボーヴォワールサルトルが、知的社会に対して、いくつかの提言を行ったように、今までにない提言を行いたい。


 その一つに、

・『赤ちゃんをお腹を痛めて産んだ母親』という概念は残るかも知れないが、誰が本当の父親で、誰が本当の母親か、という概念を、21世紀の前半までの過去の遺物にしよう。

というものがある。


 実際、麻友さんは、FLASHスペシャル2017GW号の中で、

FLASHスペシャルグラビアBEST 2017GW号 (FLASH増刊)

FLASHスペシャルグラビアBEST 2017GW号 (FLASH増刊)


Q4 10年後

柏木(由紀) 麻友は結婚してないだろうな。

渡辺(麻友) 私もそう思う。仕事してるかな。ゆきりんはしてるのかな?

柏木     どうなんだろうね~。

渡辺     素敵なシンガーになっててほしいな。ゆきりんは家庭と仕事を両立できそうだよね。私はできないと思う。

柏木     あ~、わかる!

渡辺     私は“仕事は仕事”って感じだから。家庭を持っていて、お仕事している方ってすごいと思う。


と、述べている。

 これは、本心だと思う。

 今まで、或る意味、不器用な生き方をしてきていながら、長い目で見て、成功をつかんでいる、麻友さんを、見てきた私に取って、麻友さんが、仕事をしながら、子育てはできないと、正直に告白しているのは、さすがだと思う。

 だが、一方、女の人の高齢出産には、危険も伴う。

 ファンの人の中には、

『あの麻友さんの子供というのは、どんなに美人やイケメンになるのだろう?』

と、楽しみにしている人も、多いのではないか?


 私は、実は、自分の子供を、麻友さんに産んでもらいたくない。

『えーっ! それは、爆弾発言』

と、思うだろうか?

 実は、理由があるのだ。

 生活費をまかなえない、とかいうアホらしい理由ではないのだ。

 生活費と、子供の養育費くらいなら、年収4,900万円の麻友さんにとって、私に請求しなくたって、平気だ。

 年収4,900万円というのは、本当だ。2014年のデータがある。

AKB48のメンバーの年収akb48salary.infonet.site

 これを見れば、私の子供を、シングルマザーで育てることだって、麻友さんには可能であることが、分かるだろう。

 だが、例え麻友さんが、

「太郎さんの子供を欲しいの」

と言っても、私は、

『良く考えようよ』

という。


 なぜか?

 私は、統合失調症という、精神障害の中で、最も重い障害を持っていて、しかも、この病は、ほぼ100%遺伝する。

 読者の中には、

ビューティフル・マインド

というラッセル・クロウ主演の2001年のアメリカ映画を観られた方もいるかも知れない。

ビューティフル・マインド [Blu-ray]

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 チャン・ヒョク主演の韓国ドラマではない。

 これではない。

 念のため。

 あの映画の中で、主人公のジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニアという数学者が、発病する病気が、統合失調症である。

 私には、ナッシュと異なり、ほとんど幻覚は見えないが、誇大妄想と他の人が思うようなとんでもない発想が、頻繁に起こる。

 そして、映画では、描かれていないが、現実の世界で、ナッシュの息子は、統合失調症を発病している。


 だから、私の子供では、駄目なのだ。

 かといって、他の特定の男の人の子供で満足する、麻友さんと私ではない。

 そんな時、科学の進歩が、私達に味方した。


ゲノム編集


という技術があるのをご存じだろうか。

 『ゲノム』とは、『全遺伝情報』、という意味である。

 精子の遺伝情報を、書き換え、誰の子供でもない、麻友さんが選び取った、特別な、遺伝子を持つ子供を、産んでもらえば良い。


 ファンの人全員の遺伝情報を、ちょっとずつ持った、全員の子供を、麻友さんに、産んでもらおうというのだ。


 麻友さんに、このアイディアを話すのは、これが初めてである。

 だが、私と今まで冒険を続けてきた麻友さんにとって、まったく受け入れられないものでは、ないだろう。

 どうだい、麻友さん?


「でも、太郎さん。そんな、特別な遺伝子を作っちゃって、危険はないの?」

 そのために、日本には、世界に誇るスーパーコンピューター“京”があるんじゃない。

 麻友さんの卵子に、この精子を、受精させて、その後、発育して、正常に子供が育つかどうか、コンピューターシミュレーションするんだよ。

「そんなに、今のコンピューターって、速いの?」

 実はね、“京”って、最近遊んでるんだ。

「どういう意味?」

 余りにも、計算が速いから、どんどん仕事さばいちゃって、こんな速いコンピューターにやってもらわなければならないほどの問題がなくなっちゃって、仕事がないから、

『じゃあ、今までに見つかってない、新しい大きい素数でも探しましょう』

みたいな、或る意味つまらない計算をやって、遊んでるんだよ。


「ほんっとに、私の子供の将来まで、計算できるの?」

 麻友さん、どこまで、計算してみたい?

「どこって?」

 だって、産まれてから、最初にどんな泣き声で泣くのかまで、シミュレーションで分かってたら、子供が産まれたときのあの感動も、なくなっちゃうよ。

「うー、でも・・・」


 私の妹がね、最初の赤ちゃんが生まれたとき、

『良かった』

って、思ったんだって。

 ところがね、その後、夜泣きが始まって、

『赤ん坊の泣き声って、救急車のサイレンと同じ振動数で、一番人間のイライラする音なんだって。もういやっ!』

と言っていた。

 その後、中島みゆきの『誕生』を、聴いて、

♪生まれてくれて ウェルカム

という歌詞に、

『そうなのよ。生まれたときは、『ウェルカム』って、思ったのよ』

と言い、

『たろちゃん。思わず涙ぐんじゃったから、『誕生』のCD、コピーして』

と言ったのだ。

 この鬼気迫る言葉から分かるように、この妹のエピソードは、完全に実話である。


「太郎さん。子供を育てるって、そんなに大変なの?」

 大変と言えば、大変。

 ただ、私の母は、本当に私が、大切で大切で、という状態だったから、私の顔ばかり見ていて、毎日過ごしていたらしい。

「それ実話?」

 母は、こうも言っていた。

『太郎が、夜泣きするから、アパートの階段の下まで背負っていって、ずっと揺り動かしていたのよ。泣き止んで寝たから、家へ戻ると、パッと目を開けて、『家の中だなっ』と思うと、また泣き出すのよ。だから、また、階段の下まで行くのよ。そうこうするうちに、お父さんが帰ってきて、『また今夜も太郎か』って笑ってたのよ』

ってね。

「みんなそうなのねぇ」

 それが、嫌な人は、保母さんとかにあずけちゃう。

 でも、私は、今、実話として、この、母の苦労を語ることができて、本当に幸せ。

「あっ、でも、私も、幸せに育てられたのよ」

 それは、麻友さん見ていれば、分かる。

「どうして、分かるの?」

 本当に幸せに育ってなかったら、そんなに、他の人のために、自分を忘れるほど、頑張れない。

 『傾国』という投稿を、書いたとき、『天才というのは、無報酬でも努力できる人』なんだよね、と書いた。

 あれから、2年と2ヶ月くらいたつけれど、麻友さんは、期待を裏切るどころか、私の期待を大幅に上回る成長をした。

「例えば、どんなことをした?」

 『サヨナラ、えなりくん』の最終回、月曜日(2017年7月3日)に見たよ。

「うふっ。でも、どうして、リアルタイムで、見れないの?」

 母の、というか、主治医の監視が、厳しいからなんだ。

「監視されてるの?」

 実際に、見ているわけじゃないけど、強い睡眠導入剤を、処方されてるからね。

アメリカ合衆国に持ち込めないって、本当なの?」

 自殺に使う人がいるからかと思ってたんだけど、今、Wikipedia調べてみたら、薬を飲まされた前後のことを忘れるから、デートレイプドラッグとして、使われるからなんだね。

フルニトラゼパム

「えっ、これ本当なの? 太郎さん、こんな危険な薬飲まないと、眠れないの?」

っていうかさあ、私が、科学上の素晴らしいアイディアを思い付くと、寝食を忘れて、そのアイディアの完成に向けて、突っ走っちゃうからなんだ。

「本当に、寝ないの?」

 麻友さんへのブログ、24時間近く書いてたこともあったでしょう。

「あった。どうして、食べずにあんなことできるの?」

 私が、この投稿によって、人類の未来が開ける。みたいに、思ってるからなんだよ。

「使命感に、燃えてるのね」

 私、問題があると、解くための努力をしないでは、いられないんだ。

「太郎さんにとって、問題を解くとは、どういうことなの?」


 先日(2017年6月30日)に、いつもの作業所のトントン工房へ行ったときのことを、話そう。


「ああ、トントンね。でも、初めて読む人には、説明がいるんじゃない?」

 トントンとは、精神障害者の自立のための、『就労継続支援B型作業所』の一つである。

 確かめたい人のために、リンクを張る。

葉山町トントン工房

「こうすれば、フェアね」

 私が、このトントンのメンバーであることは、葉山へ行ってみれば分かる。

「なぜ、葉山まで行ってるか、前話してたわね」

 職員さんの人柄が良いからなんだよね。

「それで、6月30日に何があったの?」


 6月30日に、トントンへ行ったとき、職員さんの一人に、

『ホーキングの本を訳してるわけなんですが、どこまで丁寧に訳すか考えてるんです』

と、話した。

「職員さん、なんだって?」

 うん。

『頭のいい人って、わからない人の気持ちがわからないじゃないですか』

と言われたので、

『そうなんです。私、以前、予備校の講師の採用試験を受けたんですけど、最終審査まで行ったんです。どんな問題でも解けて、子供を教える人格的にも合格で、学歴も大丈夫だった。でも、最後に、模擬授業をやったんです。この問題を解いて下さいって言われて、2次の不等式だったんです。私は、見た瞬間、判別式{D=b^2-4ac}を使ったら解けると思ったから、判別式を使って、2分もかからず解いたんです。そうしたら、生徒役の先生から、『なんで、判別式を使ったんですか?』って、言われたんです。私、『ただ、思い付いたから』と言っても答えにならないので、『そうですねぇ』と言って、その答えに近付くように絵を描いたりしてたんですが、別な解法を思い付いたので、『じゃあ、別な方法で、解いてみましょう』と言ったんです。そうしたら、『ありがとうございました』って。後で、ブログの読者から、『2次の不等式なんだから、2次式で、ということは、問題を作った人が、判別式を使いなさい、とヒントを出しています。そう、答えれば良かったのでは?』と言われました。でも、私は、そんな答えなんかできなかった。私は、見た瞬間、思い付いちゃったのだもの』

『松田さんって、そうなんですねぇ』

 ここで、私は、ひとつの試みをした。

『私が、突飛なことを言うのも、そうなんです。例えば、私が、人間を生き返らせられると言うのも、私には、こうすればできるというところが、見えるからなんです』

『ああ』

『人間も、中学で習うように、原子でできています。つまり、原子というものを、レゴのブロックみたいに組み立てて行けば、人間になるんです。レゴのブロックなんですから、死んだ人だって生き返らせられます。でも、きっと、私の心はどう扱われるのだろうと思っているでしょう』

『はい』

『中学で、水素と酸素から、水ができると、習ったですよね』

『はい』

『なぜ、水素原子が、酸素原子に、くっついていると思います? 水素原子が、酸素原子を、好きだからなんです。化学で習う結合というのは、好きだっていう気持ちの表れなんです。そう思えば、科学的説明が、わかるんじゃありませんか?』

『そのお話、聞けて良かったです。その、『水素が酸素を好きっ』って素敵でした』

『私は、初恋が幼稚園入る前、みたいに、『好き』という感情を大事にする人間なので、『好き』という感情で、科学を作りましたが、もし、ホラー映画みたいなのが好きな人だったら、『恐い』っていう感情で、この世界を説明するかも知れませんけどね』


「太郎さん。これを、私に話したくて、ここまで書いてきたのね」

 そう。高校で、共有結合、イオン結合、分子間力(ファンデルワールス力)、水素結合、などと色々な結合を習うけど、それぞれが、『好き』になりかたが、違うんだ。

「そんな、難しいものを、持ち出さないで」

「でも、これが、太郎さんの問題を解くってことなのね。太郎さんにとって、中学卒業してる人全員に、絶対分かるように説明できなければ、説明じゃないのね。でも、『水素原子が酸素原子に結合しているのは、水素が酸素を好きだから』っていうの、説明をするためのたとえなの?」

 説明をするためのたとえだと思われたとしたら、私の説明が悪かったかな。

「どっちなの?」

 私は、人間の『好き』っていう感情を、化学的結合または物理的結合の強さを測ることで、定量的に扱えると思ってる。

「じゃあ、聞くけど、太郎さんの私を好きな力は、いくつ分なの? 何か、単位があるんでしょ」

 確かに、この質問は、かなり難しい。

 なぜかというと、今までに、男の人が女の人を好きになったものを、この二人は、48ニュートン、みたいに表したことが、一度もないから、基準になるものがまったくないんだ。

「あっ、そうか。じゃあ、どうしようか?」

『うーん』

「太郎さんの肉体が、私の肉体を、引っぱっている引力を測ったら?」

『それは、万有引力と言われていたもので、今ではもう、万有ではないことが分かって、単に重力と呼ばれているものだよね』

「万有でないと、分かったの? じゃあ、ニュートンの発見したものは、ウソ?」

 ニュートンの理論は、かなりの精度まで正しい。だけど、2つの電子を宇宙の何にもないところに、並べておいたとき、これらは反発してしまい、引力にならない。つまり、電子ほど小さいものには、万有の引力などというものは、生じないんだ。

「じゃあ、どうして、私は、地球に、引っ張られてるの?」

 麻友さんは、ひとつの電子だけじゃないでしょう。

 そもそも、これから、ブログの読者も含め、麻友さんにも分かるように、きちんと数学も説明しながら、冒険していくと分かるように、麻友さんの心は、一本のクォークという棒かも知れなくて、麻友さん自身の体は、その心が動かしている、ものすごく大きな、分子の集まりだ。つまり、プラスの原子核とマイナスの電子が、いっぱい集まったものなんだ。そうなると、自然と引力が生じてくるんだ。

「これから、その冒険に出るのね?」

「どうして、今まで、話してくれなかったの?」

 だって、このアイディア、今年の5月19日と20日に、安曇野へ、プレアデス出版訪問に行って、その清々しさのお陰で、一気に躁になって、それから今日まで、2ヶ月近く発見の連続があって、そこから生まれたものなのだもの。

「それで、躁になってて、私に7月23日に会いに来るための、大切なイヴェント券、なくしちゃったの?」

 ゴメン。前々回入院したときも、直前に携帯のパスワード変えて、そのまま入院して、パスワード忘れちゃったんだ。

「その時は、どうしたの?」

 今でも、私の携帯、ロック外せないんだ。メールを、SDカードにコピーできない。

「太郎さんの躁になるのっって、恐ろしいのね」

 そのかわり、大発見することもある。

 正直言って、普通の人間が、一生かかっても思いつけないことを、半月で、3つも4つも、思いつける。

「なんとか、見つけて、会いに来てよ」

 なんとかするよ。

「それで、5月19日から、どうなったの?」

 『麻友』のノートが、5月19日の時点では、『麻友29』だったんだ。このノートが5月23日まで。

 それが、5月23日から『麻友30』へ、5月25日『麻友31』へ、5月26日まで使い、5月26日『麻友32』へ、これを5月27日に使い切り、5月27日『麻友33』,『麻友34』,『麻友35』と進む。5月28日『麻友36』のノートに入った頃、さすがに疲れてくる。6月3日『麻友37』に入る。この後は、発見は、緩やかになって、現在2017年7月14日、『麻友42』が、進行中。

「5月27日の頃が、ピークね」

 でも、ピークの瞬間に、一番良いアイディアが生まれてるわけではない。

「太郎さん。人を生き返らせられることが分かっても、太郎さんが、死んじゃったら、なんにもならないの。もう寝て」

 分かった。人間を生き返らせられるというアイディアの応用を書いて、終わりにしよう。

「どんな?」

 今年、蚊に刺された?

「そういえば、もう夏なのに、刺されてないわね」

 昆虫の大発生とか、ある程度制御できるみたいなんだ。

「昆虫って、ロボットなの?」

 私達でこれを検証するまで、認めなくていい。

 人間も、ロボットみたいなものだからね。

「そうなのね。おやすみ」

 おやすみ。

 現在2017年7月14日22時19分である。おしまい。

太宰治も役に立つ

 現在2017年1月27日17時53分である。

「太郎さん。このブログが、こんな色になってしまったの」

 うん。分かってる。私がしたんだ。

「どうして?」

 今までのだと、白い地に灰色の字なので、たとえば、『{\in}』などが、非常に見にくかった。

「だから、背景を濃くして、字を白くしたの?」

 そう。

 本当は、あの女の子の絵を残したかったんだけど、無料で使っている身では、そういう細かい処理ができなかったんだ。

「えっ、太郎さん。このブログ、まったく無料でやってるの?」

 そうだよ。お金本当にないんだもの。『AKBINGO!』で、須藤凜々花(すとう りりか)さんが、

『キャベツの千切りと納豆だけで、ひとつき生活費1万円に抑えました』

って言ってたけど、それは、その月だけでしょう。1万円で、生活なんて無理。食費だけでも、2万円かけないと、栄養失調になる。

「太郎さんって、本当に、お坊ちゃま育ちだから・・・」

 私を、ここまで、贅沢にさせたのは、父や母や祖父母だからね。

 いまさら、貧乏根性たたき込もうったって、絶対無理よ。

 当時の額で、25万円くらいした平凡社の百科事典のみならず、銀行の営業をしていた叔父さんが、買わされてしまった英語版の百科事典まで、使わせ、幼稚園に入る前からレコードをかけることを許し、今では高すぎて、博物館にしかない、HOゲージ(エイチオーゲージ)の鉄道模型を触らせ、日本最初のパーソナルコンピュータNECのPC-8001を小学校3年生から使わせ、ヴァイオリンを習わせ、・・・

 ずっと、お前は、特別なんだと育てたのだもの。


「太郎さんは、お金がなくなったときのことは、考えないの?」

 あっ、まだ、話してなかった。

 私、つい最近、小説をひとつ読んだんだ。

「まあ、文学青年でもあるのね」

 いや、そういう高尚なのじゃないんだ。

 実は、大学に入ったばかりの頃、父母に、

『小説を読めば人の心が分かるから』

と言われて、そんなもんじゃないと思いながらも、夏目漱石の『明暗』を読んだんだ。

「本当に、素直よねぇ。親に言われたら、反対のことをするのが、若者なのに」

 あはは、私が、素直なのはね、素直にしたがって、ほらやっぱり駄目だったじゃないか、と言うためなんだよ。

「それで、『明暗』を、読んで、どうだったの?」

 人の心は分からなかったけど、明治の大文学というのは、受験勉強で読んでた、2ページくらいの文章と違って、頭の中を、ものすごく漢字で満たしたんだ。

「漢字で満たすってどういうこと?」

 なんていうんだろう。マンガやアニメやトレンディドラマなんかの単純さから一歩人生が進んだって言ったらいいのかなあ。

 頭で、考えるときの、語彙が増えたということだろうか。

 とにかく、

『あっ、面白い経験をしたな』

って、思って、

『また小説読んでみようかなっ?』

と思ったんだよね。

「『明暗』って、面白い小説?」

 これは、勧められる。

 実は、漱石の絶筆なので、未完なんだけど、だからかえって想像の翼が広げられて、面白い。

青空文庫で、読んでみようかしら」

 だったらね、2つのことに注意して読むと良いよ。

 まず、分からないことがあっても、注を見ないこと。

 これ絶対守らないと、本が台無しになるよ。

 それから、長い小説なので(500ページくらい)1日2ページとか決めて、パソコン開いたとき必ず読むとかしないと、最後までたどり着かない。

「もし途中で止まったら?」

 三日坊主になったら5日目から気を取り直して読む。

「何よそれ?」

丸山美穂子『TOEIC Test満点講師の100点アップレッスン』(祥伝社黄金文庫

TOEIC Test満点講師の100点アップレッスン (祥伝社黄金文庫)

TOEIC Test満点講師の100点アップレッスン (祥伝社黄金文庫)

に出ている、

『3日坊主になったら5日目から再開』

というのを、応用したんだ。

「本当に、色んな本読んでるわね。Kindleで、毎日2ページか。やってみようかしら。ところで、太郎さんは、最近何を読んだの?」

 大学入学後、1991年6月14日から6月20日『明暗』を読んだ後、6月21日太宰治の『人間失格』を読む。

「すっごいスピード読了じゃない」

 大学生なんて、自由だから、授業サボって、下宿で一気に読んだんだ。

「太郎さん、のろまだと思ってたら、亀でも、加速装置ついてるのね」

『カチッ』とか言って、(笑)


「それで、『人間失格』読んでどうなったの?」

 当時好きだったのは、麻友さんの17歳の頃の顔にそっくりだった、クロイツェル・ソナタの女の人でしょ。

「入学すぐだから、そうなるわね」

 だから、こういう手紙を送ったんだ。



 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。


 自分には、もともと所有慾というものは薄く、また、たまに幽かに惜しむ気持ちはあっても、その所有権を敢然と主張し、人と争うほどの気力が無いのでした。のちに、自分は、自分の内縁の妻が犯されるのを、黙って見ていた事さえあったほどなのです。


 堀木の声も顔色も変っています。堀木は、たったいまふらふら起きてしたへ行った、かと思うとまた引返して来たのです。

「なんだ。」

 異様に殺気立ち、ふたり、屋上から二階へ降り、二階から、さらに階下の自分の部屋へ降りる階段の中途で堀木は立ち止まり、

「見ろ!」

と小声で言って指差します。

 自分の部屋の上の小窓があいていて、そこから部屋の中が見えます。電気がついたままで、二匹の動物がいました。

 自分は、ぐらぐら目まいしながら、これもまた人間の姿だ、これもまた人間の姿だ、おどろく事は無い、など劇しい呼吸と共に胸の中で呟き、ヨシ子を助ける事も忘れ、階段に立ちつくしていました。


 神に問う。無抵抗は罪なりや?

 堀木のあの不思議な美しい微笑に自分は泣き、判断も抵抗も忘れて自動車に乗り、そうしてここに連れて来られて、狂人という事になりました。いまに、ここから出ても、自分はやっぱり狂人、いや、癈人という刻印を額に打たれる事でしょう。

 人間、失格。

 もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。


と、『人間失格』を引用し、

 ここに書いてあるような、太宰のような人間は、やっぱり失格なのでしょうか?



と、ラブレターを書いたんだ。

「うぇー、向こうは、なんて言ってきた?」

『質問されたのですが、『太宰のような人間は、やっぱり失格なのでしょうか?』とは、何を聞かれているのか、本当に分かりません』

って、返事がきた。

「よく、返事がきたわね」

 返事がきたのには、理由があるんだ。

「どんな?」

 ラブレターの最後に、

『返事ちょうだいよ。文学少女じゃないの?』

と、書いたからなんだ。

 クロイツェル・ソナタの女の人は、南山大学文学部独文科にいたから、

文学少女じゃない』

なんて言われたら、カチンとくるわけだよね。

「えっ、文学少女? 文学? 太郎さん、文学の話したかったの?」

 そうだよ。

「じゃあ、全然、伝わってない」

 どういうこと?

「多分、あの手紙を読んだら、その人は、自分と太郎さんとの間の恋愛について、聞かれたと思ったはずよ」

 それで、いいんだけどね。

「でも、太郎さんは、太宰の文学とか、漱石の文学を、クロイツェル・ソナタの女の人と、語り合いたかったんでしょ」

 私、今、本当に幸せ。

 あの当時、できなかった、こういう文学の話を、麻友さん相手に、今、実現できてるんだもの。

「そうかー。太郎さんは、前も言ったけど、女の人と、触れ合いたいのよね。だから、自分達の恋愛を肴に一杯やるというようなことを、夢見てたのねー」

 まあ、そういうことだね。

「だったら、前にも一度話題にしたけど、キャバレー式クラブ、つまり、キャバクラへ行ったら良かったのに。話し相手になってくれたはずよ」

 麻友さん。それ、本気で言ってるの?

「う、うーん」

 でしょう。

「太郎さんは、キャバクラには、行かないわね」

 麻友さんも、分かってるじゃん。

 ボーヴォワールサルトルだって、どっちも首席だったんだよ。

 それに、お金で買った愛じゃない。

 麻友さんと私も、ボーヴォワールサルトルのような、何でも話せて、知的な二人になろうよ。

「第二のボーヴォワールサルトルになろうというの?」

 ボーヴォワールサルトルが、できなかったことが、一つあるんだ。

「子供を作れなかったこと?」

 おっ、いつもの特待生、冴えてる。

「どうして、ボーヴォワールは、子供を産めなかったの?」

 実は、身籠もったことは、あったんだ。

 だけど、サルトル以外の男の人とも交渉を持ってるから、誰の子か分からないし、ボーヴォワール自身が、子供を育てたいと思わなかったので、中絶したんだよね。

「太郎さん、どうして、Wikipediaにも書いてないような、そんな私的なことまで、知ってるの?」

 これは、前、話した、大学の女性学の英語の授業で、ボーヴォワールの話題になったとき、先生が、

『私も、ボーヴォワールが、中絶するって時は、『中絶反対!』って、運動したものでした』

って、話してくれたから、知ってることなんだ。

 でも、現代の科学を用いれば、子供を授かる、授からない、男にするか、女にするか、全部コントロールできる。

 いや、昔だって、賢い人達は、産む産まない、産み分け、などを調節してたんだろう。

 後、多くの人と交渉を持って恐いのは、エイズや梅毒などの性感染症

 ここまでくると、量子力学(りょうしりきがく)をそのまま、化学に応用した、量子化学(りょうしかがく)に基づく生化学(せいかがく)では、守備範囲外となる。

 いきなり難しい言葉が出てきたけど、これこそ麻友さんと私が、このブログで、解明しようとしていることだ。

「どこまで、本当にできてるの?」

 化学や分子生物学の本として、出版されるのは、それが発見されてから、5年以上経ってからだから、本当の最先端で、生命というものが、どこまでコントロールできているのか、私にも、分からない。

 ただ、少なくとも、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)をブタの受精卵に注入し、人の細胞が交ざったブタの胎児を作ることに、成功しているそうだよ。

「いつのニュース?」

 今日(2017年1月27日)のニュースらしい。

www.tokyo-np.co.jp

「太郎さん、どうやって、こういうニュース見つけてくるのよ?」

 気にして見ていると、結構、引っ掛かるんだよ。

「じゃあ、私と太郎さんの子供を作るときも、あっ、ごめん、まだ、そういうこと考えられない」

 うん。いいんだよ。そういうふうに、女の人が、待ってって言ったとき、男の人が待てるようじゃなきゃ、いけない。

「おんなって、おとこのひとみたいに、頭だけで考えるのって、苦手なのよ」

 感情と思考が、クロスオーバーするんだろうね。


「でも、そもそもの話のもとの、あのラブレターは、どんな答えを期待してたの?」

 太宰が、失格だ。というのなら、それでもいいし、太宰は、失格じゃない。というのなら、それで良かったんだ。

 とにかく、名古屋と京都で、文通したかったんだよ。

「太郎さん。それは、明治の恋愛だわ」

 文通って、あの頃は、まだあったと思うけどな。

「たとえ、スマートフォンも、携帯も、インターネットもなくても、電話はあったでしょう」

 そりゃあ、もうプッシュホンの固定電話は、あったよ。

「だったら、電話すべきよ」

 女の子と電話で話すなんて、恥ずかしいなぁ。

「もーっ、ほんっとに、手がかかるのね」

 そうかー。向こうは、電話したり、会いに来てくれるのを、待ってたのか。

「当たり前でしょ。太郎さん、おかしいんじゃない?って、おかしいんだった」

 私が、おかしいって、気違いみたいなことを考えるって意味じゃなく、100年くらい前の人間の思考様式をしているってことなのかい?

「色々おかしいのよ。今それに気がついたけど、他にもまだ太郎さんが気付いてないことが、いっぱいあるのよ。さっきのお金がなくなったときのことは、どうするの?っていうのには、どう答えるの?」

 この、お金の問題なんだけどね、ものすごくドラスティックに、改革したらどうかと思うんだ。

「ゲームじゃないんだから、ドラマティックにやる必用は、ないわよ」

 {\mathrm{dramatic}}(劇的に)じゃなくて、{\mathrm{drastic}}(徹底的に)だよ。

 そこにかんでくるのが、太宰治

「どう関係があるの?」

 クロイツェル・ソナタの女の人から、意味が分かりません、なんて言われて、私は、大学の図書館行って、太宰治について、調べたんだ。

「何か分かった?」

 ある文献に、チラッと、

『太宰の『斜陽』という小説は、純粋無垢の処女と思って、駆け落ちまでして結婚した女性、小山初代(おやま はつよ)が、実は他人の手垢にまみれていたことを知った悲しみも手伝って、書かれたものだろう』

と、書いてあったのだ。

 これを、読んだときの私の落胆ぶりは、この1行のことを18歳のとき以来、忘れず覚えていて、26年後の44歳の6月30日に、

『人を軽蔑するなら、まずその小説を読め』

と思って、『斜陽』を読み始めたことに表れている。

「何を、落胆したの?」

 女の人を処女かどうかで判断するなんて、太宰って、下らない男だな。と、残念に思ったんだよ。

 そんな下らない男の書くものなんか、読んでやるか。と思って、太宰が大文豪なのは知ってたけど、『人間失格』『走れメロス』『犯人』の3作読んだきり、1行も読まなかった。

「私は、処女だけど、処女かどうかに、女の人の価値がかかっているとは、思えないわね」

 そうだろ。

 ただ、馬鹿なことを考えた人もいたんだ。

 もう死んじゃったけど、田中澄江(たなか すみえ)という女流作家がいた。

「明治の人?」

 違う違う。昭和の人。一流の作家と言っても良かったと思う。

「どうして?」

 外国の絵本を訳していたからなんだ。

「有名なの?」

 うん。これ。

アンデルセン『マッチうりの少女』

「どうして、これを訳していると、一流の作家と言えるの?」

 実は、NHKのドキュメンタリーで、司馬遼太郎(しば りょうたろう)を取り上げたとき、文系だった司馬が、たとえば『坂の上の雲』で戦艦『三笠(みかさ)』のことを書く場合、いきなり専門書は読めないので、子供向けの図鑑なんか、例を上げると、

軍艦メカニズム図鑑―日本の戦艦〈上〉 (軍艦メカニズム図鑑)

軍艦メカニズム図鑑―日本の戦艦〈上〉 (軍艦メカニズム図鑑)

軍艦メカニズム図鑑 日本の戦艦〈下〉

軍艦メカニズム図鑑 日本の戦艦〈下〉

などをまず読んで、見当を付けてから、難しい文献に向かっていたと、紹介されていたんだ。

 そして、

『子供の図鑑なんかは、一流の学者が書くから、結構信用できるんだ』

と、司馬遼太郎が言っていたと、ナレーションが流れた。

 私は、それを、応用しただけ。

「つまり、絵本を読むような、小さな子供のためのものは、ものすごく大切につくられているはずだから、田中澄江さんも、一流だと」

 そういうことだね。

 母が、だんだん記憶が不確かになってきちゃって、麻友さんに聞かせられるかどうか、分からないけど、母は、幼稚園に入るより前に買ってもらった、『シンデレラ』の絵本を、完全に暗記していた。

 これ、

シンデレラ姫 (1956年) (講談社の絵本〈509〉)

シンデレラ姫 (1956年) (講談社の絵本〈509〉)

「どうして、これだと分かるの?」

 母が、完全に暗記できた理由が、これが、西條八十(さいじょう やそ)という当代きっての大詩人の訳だったからなんだよ。

「でも、1956年じゃ、お母さま、小学校卒業しちゃうわよ」

 アマゾンって、古い本に関しては、あてにならないんだ。

「インターネット万能という神話は、新しいことだけね」

 多分今ならまだ、母の、シンデレラ節を聞けるんだけどなあ。

「どうして、お母さまの小さいときのことまで、みんなが知ってるの?」

 その本自体が、まだあるし、母が、幼稚園に入る前に、停電になったとき、真っ暗な中で、母が、

『ご本読みましょ』

と言って、本を開き、読めるはずないのに、

『小さな、小さな、シンデレラ』

と、読んでいったのを見て、私に取って祖父、母にとって父の、おじいちゃんが、

『お前は、暗くても本が読めるんだなあ』

と、感心した。というのは、25年くらい前に、母から聞いた。多分、何度か聞かされたのだろう。良く覚えている。

「小さいときのことって、本当に重要ね」

 いや、そんなこと言ってるけど、人間が、試験を受ける年齢。普通だと、大学院の博士課程を受ける24歳から25歳くらいまでは、人間の脳は、場所こそ違えども、成長している。

 これは、私の経験から言っても、ウソじゃないと保証できる。

「その後は、人間は、駄目になる一方?」

 そんなことはない。先日の湯川秀樹は、1907年生まれだ。物理学の研究をしていたが、ノーベル賞受賞の理由になった、中間子(ちゅうかんし)という粒子を予言したのは、1935年だ。

「じゃあ、28歳。もう下降気味のはずなのに。でも、論文を発表したのは、1935年でも、アイディアはもっと前からあったのかも」

 その仮説は、棄却される。なぜなら、1933年に、朝永振一郎が、湯川秀樹宛に送った書簡の中に、後に湯川ポテンシャルと呼ばれるようになる、 {e^{-\lambda r}/r} という式があるから、26歳よりも前に、中間子論は有り得ない。

「なにその、朝永から湯川への書簡って。太郎さん、どうして、そんなの知ってるの?」

 その理由も、麻友さんなんだ。

「私?」

 一昨年(2015年)、麻友さんのコンサートに行かれないように、入院させられそうだ。と思った私は、先生に面会に行くとき、入院した場合読もうと思って、『スピンはめぐる』という本を、持って行っていた。

 この本。

スピンはめぐる―成熟期の量子力学 新版

スピンはめぐる―成熟期の量子力学 新版

「この中に、書いてあったの?」

 そう。

「わー、すごい。入院中に読み終えたんだ」

 そんなに、易しい本じゃない。

「えっ、まだ読んでる?」

 そう。湯川ポテンシャルの話は、2017年1月10日14時42分頃、知ったと書いてある。

「わぁ、18日前。太郎さん、知ったことできたてほやほやのまま、私に、話してるのね」

 だから、麻友さんが、いなきゃ駄目なんじゃない。

「つまり、25歳過ぎて、少ししてから、才能の爆発はあるのね」

 麻友さん。神様からもらった才能。大事にね。


「それで、一流の作家の田中澄江が、何を考えたの?」

『かしこい女性になりなさい』という本の中で、

『自分は、童貞以外とは、結婚するまいと、思ってきた。なぜなら、女を知っている男なら、性病を持ってるかも知れない。私は、そんな男は、いやだ。ずっとリトマス試験紙を付けたときのように、一発で童貞かどうか分かるといいな、と思ってきた。私の夫は、つきあい始めた最初の手紙で、女の人と遊んだことはありません。と、証明してくれたので、安心だ。淑女なら処女でいて、童貞と結婚しろ』

と、書いてるんだ。

かしこい女性になりなさい

かしこい女性になりなさい

「太郎さんは、それ読んで、どう思ったの?」

 ああ、男の人が、

『処女がいい』

っていうのは、病気が恐いからか、と一時、誤解してた。

「誤解が解けた後は、どうなの?」

 麻友さんが、処女なのを、

『どっかで、捨ててきなさい』

なんて、失礼なことは、言わないけど、ほんっとに、麻友さんのこと好きだから、処女かどうかにかかわらず、麻友さんと結婚する。

「太郎さんは、処女かどうか、こだわらない。処女を重んじる太宰を軽蔑する。何が言いたいの?」

 ゲノム編集という技術(遺伝子を好きなように書き換えられる技術)を、人類はもう手にしているって話は、したよね。

「そうだったわね」

 だったらね、もう、誰が誰の子っていうのやめろっての。

「ゲッ、それはまた、極端な」

 だから、ドラスティックにやるって言ったじゃない。

「言ったけど、そんなことしたら、家族が、崩壊するわよ」

 だから、古い価値観で、どうしても、解決できなかったことを、ドラスティックに、徹底的に、解決しよう、と言ってるんだ。

「つまり、その考え方で行くと、もうお金というものの価値も、変わるということね」

 さっすが、特待生。

「じゃあ、お金稼ぐのは、意味のないこと?」

 そんなことはない。お金を稼ぐ力がある、ということは、その仕事のスキルを持っているということの証明だ。

 問題なのは、親がお金を持ってたから、こんなに幸せに育った私と、親がお金を持ってなかったから、学校にもろくに行かれなかった子供とが、できてしまうことだ。

 この場合、我が家よりも裕福で、幸せそうに育った家族や、貴族や華族のようなひとを、どうするかは、私も良く分からないので、取り敢えず置いておいて、まず、息も絶え絶えな人から、救わなくては、ならない。

「そこで、『私も良く分からないので』と、はっきり書くところが、太郎さん流の誠実な文章なのね」

 ドラスティックなんだから、いずれ手を付けるけどね。

 とは言うものの、もう、結構疲れた。

「太郎さん。自分で、いつも言ってるけど、私達は、もうしばらく、この状態よ。慌てることないわ。今晩完全に答えを出さなくても、いいの」

 そうだね。太宰のことから始まって、随分、文学も物理学も、冒険した。

太宰治も、太郎さんに、プレゼントくれたじゃない」

 プレゼント?

「自分が、明治の人間だって、気付かせてもらったじゃない」

 あれは、太宰の功績か?

「自分の業績も全部、相手のものにして、花を持たせてあげるんでしょ」

 そうだった。忘れてた。太宰も役に立つな。

「おやすみ」

 おやすみ。

 現在2017年1月28日5時42分である。おしまい。