女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

真理のカメさんと複素解析(その2)

 現在2024年5月31日6時44分である。(この投稿は、ほぼ2560文字)

麻友「随分早いわね。余り眠れなかったんじゃない?」

私「うん。眠れないので、1時41分にセロクエルを飲んだが、結局眠れなかった」

若菜「ハイになってたんですか?」

私「確かに、数学の真理をつかんだようで、躁状態だった」

若菜「やっぱり。昨日の投稿も、ちょっとおかしかったですものね」

私「分かったか」


結弦「何が、分かったの?」

私「場の量子論で出てくる、繰り込みという計算で、

{\displaystyle 1+2+3+4+5+ \cdots =-\frac{1}{12}}

というのがあることは、もしかしたら、前にも話したかも知れない」

結弦「プラスのもの無限個足して、マイナスになるの?」


若菜「真理のカメさんは、無限を扱えるのだった」

私「この場合に真理のカメさんが使えると思ったのは、勇み足だったようだ。実は、こういう風に、

{\displaystyle 1+2+3+4+5+ \cdots =-\frac{1}{12}}

となるのは、左辺の

{\displaystyle 1+2+3+4+5+ }

の各数が、複素数のときだ。複素数では、虚数を2乗して、負の数になったりするから、正の数だけ足したものが、負の数になっても、有り得ないことではないよね」

麻友「そう言われれば、そうね」

若菜「複素数でなく、実数だったら、無限大になるんですか? こういう風に」

{\displaystyle 1+2+3+4+5+ \cdots =+ \infty}

私「そうだろうね」


麻友「数字見ただけじゃ、実数なのか、複素数なのか、見分けられないじゃない」

私「大分以前に、山口真由さんが、『虚数の世界、それこそ、シュレーディンガー方程式を使う、量子力学の世界だったのです』と、説明してくれた。この投稿。

ありがとう。物理学者諸君。(その12) - 相対性理論を学びたい人のために

量子力学では、複素数を使うんだよ」

結弦「気になるのは、

{\displaystyle 1+2+3+4+5+ \cdots =-\frac{1}{12}}

の左辺を計算したら、必ず

{\displaystyle -\frac{1}{12}}

になるのか? というところだよね」

私「実は、現在の私には、ただ一つだけの数を割り当てられるかどうか、分からないんだ。『解析接続』と『一致の定理』という定義と定理を制覇すれば、堂々と胸を張って言えるけど、今は分かってない」

麻友「あっ、太郎さんにも、分かってないんだ。でも、どれくらい勉強すれば分かるかぐらいは、心得ているのね」

私「これに関しては、かなり気になっている。実数とか、複素数とか、もう分かっているはずのものを、再検討しなければならない」


結弦「この議論は、どこから持って来たの?」

私「この本の、

525~526ページの、『解析接続とくりこみ』のコラムから」

麻友「面白そうなもの見付けるの、早いわね」

結弦「本当に、無限大が、負の数になるのかな?」

私「やってみたければ、ウルフラムアルファで、

1+2+3+4+5+...

と、計算してご覧。『…』を、付けなければ駄目だよ」

若菜「カチャカチャ、ポン」

若菜「発散しますって」

私「1番下まで、見ていって御覧。ディリクレ正規化というのが、あるだろう。根拠がなくて、言ってるんじゃないんだ」

若菜「あっ、そうなってる。でも、数列を、途中1箇所でも変えたら、計算できなくなりそう」

私「

1+2+6+4+5+6+7+...

とか、やって御覧」

若菜「カチャカチャ、ポン」

若菜「あれっ? 計算できないみたい」

私「特別な場合なんだよ。計算できるのは」

結弦「面白そうだけど、くりこみって、難しそう」

私「1965年に、朝永、ファインマン、シュウィンガーが、ノーベル物理学賞もらったくらいだからね」


麻友「太郎さん。もう1冊本を読もうとしてた」

私「複素数で、考えると、計算できたりする。さらに広げて、四元数体にしたらどうだろうと、

を、読みたい。また、四元数体の実際の計算を学ぶため、もう絶版になっているが、

堀源一郎(ほり げんいちろう)『天体力学講義』(東京大学出版会


も、必要なら読みたい」


麻友「太郎さん。どんどん、本増やす。駄目よ」

若菜「こうやって、次々、つまみ食い、していくんですね」


私「解析接続が、大切なら、先日読み始めた、

も、役立つはずだ」

結弦「解析接続って、複素解析の話なんだね」


私「話が発散したけど、地味な研究に戻るよ」

麻友「頑張ってね」

若菜・結弦「バイバーイ」

私「バイバイ」

 現在2024年5月31日14時06分である。おしまい。