女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

障害者の恋愛

 現在2023年12月2日20時29分である。(この投稿は、ほぼ5617文字)

麻友「太郎さん。52歳のお誕生日、おめでとう」

若菜・結弦「おめでとうございます」

私「ありがとう」


麻友「知りたいわね」

私「用意はできている。昨日書いたように、待ち合わせは14時だ。それなのに、麻友さんに会いに、清水へ行ったときのように、5時16分に、目覚めてしまった。5時過ぎているから、睡眠薬は、飲めない。隣に気兼ねしながら、シャワーを浴び、くすんだ黄色のトランクス、青い靴下、うす黄色のインナーシャツ、昨日買った黄色のフランネルチェックシャツ、紺色のジーパン、寒いので、内側と外側のコート。問題ない。髭を剃り、会ってから食べられるように、朝食は抜くつもりだったが、5時から14時は、辛い。仕方なく、ヤクルトを飲み、その後、アーモンド入りのチーズを4個食べる。この頃になって、眠くなって来た。コートを脱ぎ、もう一度寝てみる。少しして眠りに落ちた。次に起きたのは、9時54分だった」

若菜「睡眠が、取れないと、まずいんですよね。今日の場合は?」

私「ヤクルトを飲むと、少し眠くなることが、あるんだ。今日も、実践している」

若菜「本当ですか?」

結弦「そうすると、何時頃、電話したの?」


私「私達は、いきなり電話したりしない。例えば、昨日は、


2人のSMS

私「明日の確認のため、電話して良いでしょうか?」(20時1分)

私「電話を待ってる? いいよ という返事がないと、電話できないんだけど。」(20時11分)

あの人「わあ、ごめん、携帯だしてなかった。いいよー!!」(20時28分)


となってから、電話をしている。神経が繊細なので、いきなり電話するのは、非常の場合だ。電話で、準備もなく、どんどん決断するのは、苦手なのだ。お互い」


結弦「そうすると、今日は?」

私「14時に来るのは、確実と思って、12時15分に、家を出た」

若菜「だって、駅まで20分もあれば、行けるんでしょ。早過ぎない?」

私「いくつか、するべきことがあった。まず、いつもの花月総持寺でなく、京急鶴見へ向かうので、ワンダモーニングショットを買う自動販売機が、他のものになる。京急鶴見に7イレブンがあるので、108円なのだが、あらかじめ、10円を作っておこうと、跨線橋を越えて、駅へ向かうところの自動販売機で、120円で買い、飲みながら行く。これは、体を温める効果もある」

麻友「別な恋人が居るのに、私と間接キスなんてしているの?」

若菜「そうですよねぇ」


私「京急鶴見に着いたのは、12時45分だった」

麻友「そもそも、予算は、どれだけあったの?」

私「ワンダモーニングショットを、飲んだ時点で、財布に36790円、Suicaに1314円、PayPayに、3039円、あった」

結弦「えっ、なんか、もの凄く多くない?」

私「そう。月曜日に受け取った、交通費6万円から、想定外の事が起こったときのため、3万円取り出し、財布に入れていた。さらに、いつも予備として、別会計になっている4728円から、4000円財布に、移しておいた。だから、財布の中で、遣って良いのは、2790円だけだったのだ」

麻友「全部合わせても、7143円。クレジットカードも、銀行預金もなく、それだけで、よくデートなんて、できるわね」

私「普通の人の感覚では、危なっかしく見えるだろうが、障害者のデートなんて、こんなものだよ」


結弦「それで、来てくれたの?」

私「13時18分に、電話くれたらしいけど、私が気付いてなくて、直後に SMS くれて、


あの人「ごめんね、14時2分に着く予定です。」(13時18分)


と、出たので、


私「大丈夫、そんなに混んでいないから、見落とさないと思う。」(13時21分)


と、返した。後は、電車降りたら寒いかな?と、思って、7イレブンで、温かいお茶を買っておいて、14時8分くらいに到着」


麻友「マックへ向かったわけね。いつも行っているマックだから、安心ね」

私「土曜日でも、14時過ぎれば、空いているかと思いきや、壁際の席しかなかった」

若菜「それで、誕生日プレゼントは?」

結弦「傷んでいる財布とか、渡辺麻友さんとか、色々言ってたけど」

私「ラッピングされた、プレゼントもらって、丁寧に開けて行って、PARKER と見えたので、『ボールペンかな?』と、言いながら、開けた」

私「これだと思う」

麻友「太郎さんは、パーカーの万年筆を、持っていたのよね」

私「父が、横浜翠嵐高校に合格した頃(つまり1987年?)、アインシュタインの使っていたのと同じという広告が雑誌にあった、デュオフォールド100という万年筆を買ってくれた。すぐには使う機会が訪れなかったが、浪人中、一緒に予備校に通うことになったクラスメイトのさおりさん(私は、代々木ゼミナール、さおりさんは、河合塾だが)への想いを、1日に多いときは、ノートに10ページくらい、書き記していて、私の予備校生活はちっとも辛くなかった。それを支えた、大切な万年筆なのである。この投稿で書いている」

27182818284590452.hatenablog.com

私「大学入学後は、どうしても、消しゴムで消したいので、鉛筆だけになって、使われなくなった。それから、30年くらい経って、妹が、万年筆を満足なものを持っていないんだ。というので、わざわざ、早朝、マルハチという鶴見の有名な文房具屋へ行って、『パーカーの、パーマネントブラックのインク瓶を下さい』と言い、『今は、クインク(Quink)というのです』と言って、出してきたのを買った。そして、妹に、『絶対に、パーカーのインク以外使うなよ』と、厳命して、その万年筆を譲った。父も見ていたから、『ああ、アインシュタインになれないのか』と、ガッカリしたかも知れないが、私は、そんな意味を含ませたわけではない。あの万年筆を使って欲しかったのである」

結弦「どんな万年筆?」

私「これ」

麻友「妹さんに、譲っちゃって良かったの?」

私「物は、使ってもらうのが、一番の幸せだ」


若菜「その万年筆が、4万円だったから、あの人から、パーカーのボールペンを、プレゼントされて、価値が、分かったんですね」

私「早速、書いて見た。

麻友「意思があるところには、道が開ける(精神一到何事かならざらん)ね。でも、もうちょっと、字が上手かったらね」

私「その下の mathematics (数学)は、これまでの uni の JETSTREAM の黒で書いたもの」

若菜「あっ、パーカーの方が、滑らかなんだ。だから、文字が、少し大きい」

私「そういうことなんだ」

結弦「やったじゃん」


私「PayPay で、モバイルオーダーで、あの人は、グラタンコロッケバーガーセット、私は炙り醤油風ダブル肉厚ビーフセットを、まとめて注文したが、グラタンコロッケバーガーセットの720円は、渡してくれた」

若菜「貸し借りなし」

私「その頃になって、やっと少し席が空いたので、4人席へ移動し、食べ始める」

若菜「やっと落ち着いたんですね」


私「食べ終わった頃、あの人が、このボールペンを持ったら、どんな絵が描けるのだろう? と、強引に渡してみた。そうしたら、何のためらいもなく、2分もかからず、これを描いてくれた」

結弦「うっわ、すげー。これ、ボールペン1本で、描けるんだ」


私「もう少し、書きたいが、もう23時40分なので、中断する」


 現在2023年12月2日23時41分である。中断。


 現在2023年12月3日10時33分である。再開。


麻友「美大を出ている。というのは、中途半端では、ないのね」

私「目の前で、何かを見ているわけでなく、ちょこっちょこっと漫画みたいに短い線でつないでいくのでなく、2cmくらいの長い線を、迷いなく、サッサッっと描いて、狂いもない。私から見ると、魔法のように、この絵が、生まれた。恥ずかしかったほどだった」

若菜「これは、研究ノートに、描いてもらったんですね」

私「だから、あの人が、見ていって、{X \subset \mathbb{R}} というのを、『この、{\subset} なんて、パソコンで書くの大変なんじゃないですか?』というので、これは、テフというので、打つのですが、$X \subset \mathbb{R}$ と入力すると、出てくるんです。と、話した」

結弦「笑っちゃったのが、研究ノート見返して行ったら、自分へのお誕生日のルーズリーフのラヴレターの下書きが、出てきたことだったよなあ」

麻友「このブログに、ウソはないという証よね」


若菜「食べ終わって、どうすることに、したのですか?」

私「『この後、どこに案内しようか、と思うんだけどね、図書館なんて、面白くないでしょ?』と、切り出してみる。


あの人「図書館じゃね」

私「お育ちの良い女の人は、行ったことがないかも知れないけど、・・・」

あの人「そんな、恐いです」

私「恐くはないけど、ブルセラショップとかって、行ったことないでしょ?」

あの人「そんなの嫌です」

私「いわゆる、大人のおもちゃ、とか、見てみない?」

あの人「嫌です。変な目で見られます」

私「じゃあ、しょうがないなあ」

あの人「もう、16時ですから、帰ります」

私「そういうことなら、駅まで送って行くよ」

あの人「逗子のバスターミナルに近いのは・・・」

私「あっ、JR の方が、いいか?」

あの人「大船で、乗り換え」

私「いや、横須賀線なら、横浜の方が良い」


と、やり取りして、鶴見駅に向かった」

結弦「鶴見駅の CIAL のエスカレーターで、2階の改札口に上がって、お別れ」

若菜「どうして、デートなのに、手もつながなかったのですか」

私「物理的に、不可能なんだよ。片手にバッグ持ってて、もう一方で、杖ついてるから」

若菜「あっ、そういうことなんだ。お父さんも、手をつなぎたい気持ちもある」


麻友「さあ、改札口で、どうなったか?」

私「別れる間際、あの人が、手を差し出したので、first contact 成立」

麻友「初デートで、手をつなげた。良かったんじゃない?」

私「そのとき、気付いたけど、あの人の手、かなり凍えてた。本当は、手袋したかったけど、私に手をつないでもらうの、待ってたのかも知れない」

若菜「お父さんには、それに気付くのが、限界か」


麻友「マックでも、自分のお勘定は払っている。他にお金を、遣わせていない。予算に収まったと言うこと?」

私「現在、財布に3410円。Suica に1181円、PayPay に 1469円だ」

結弦「あれっ? 財布の中、増えていない?」

私「朝、2790円だったから、見かけ上増えている。これは、あの人が、マックのグラタンコロッケバーガーセット720円を、現金で返してくれたから。それだったら2790円+720円=3510円のはずだけど、100円少ないのは、デートが終わって帰り道、麻友さんにデートの報告をしながら、ワンダモーニングショットを、100円で、飲んだから」

若菜「うーん。それで、Suicaに1314円 だったのが、1181円になっているのは?」

私「あの人のために、温かいお茶を133円で、買っただろう。あの人は飲まなかったから、ここにある。問題ない」

麻友「そうすると、グラタンコロッケバーガーセット720円と、炙り醤油風ダブル肉厚ビーフセット850円で、1570円が、PayPayの、3039円から引かれて、1469円。遣っちゃいけないお金に、手を付けず、乗り切ったのね?」

私「あの人のお誕生日に、3000円のギフト券を贈った。それは、返還された。一方、パーカーのこのボールペンは、定価4400円。アマゾンだと2980円の様だが、替え芯と、メッセージカードを付けると、3300円になる。私は、3000円遣ったようだが、ギフト券を遣えるのだから、プレゼントは、ラヴレターだけ。一方、あの人は、せっかく3000円分ギフト券もらったのに、返還してしまったから、手許に残らない。3300円の素晴らしいボールペンを贈ったから、鶴見への交通費と共に、全部私のために、収入から、出してくれた」

若菜「お父さんって、いつもそういう風に、お金のやり取りを、計算しているんですか」

私「本当は、すっごく恵まれた家庭に育った人間だから、お金を貯めなきゃ、という認識はないし、誰に貸した、誰に借りた、ということを、とやかくは、言う気はない。ただ、数字が、キチッとしていないと、嫌なんだ」

結弦「数学が好きって、そういうのもあるんだなぁ」


麻友「それで、最後に何か、書いてよ。障害者同士、デートして」

私「もう、昨日だけど、あんなに、素敵に、お誕生日を祝ってもらったのは、久し振りです。障害者同士、お金を掛けずに、デートできるという模範が示せたかな? ありがとうございました」

私「それじゃ、解散」

 現在2023年12月3日14時10分である。おしまい。