女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

ウソをつかない数学(ベータ版)

 現在2020年5月7日16時30分である。

麻友「あっ、ここで、始めるのね」

私「相対性理論のブログは、色んなことに、使うからね」

麻友「どんな話から、始める?」

私「一応、ゲームなんだよ。これ」

若菜「えっ、ゲーム、始めたんですか?」

結弦「つられて、僕たち来ちゃった」

私「あっ、4人になったのか。4人でやるゲームって、何か知ってる?」

結弦「麻雀(まーじゃん)」

麻友「あなた、中学2年生でしょ」

若菜「どうして、中学生だと、麻雀はいけないんですか?」

私「どこの大学でも、学生が麻雀にはまって、授業に出なくなって、単位を落としまくるんだ。大学生でもあるまいに、麻雀なんてっていう意味だよ」

麻友「太郎さんは、大貧民(だいひんみん)か何か、思い浮かべていたの?」

私「大貧民をやるんだったら、平民がいた方が良いから、5人必要だよね。4人でやるカードゲームで、コントラクトブリッジというものがある」

麻友「ああ、ブリッジね」

若菜「お母さん、知ってるの?」

結弦「どんなゲーム?」

麻友「それがねー、ルールが複雑なのよ。大貧民みたいに、簡単に2が一番強くて、ジョーカーがその上で、3が一番弱い、みたいに説明できないのよ。ただ、ルールを一度覚えると、複雑なのも手伝って、面白いのよね」

結弦「やってみたいなあ」

若菜「ウィキペディアで、『コントラクトブリッジ』カチャカチャ」




私「と、ここまでのは、このゲームへの導入」

麻友「えっ、『コントラクトブリッジ』というゲーム?」

私「いや、『ウソをつかない数学』というゲームだよ」

結弦「数学の話、したっけ?」

若菜「分からない。してないと、思う」

麻友「ははあ、若菜と結弦は、面白そうなゲームがあると言われ、私と太郎さんは、ルールを知ってるけど、自分達は、ルールを知らなくて、蚊帳の外に取り残されたわけね。数学が分からないって、こういうことよね」

若菜「あっ、そういうことですか」

結弦「本当に『コントラクトブリッジ』というゲーム、あるの?」

私「そういうゲームがあるのは、本当。4人でやるのも、本当。それから、きちんと、言い分けたけど、これは、トランプでやるとはいわない。日本でトランプという言葉が使われるようになったのは、明治に開国したばかりの頃らしい。コントラクトブリッジを楽しんでいた外国人たちが、切り札(きりふだ)の意味で、『トランプ』と言っていたのを、周囲の日本人たちが、あのカードは、トランプというものなのだと誤解してしまったから、あのスペード、ハート、ダイヤモンド、クラブのカードを、日本ではトランプと呼ぶようになったらしい。英米圏では、日本でのトランプを、『カード』または『プレイングカード』と、呼ぶようだ」

麻友「良く知ってるわね。あれや、これや」

私「中学の頃に、トランプ持ち込み可だったから、色んなゲームを覚えて、友達にも教えて、たくさん楽しんだんだ」

麻友「私は、中学1年の12月3日に、オーディション受かっちゃったから、そんなに遊べなかったけど、学校でトランプ可なら、十分楽しめるわね」

結弦「中学2年くらいだと、学校の校則を破ることに、生き甲斐を感じている人も、いるけどね」

若菜「校則スレスレのマジックテープの靴を、履いてってた御仁もいますが・・・。あれは、3年間続けたんですか?」


私「中学1年の学級は、和やかなクラスだったので、マジックテープの靴を、ずっと履いていっていた。だけど、中学2年になると、どこのクラスも荒れて、他の人と違うことしていて、いじめられたら大変だと思って、紐の靴で登校することにしたんだ。その頃には、紐靴をすぐ履くのに、慣れていたから、問題は、なかった」

麻友「太郎さんは、いじめられたことは、なかったの?」

私「これ、働いているお母様方に、アッパーカットくらわせることになるけどな。私も、中学2年で、いじめられ始めていたんだ。ズボン脱がされたり、教科書隠されたり。でも、あるときを機会に、いじめられなくなった」

結弦「何があったの?」

私「中学2年の6月か、7月頃かなあ、いじめっこが、私の社会科の教科書を持って行っちゃったんだよ。それで、『返して』って言ったのに、『知らないよ』って言われたんだ。宿題もやらなきゃいけないし、友達3人くらいと、帰り道の本屋さんに行って、教科書の値段を聞いた」

若菜「それで、買ってきたの?」

私「それでは、『いじめが、なくなった』という話にならない」

若菜「あっ、そうか」

私「家へ帰ると、まだ母は、いなかった。だが、働いているわけではないから、17時頃には、帰ってきた。それで、『ちょっと、困ったことがあるんだけど』と切り出して、『教科書取られちゃった』という話をして、もう一度買うとしたら、いくらで、と話した」

麻友「あっ、そこで、お母様が、何かするのね?」

私「母は、新しい教科書を買う必要はないでしょうと言って、今の個人情報にうるさい社会だったら難しいかも知れないけど、クラスの連絡網で、そのいじめっこの家の電話番号を調べて、電話したんだ」

若菜「えっ、そんなの、ありですか?」

私「向こうのお母様が出られたようで、息子さんをお願いします。と言って、そのいじめっこに、『明日の朝、社会科の教科書を返します』と、約束させたんだ」

結弦「そんなの、ちくる、って言って、絶対やっちゃいけないんじゃない?」

私「次の日の朝だけは、『松田いじめると、お母ちゃんから、電話かかってくるからなー』と、言われたけど、それ以後ほとんどいじめられることは、なかった」

麻友「働いているお母様だったら、話を聞くのも遅れる、電話できたかどうかも、分からない。太郎さんが、お母様に働かないでいてもらえたことを、感謝している。というのは、こういうことでも、あるのねえ」

若菜「それが、解決策なんですか?」

麻友「あー、相対性理論のブログの『エッチな話をします』の投稿の、110番かけたのも、同じかも知れないわね。確実な手を打たなければならないこともあるか」

私「お母様が働いている子供の場合、子供の方も、遠慮して言わなかったりする。陰湿ないじめに子供があっていても、気付かないことも、多くなる」

結弦「いじめは、なくせないか」


私「ここで、面白い話がある。いじめの力関係は、微妙だと言うこと。中学でなく、小学校1年のとき、3学期に転校した話はしてきた。その3学期から、小学校2年生にかけて、私をいじめていた子がいた。プロレスの技をかけられたりして、何度も泣かされていた。ところが、それから6年経って、中学3年になったとき、またクラス替えでその子と一緒になってしまった。『やだなー』と思っていたけど、受験一色のクラスでは、成績の良い私は、もういじめられなかった」

若菜「向こうは、優秀ではなかったのですか?」

私「こんなエピソードがある。中学3年の受験直前のある日、その過去のいじめっこが、私のところへ来て、

『トゥートゥーというのは、ソーザットだってくらい、常識だよな』

と言ったのだ」

若菜「お父さん、今、参考書で確認しているなんて、京都大学3回落ちたわけですよ。高校だって落ちますよ」

私「あー、見られちゃったな。これだから、英語の家庭教師は、断って良かった」

結弦「{\mathrm{He~was~too~excited~to~think~about~it.}}

が、

{\mathrm{He~was~so~excited~that~he~did~not~think~about~it.}}

と書き換えられるってことでしょう。本当に、知らなかったの?」

私「数学しか、してなかったんです」


麻友「それでも、48年以上、生きてこられている」

私「ゴキブリじゃないけど、人間って、そう簡単には死なないようにできてるんだと、ツクヅク思う」

若菜「いじめられている子に、このメッセージが、届けば」


私「じゃあ、そういうメッセージとして、この『ウソをつかない数学(ベータ版)』の第一回は、終わろうか」

結弦「どう、メッセージをまとめるの?」

私「自殺は、最後の手段じゃない。これに、尽きると思う」

若菜「1994年から2014年まで、20年間死んでたような、お父さんにも、また春が来たのですものね」

麻友「そう、余り、プレッシャーを、かけないで。この人を選ぶとは、決まってないのだから」

結弦「お母さんに振られたって、お父さんはゴキブリだから、自殺したりしないと思うよ」

私「うん。まとまった。以上で、解散」

 現在2020年5月7日20時08分である。おしまい。