女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

忘我の喜び(その2)

 現在2022年6月27日20時45分である。(この投稿は、ほぼ4032文字)

麻友「最近、投稿が、途絶えがちなのは、どうしてかしら?」

私「前回の投稿で、うっかり3時34分まで書いていた。実際には、夢中でさらに計算していて、7時になってしまい、何か食べたら、寝られるかと、バナナを食べて寝た。11時10分まで寝たから、それほど問題にならなかったけど、ブログで寝不足になるのは、非常に問題なんだよね。かといって、スマホでは、数式を入れにくいから、昼間外にいるとき、書くというのも、難しいし、ノートパソコンは、持ってない」

麻友「フェードアウトしているのでは、ないのね」

私「その程度の受け止め方なの? 『誰かさんみたいに、ブログの投稿が無くても、平気だよ、なんて、ひどいこというなんて』と、言い返したい気分」

麻友「えっ、何その、『平気だよ』って言うの?」

私「向田和子著の『向田邦子の恋文』の恋文の一節で、邦子が恋人を可愛くなじる一節なんだ」

麻友「本当に、太郎さんて、女の人の感性を持っているところが、あるのよね」

私「こんなに、7年も、交際があって、一向に進まないのは、麻友さんに何か秘密があるのだろうか?」

麻友「太郎さんが、私にもてるはずだと、勘違いしているだけよ」


私「差し当たって、今日は、忘我の喜びまで、書けない。許して」

 と、書いて、昨日は、寝た。



 現在2022年6月28日17時39分である。

私「今日は、暑くて寝苦しくて、4時に目が覚めた。数学の『集合と位相』をやろうとして、起き出したが、余り気乗りせず、7時にもう一度寝て、9時30分と、11時3分に目が覚め、起き出した。『集合と位相』のノートとテキストを持って、マックへ。15時頃まで、気になっている、Zorn(ツォルン)の補題の証明の準備。これが、証明済みとなれば、現在94ページ辺りで、ウロウロしているのが、124ページくらいまで進めることになるのだが、なかなか一気に行かない」

麻友「昨日の忘我の喜びは?」

私「そうだった。改めて、スキャン原稿を見て、


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私「4月5日から、しばらくこの本は、読んでなかった。さて、6月17日、ポートへ行く車中で、その先を、読み始めると、いきなり、(10)式で、躓いた。

{\displaystyle \pi \int_0^z \varphi(\xi) d\xi=\int_0^z\frac{f(x)}{\sqrt{z-x}}dx}   (10)

の、式が、分からない。行きの車中で、色々考えたが分からず、章の最初から読み直そうと思ったところで、ポートに行くバスに乗った」

私「13時20分頃、ポートについて、お弁当を食べた後、第15章というか第15講を、初めからおさらい。そうしたら、(10)式は、クリアできた」


 注 実は、このときは、早合点して、クリアした気になったが、6月24日になって、そんなに甘い式でないことが分かり、6月25日未明になって、再計算して、正しい答えを得た。

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                         (前回の投稿より)


 この再計算を、やろう。

 この積分公式を用いると(6)から(10)が得られると、本文にある。積分公式とは、

{\displaystyle\int_{\xi} ^z   \frac{dx}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} =-\int_{\pi}^{0} d \theta =\pi } {(z>\xi )}  (9)

である。

 本文中に、

{\displaystyle \int_0^x \frac{\varphi (\xi )}{\sqrt{x-\xi}} d \xi =f(x)}  (6)

(6)を解くためにこの方程式の両辺に {\displaystyle \frac{1}{\sqrt{z-x}}} をかけて {x} について積分する。とある。

{\displaystyle \frac{1}{\sqrt{z-x}}\int_0^x \frac{\varphi (\xi )}{\sqrt{x-\xi}} d \xi =\frac{1}{\sqrt{z-x}}f(x)}  (6)’

と書いて、

{\displaystyle \int_0^z \frac{1}{\sqrt{z-x}}\int_0^x \frac{\varphi (\xi )}{\sqrt{x-\xi}} d \xi~dx = \int_0^z \frac{1}{\sqrt{z-x}}f(x)~dx}  (6)’

と、言われたとおりする。

 さて、左辺の内側の積分で、動く変数は、{\xi} だけである。そこで、この中へ、{\displaystyle \frac{1}{\sqrt{z-x}}}を、移動しても、

{\displaystyle \int_0^z \frac{1}{\sqrt{z-x}}\int_0^x \frac{\varphi (\xi )}{\sqrt{x-\xi}} d \xi~dx}

は、変化しない。

 よって、左辺は、

{=\displaystyle \int_0^z \int_0^x \frac{1}{\sqrt{z-x}}\frac{\varphi (\xi )}{\sqrt{x-\xi}} d \xi~dx}

としても良いはずだ。積分の上限の {x} が、動くじゃないかと言うかも知れないが、3カ所ある {x} は、どれも同じときに、同じ値を取っているのだから、大丈夫。


 ここまでは、正常な思考で、付いてこられる。ところで、なぜ、図58が書いてあるかというと、この累次積分の順序の入れ替えをするからだ。

 改めて、丁寧に書いて、右辺と等しいとすると。

{\displaystyle \int_0^z \int_0^x \frac{\varphi (\xi )}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} d \xi~dx = \int_0^z \frac{f(x)}{\sqrt{z-x}}dx}

となる。

 ここで、左辺が、

{\xi} について、{0} から、{x} まで、その後、{x} について、{0} から、{z} まで、

と、積分するのを、積分領域が、同じになるように、

{x} について、{\xi} から、{z} まで、その後、{\xi} について、{0} から、{z} まで、

と、入れ換えると、


{\displaystyle \int_0^z \int_0^x \frac{\varphi (\xi )}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} d \xi~dx = \int_0^z \int_{\xi}^z \frac{\varphi (\xi )}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} dx~d \xi }


となるのだ。ここが、じっくり鑑賞すべきところだ。

 従って、(7)式が、得られるのだが、ここも、注意を要する。上の式の右辺で、内側の積分では、動くのは、{x} だけである。だから、{\varphi (\xi )}は、内側の積分から、外に出せる。
よって、

{\displaystyle \int_0^z \varphi (\xi )\int_{\xi}^z \frac{1}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} dx~d \xi }

と、変形でき、

{\displaystyle \int_0^z \varphi (\xi ) ~d \xi \int_{\xi}^z \frac{1}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} dx}

が、得られる。

 ここが、じっくり鑑賞すべきところだ。と言った式の右辺に、

{\displaystyle \int_0^z \varphi (\xi ) ~d \xi \int_{\xi}^z \frac{1}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} dx}

を、代入して、

{\displaystyle \int_0^z \int_0^x \frac{\varphi (\xi )}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} d \xi~dx = \int_0^z \varphi (\xi ) ~d \xi \int_{\xi}^z \frac{1}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} dx}  (7)

となる。これが、(7)式である。

 そして、前回計算した、

{\displaystyle\int_{\xi} ^z \frac{dx}{\sqrt{(z-x)(x-\xi)}} =-\int_{\pi}^{0} d \theta =\pi }  {(z>\xi )~~~~(9)}

を使って、


私「眠くなっちゃった。もう寝るね」

麻友「おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2022年6月28日23時23分である。おしまい。