現在2022年9月2日16時46分である。(この投稿は、ほぼ3951文字)
麻友「2つの分数が、等しいということ、特に、2つの座標が、等しいということを、定義したかったのよね」
若菜「
♪ 手を伸ばして、初めて、
♪ そこに、実のなる果実~
(AKB48の『スカート、ひらり』という歌の歌詞)
もぎ取っちゃいますよ。果実。2つの分数、
と、
が、等しいのは、
だから。
逆に、これが、等しくないと、
と、
は、
となり、
一致しない」
結弦「お姉ちゃん。独占しすぎ」
私「結局、今回は、 という座標と、 という座標があるとき、
~
と、~(チルダー)という記号を定義して、このチルダーで、結ばれる座標を、同値だ、つまり、同じだと、見なすということだな」
若菜「そこなんですけど、同じって、言っちゃって、良いんですか? なんか、うんと遠いところに、 では結べるんだけど、違う分数が、混じっちゃってるとか、そういう可能性って、ないんですか?」
私「当然の疑問だな。気持ち悪いよな。私も、大学に入って、この同値類では、随分悩まされた」
麻友「太郎さんは、どうしたの?」
私「もの凄く、抵抗した。絵を描いたり、いっぱい計算したり、色々やった。でも、最終的には、段々慣れて、当たり前になって、解決した」
結弦「だから、お父さん、昨日、『罠に落ちなかったかな?』とか言ってたのか」
私「大学1回生の、躓きの石の1つ、なんだ」
若菜「じゃあ、具体例を、やってみましょう。と、思ったんですけど、私達、分数の足し算も引き算も、掛け算も割り算も、定義していません」
私「分数の足し算と掛け算、どっちが、易しい?」
若菜「断然、掛け算ですよね。分数の足し算は、最小公倍数だの、通分したりだのと、うるさいですからね」
私「じゃあ、先に、掛け算やろう」
結弦「同値類を、使う。多分、ここで、大括弧、 の新しいバージョンが、必要になるんだと思うな」
私「結弦。鋭い。具体的な計算を、やる場合、どうしても代表を取って、計算することになる。だから、これが代表だと、表せなければ、ならない」
麻友「私の、 は、はねられた」
私「単に、同値の基準が、変わったよと、 というように、右下に、チルダーを付けて、書けばいいんだ」
麻友「えっ、それだけ? 私のあのときの、屈辱は・・・」
私「長生きって、してみるもんだろ。『あのときの失敗は、ただ、それだけだったのか。全然、自分が悪いわけでは、なかったんだ』、人生では、そんなこと、いくらでも、あるぞ」
麻友「私も、28歳。段々、分かってきた。だから、やっぱり、子供は、自殺しちゃ駄目ね」
私「おお、麻友さんが、ひとつ悟りを開いたぞ」
麻友「真面目に、言ってるのよ!」
私「分かってる」
結弦「一応、定義しておこう」
定義 同値類の代表の表し方
~で、表される、同値類の代表は、 などと、表す。
定義 終わり
結弦「そうすると、例えば、 だから、掛け算は、座標同士、座標同士、掛け合わせたものが、代表になっている分数へ、行くとしたら良いんじゃない?」
麻友「悟りを開いている間に、現実の世界に、進展があった」
若菜「結弦の言っていることは、
ということですね。でも、合ってるのかしら?」
私「疑うなら、約分してごらん」
若菜「ああ、これは、普通の分数だったんだ。
で、 割る、 は、 だから、 ・・・計算機使わせて、 だから、計算合ってる。
私「こういうように、小さいとき、最初に分数を教わったときは、もの凄く、難しいものだった。でも、2回目、3回目となると、易しくて眠くなるほどに、機械的なものになる。勉強は、若いときにしておくものだ。そうは、言うものの、新しく勉強するものの、新鮮さというものも、捨てがたい」
若菜「定義します」
定義 有理数の掛け算の定義
を、
と、定義する。
定義 終わり
麻友「これで、有理数の定義、それから、有理数の掛け算の定義まで、したのね」
私「それじゃ、割り算は、まだだけど、『AKB48中学数学』進めてみよう」
麻友「この栞」
私「そう。妹のご主人様が、中国から買ってきてくれた、木の栞だよ」
若菜「今でも、大切に、使ってるんですね」
私「半年くらい前に、ブルバキの位相に挟んだまま、どこへ行ったか、行方不明になっていた。最近、ブルバキを開く機会があって、『なんだここにあったのか』と、写真に撮ってみた」
結弦「本来、僕達の本当のお父さんだからな」
若菜「今、一番稼いでる人ですよね」
私「4年後、どうなるんだろう」
麻友「この(1)の問題、本来、私達の掛け算は、どうするのかしら?」
若菜「 ですか。お父さんの定義は、独特で、
定義 39 自然数の乗法 (定義35,37改)
とするとき、 を次のように定義する。
つまり、 で、 が、 個だから、 の3つの を、 の で、置き換えたんだ。
代入したと言ってもよい。
定義 39 終わり
ですけど、結局、 が、答えで、正しいですよね」
麻友「でも、いつも、こういう第一原理に戻って、考えてはいられないわね」
若菜「もちろんですよ」
麻友「次回は、もうちょっと、変化を付けて欲しいわね」
私「考えてみる。おやすみ」
若菜・結弦「おやすみなさーい」
麻友「おやすみ」
現在2022年9月2日21時58分である。おしまい。