現在2022年9月10日15時41分である。(この投稿は、ほぼ4700文字)
麻友「一昨日観たと言ってた、映画『七年目の浮気』。1955年の映画だって、言ってたわね。1955年って、とっても大切な年だったような・・・」
結弦「物理学者を標榜するお父さんが、気付いていないわけないよ」
若菜「アインシュタインが、死んだ年だったですね」
私「そう。太平洋戦争での敗戦から10年目。覚えやすいよね」
麻友「覚えやすい年に、生まれるとか、死ぬとかすると、多くの人の心に、残るわね。私の1994年は、・・・」
私「私が、発病した年だよ。絶対に忘れない」
麻友「私の色香で、狂わしたわけではないわ」
私「それは、分かっているけど、私が社会からドロップアウトして、それまで想像もしなかった人生に変化したのは、確かなんだ」
麻友「暗い話は、置いておいて、今日も、やるんでしょう?
これ?」
私「分からない問題は、放っておいて、分かるところを、進んでいる。今日は、04の、いろいろな計算の章。写真を撮った」
若菜「段々、進んでますね」
結弦「お父さんが、2枚目の上のところに、ゴチャゴチャ書いてる」
私「『分数は、かけ算割り数から生まれた。だから分数の足し算引き算は、難しい。
算 2022.8.29 16:53:45
2022.4.24 16:40:50』
と、書いてある」
麻友「『割り数』と、間違ったところを、『割り算』と、直すときも、時刻を秒まで書いているの?」
私「余裕があれば、必ず書いている。でも、ブログの誤字を見つけたのを、直すときまで、そんなことやってられない。平気で直している」
結弦「お父さんに言われて、初めて気付いた。分数は、掛け算や割り算で、定義されてる。だから、分数は、足し算や引き算のためのことを、考えてないんだ」
若菜「あの、通分って、非常に煩わしいですよね。どうすべきなんでしょ」
麻友「私も、同値類使って定義した、分数の足し算なんて、想像もできないわ」
私「これはねえ、まさに、ニールス・ボーアのように、いったん馬鹿みたいに、なると、いいんだ。例えば、
みたいな、計算。結弦、どうする?」
結弦「これくらい、できるけど。分母が、どっちも、 の倍数で、
が、答え。思った以上に、簡単になった」
私「麻友さんが、ルパン三世というアニメを、どれくらい観たことがあるか、知らないんだけど、あの中の話の一つで、もの凄い計算の天才の少年と、ルパンが対決する話があるんだ。ふたりが、決闘で、どれだけたくさんのお金を集められるかを、競うことになる。その少年は、何でも計算できるので、カジノで、莫大なお金を、稼ぎ出すんだよね。それを、見ていたルパンが、『これは、勝てない。でも、負けない方法ならある』と言って、世界中から、ダンプカーで、何千台もの小銭を、集めるんだ。本当に、ガーッ、ガーッ、と、もの凄いたくさんの小銭が集まる。それを見た少年が、『この小銭を、数えるには、最低でも、何十年もかかります。決闘は、引き分けですね』と、かぶとを脱ぐ」
麻友「それを、やるの?」
結弦「馬鹿になれって、分かった。
って、馬鹿みたいに、分母を同じにする。そして、
は、正しいよね。これなら、整数の足し算だ。
そして、僕達の数学では、同値類の代表は、どれで表しても、良いんだったね。きっと、この代表は、 と、一致すると、思うよ」
私「やってみな。同値かどうか?」
若菜「 を、約分するのですか?」
私「交差させて掛けたものが、等しければ、分数として等しい、というのは、結弦の発見だった。見ていてごらん」
結弦「 と、 とが、等しいことを言うには、 次に、 うぉー。できた。僕達は、分数の足し算を、定義できたんだ」
麻友「今日は、結弦の日だったわね。でも、太郎さん。こんなのが、試験の答案書くより簡単なくらいで、書けちゃうの?」
私「『アーベルになれなかった男』だから」
結弦「定義するよ。
定義 分数の足し算
と、定義する。約分のことは、今は、考えていない。
定義 終わり
約分は、どうすれば、いいの?」
私「ある整数を約分するためには、その整数の約数が、分かっていなければ、ならない。それは、つまり、その整数の素因数分解を、知ると言うことだ。だが、思い出して欲しい。小林りんさんと、RSA暗号を作ったとき、それがもの凄く解かれにくいのは、素因数を、見つけるというのが、半端でなく難しいというところに、根拠があったということを。小学校で、約分を、沢山やらせるが、大きい数になると、その約数を知るのに、何年もかかることが、ある。約分のゴールデン・ルールなんて、ないんだ。実際、大きい数を、割ってみる以外には。そういう大きい数が、マイナンバーカードに入っているというのが、9月7日の『笑わない数学』の、オチだったんだよね」
麻友「あの番組、30分見て、それが分かる人は、ほとんどいないわよ」
若菜「問題を、やってみませんか?」
私「既に、すっ飛ばしてきた、02のたし算とひき算の章から、
の(7)番(8)番、解けないか?」
若菜「いきなり、これですか? 『AKB48中学数学』。無茶苦茶ですね。でも、
(7)
ですが、結弦のやり方を使わなくても、マイナスのマイナスは、プラスで、分母が等しいので、
と、求まります」
私「そんな、若菜。お前は、もう高校3年生だから、さらっと解けるが、中学1年生にとって、この問題が、第02章に書いてあるのは、お前が最初に感じたように、無茶苦茶だ」
結弦「(8)というのは?」
(8)
結弦「これか、マイナスのマイナスは、プラスで、
あれっ、マイナスの分数の足し算なんて、定義してないぞ。でも、取り敢えず、
として、僕の定義に持ち込んで、
この場合、約分しなくても、答えになった」
麻友「式変形には、言葉を添えるという約束は?」
私「それやってると、私の数学が、停止しちゃうんだ。ある程度の勢いがないと、駄目なんだ。どうしても必要な注釈は入れるからね」
麻友「分数の割り算は、若菜が、計算機で、決着つけた。分数の足し算は、さっきの定義。そして、マイナスのある分数の足し算を、今結弦が、やってのけた。だから、分数の引き算も、ほぼ手中にある。あと、何をやらなければ、ならないの?」
私「『AKB48中学数学』では、この後、小学校で習わない、文字式の話になる」
麻友「それを、やるの?」
私「あんまり、やりたくない」
若菜「どうしてですか」
私「当たり前過ぎることを、延々とやるのは、好みではない」
麻友「ポイントだけ、教えてよ」
私「そうする。あと、実は、小数について、まだやってない。でも、計算機で、計算できるからいいか?」
結弦「お父さんでも、計算するとき、計算機使うんでしょ」
私「それは、当然だな」
結弦「じゃあ、計算の仕方だけ、教えてよ」
私「分かった。じゃあ、今日は、結弦の日だったと言うことで、終わりにしていいな?」
若菜・結弦「はーい」
麻友「おやすみ」
私「おやすみ」
現在2022年9月10日20時51分である。おしまい。