女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

憲法にはっきり書くべきだと思う

 現在2020年5月27日19時39分である。

麻友「あら、何の話?」

私「1年半前の2018年11月26日に、相対論のブログで、『中学2年生が、日本国憲法第九条に、自衛隊は合憲として良いと納得した過程』という投稿をしたよね」

麻友「ああ、入院までまたいで、長い投稿になったあれね」

私「あの話を、若菜と結弦、要するに、姪と甥に話したのは、本当なのだが、あれから1年ちょっと経った去年(2019年)12月24日のクリスマスイヴに、姪と次のやり取りがあった」


私「去年、日本国憲法の第九条の話をしたの、覚えてる?」

姪「えー、覚えてない。でも、結果が良ければいい、っていうのは、駄目だと思う。日本は、軍隊も自衛隊も持たないと、憲法にはっきり書くべきだと思う」


麻友「あら、1年経ったら、忘れちゃってる」

私「私は、納得したのだろうと思っていたが、姪は、納得していなかったのだろう。いや、義務教育最後の年に、少なくとも姪は、憲法に疑いを持ちながら、卒業するというのは、日本人として良いことなのだろうな」

麻友「完全に、雨降って地固まっている事実を、納得するのは、良いことだけど、大人になっても、ずっと考え続けなければならないことも、あるのよ」

私「そうだね。でも、姪の、『はっきり書くべきだと思う』という意見は、それは、それで、良いことだ。『国の交戦権は、これを認めない』とまで書いてあるのだから、『自衛隊も持たない』と、書くべきだよね」


麻友「太郎さんは、なぜ、日本が自衛隊を持っていると思うの?」

私「朝鮮戦争が、関係しているのは、確かだけど、とにかく一番の理由は、お金のためなんだよ。大きな会社にとって、武器を作ったり開発したりするのは、もの凄い収入源なんだ」

麻友「じゃあ、武器を国に買ってもらうのは、仕方のないことだと?」

私「本当は、武器だけではないんだよね。前から言ってるように、1983年9月1日の大韓航空機撃墜事件がきっかけで、今自分が、どこにいるか、分からなければいけない、と研究者達が本気になって、GPSを作った。そのお陰で、今では、幼稚園生にでも、キッズ携帯を、持たせておく世の中になった。人間、ひとが死ぬとなると、本気になるからね」

麻友「そうね。新型コロナウイルスだって、2020年5月27日10時時点で、34万3514人も死んでるから、外出自粛も、マスクも、テレワークも、無観客試合も、やったのよね」

私「ウイルスって言えばなー」

麻友「何か、思い出すことがあるの?」

私「大学3回生のとき、あの理学部トップの北上田君と、全学トップの狹間君と、電車の中で、しゃべっていたとき、狹間君が、話しかけた」


狹間「ウイルスって、言って、分かる?」

私「ああ、あの、ちっちゃいのね」

北上田「松田氏は、楽しいなあ」


麻友「バカにされたってこと?」

私「いや、ふたりは、私が、2回生まで、数学ばっかりやってたのを、知っていて、その頃『細胞の分子生物学(第2版)』を読み始めたばっかりだったのも、知っていた。だから、私が、今、どの辺にいるのかを、調べたんだ。多少はバカにしてたかも知れないけど、研究者の間では、こういうやり取りは、普通にあるんだ。ふたりは、こんなことも、教えてくれた」


私「分子生物学は、さらに、原子生物学みたいに、小さい方には向かわないの?」

北上田「いや、大きい方に向かう。ティッシュ、つまり、組織の方に」

狹間「ティッシュって、ティッシュペーパーのティッシュや」


麻友「その通りになった?」

私「その予言は、半分は正しかった。だけど、その頃は、とても信じられなかった、ヒトゲノム解析が完了し、多くのタンパク質の立体構造が解明されてくる、というのは、ほとんど誰にも想像できなかった。1993年の頃だからね」

麻友「私が、生まれる前の話なのね。こんな科学の進歩を、立体的に話してくれられる、太郎さんって、失うのは、もったいないわね」


私「最後の会心の一撃を、加えてあげようか?」

麻友「えっ、なになに?」

私「先日、ツイッターで見てて、『W3M∞』って、『Watanabe 3月 Miyata ②⑥』なのかなあって、気付いたんだ」

麻友「分かっちゃったか。でも、太郎さんは、約束してくれていた。例え結婚しなくとも、私と、動画を作ったり、数学や物理学の冒険を、続けてくれると。姪御さんじゃないけど、はっきり書いてあるのですものね」

私「そうだ。はっきり書いてあるのだもの、逃げられない。相対論のブログの『相対論への招待(その17)』での、桜小路優(さくらこうじ ゆう)君は、宮田俊哉(みやた としや)君か。確かに、イケメンだし、相応しいかもな」

麻友「私、みややと、一緒になって、いい?」


私「ちょっと、シミュレートさせてもらっていい?」

麻友「何を?」

私「29年前のこと。ああ、普通に応えてくれていい」


麻友「私、みややと、一緒になって、いい?」

私「それじゃ、仕方ないね」

麻友「本当にいいの?」

私「だって、好きじゃないんでしょ。私のこと」

麻友「好きじゃないとは、言ってないでしょ」

私「でも、一番好きじゃない」

麻友「うん。一番じゃない」

私「じゃあ、もういいよ」

麻友「本当に、いいのね」

私「うん。いいよ」


麻友「えっ、これ、クロイツェルソナタの女の人との、最期? 一番に拘ってなかったら、付き合えたかも知れないんじゃない?」

私「だからね。クロイツェルソナタの女の人とも、分子生物学の女の人とも、縁がなかったの。麻友さんとは、麻友さんが、みややを一番好きで、私は、100番くらいでも、付き合えたら、嬉しいけどな。これが、会心の一撃だよ」

麻友「正直になったわね。それだけ、私が恋しいということね。でも、太郎さんは、500番目くらいよ」

私「それでも、いいです」

麻友「憲法と同じように、はっきり文章で書くって、重要ね。プリン君のシャーペンで、ノートに書いて、研究していってね」

私「じゃあ、みややによろしく」

麻友「分かったわ。おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2020年5月27日21時43分である。おしまい。