現在2023年3月19日15時20分である。(この投稿は、ほぼ4788文字)
麻友「リターンマッチね」
私「本気でやるぞー。
定義 対等
集合 と、 の間に、全単射の写像があるとき、 (AたいとうB)と書いて、 と、 は、対等であると言う。等濃度であるとも言う。
定理(ベルンシュタインの定理)
集合 に対し、 と、 で、 であり、 である、 が存在すれば、 である。
証明したいのは、これだ。昨日のスキャン原稿を、もう一度持ってくると、
だったな」
私「838ページの下の絵を参考にしながら、まず、集合 の方から、 への全単射、 を、考える。 の方で、太い線になっている への関数が、 だ」
私「次に、集合 の方から、 への全単射、 を、考える。 の方で、太い線になっている への関数が、 だ」
私「ここまで、大丈夫か?」
若菜「一応、分かってます」
私「では、関数 で、 の元を、写すのではなく、 の全部の元を写した集合を、 と、書くことにすると・・・」
結弦「なんで、そんな、紛らわしいことを、するの?」
私「これは、数学での慣習なんだよ。元を写しているのか、集合を写しているのかは、慣れれば、すぐ分かる」
麻友「確かに、難しさ3.ね。手加減なし」
私「関数 で、 の全部の元を写した集合を、 と、書くことにすると、スキャンした絵で、
と、なっている」
結弦「分かるけどさ、もう少し絵を大きく描いて欲しかった」
私「済まない。さて、次に、
とおく」
結弦「今回も、集合を写しているの?」
私「そう。文脈で、分かるだろう」
結弦「まあ、そうだな」
私「ここから、難しくなる。ダッシュ、あるいは、プライムが、付いたものと、付いていないものが、交互に現れる。
と、定義し、 と、定義する。
次に、
と、定義し、 と、定義する。
以下どんどん、定義して、
と、
と、
と、帰納的に、定める」
麻友「わーっ、全然分からない。太郎さん書いてて、分かっているの?」
私「こういうものは、ある程度、写して、一般的な式になってから、大丈夫かな? と、チェックするんだ。私だって、書いている最中は、分かってない」
若菜「結局分からないんじゃないか? なんて、心配にならないんですか?」
私「だから、信頼できる人の書いた本であることが、望ましいということになる。この後、やってみせる。まず、 とする。
と、
と、
これ見て、どう思う?」
若菜「上の2式は、『以下どんどん定義して』の言葉の上の2式と同じです」
私「そうだな。下の2式は、行き過ぎだな、 と、すれば、良かった」
と、
私「と、すると?」
結弦「『次に』の上の式になった」
私「だから、 の最初の方は、定義通りなんだよ。後は、これが、well-defined であることを、証明する必要がある」
麻友「well-defined ? こんなの、どうやって」
私「良い例だから、丁寧に、やってみよう。
と、
だった。そして、
と、定義し、 と、定義した。
この後、
と、
と、
と、なるのだった。もう一度スキャン原稿を持って来て、
ああ、この絵じゃ、分からない」
麻友「太郎さんの描きたい絵、描いてあげましょうか。
♪ キュアップラパッパ、はい!」
結弦「えっ、何、今の? 魔法!?」
若菜「お母さんのソロ曲に、『正しい魔法の使い方』っていうのが、ありました。お母さんは、魔法使いプリキュアの一員でしたね」
麻友「太郎さんの描きたい絵だから、あんなに下手なのよ。私だったら、もっと上手く描けるけどね」
私「これで、十分。これで、分かるように、 に、 そして、 と、行って戻ったものが、 になっている。一方、 を、 で、写したものが、 だ。ところで、 の方も、同様。 に、 そして、 と、行って戻ったものが、 になっている」
麻友「そう、都合良く、隙間なく、並ぶのかしら?」
私「隙間に取り残されたような元は、どんどん右の方に、押しやられていく」
麻友「あっ、そういうこと?」
私「ここで、数学の証明で、よくやるんだけど、
と、おいて、
とすると、この、 と、 が、右に追いやられて、最後まで残ってしまったものだ」
若菜「その、残ったもの同士は、同じ個数なんですかね?」
私「私のスキャン原稿を、見よう」
私「まず、定理の仮定から、 も、 も、全単射だから、特に単射で、 などという場合、 と、 との個数は、無限大の場合も含めて、同じ個数である」
結弦「そうすると、
となるんだ。だって、単射なんだもん」
若菜「だとすると、
ですね」
私「ここで、トリックを使う。
なんだろ。だから、
同様に、
だったんだから、
だ」
結弦「どう、トリック?」
私「まず、
で、
だから、 が、全単射であることより、
となる」
麻友「わかんなーい」
私「一つ目の等号は、いいな。二つ目は、と、 の交換。和集合取ってから、 で、写すのも、写してから和集合取るのも、同じだと言うこと。三つ目の等号は、 という定義。四つ目の等号は、 という、 の定義を、使ったんだ」
麻友「難しさ3.の説明でも、地獄で仏に会ったような気分」
結弦「僕も、これくらい説明してもらわないと、分からない」
私「これは、説明しなきゃ、という場合には、手を貸すよ」
麻友「そうすると、 の方も、同じになるの?
って、いう風に?」
私「そう。同じ定義のものの場合、証明を省略しても、許される」
若菜「そうしますと、
で、 も、 も、単射ですから、濃度は、変わらず、、と、なりますね」
結弦「トリックって、これ? 濃度について、
だから、
と、
だったから、これで、あと、 と、 が、等濃度だったら、 となる」
私「意味は、分かるんだけどね、 と、 の間に、全単射を作らなければ、ならないんだ」
私「もう22時25分で眠い。明日以降、続きを書く。解散」
現在2023年3月19日22時27分である。おしまい。