現在2022年12月4日21時28分である。(この投稿は、ほぼ1438文字)
麻友「確かに、太郎さん。鬱の中に、いるのね」
若菜「お父さんの、数学が、どれくらいはかどっているかで、躁か鬱か、分かりますね」
結弦「今日も、目標が定まっているのに、他の本と比較したり、ネットで遊んだりしてて、本腰を入れて、研究を、始めない」
私「鬱のときというのは、集中できないだけでなく、実力そのものが、落ちている。この頭で考えたら、この問題は、解けないな、というのが、幾つも浮かんで、踏み出せないんだ」
麻友「今日の場合、何が、問題だったの?」
私「以前にも言ったように、鬱になってくると、実数の存在を気にし始める」
若菜「実数を、1から始める数学で、やれば良いということですか?」
私「『数学基礎概説』でも、実数を作っている。だから、1から始める数学で、作っても、結局満足出来ないだろう。どうしたら良いんだと、悩んでいた」
結弦「でも、お父さんは、嘆いているばかりでは、なかった。一応、解決策に、たどり着いていた」
麻友「どうすれば、良いの?」
私「実数の集合を、作るだけなら、そんなに難しくはない。だが、本当は、足し算と掛け算の算法が、ウェルデファインドに定義出来ていることを、証明すれば、『解析入門Ⅰ・Ⅱ』の出だしの実数の公理を、満たすものが、確かにあると、納得できるのだと、今日、気付いたんだ」
結弦「それを、実際やれば、良かったのに」
私「『数学基礎概説』でも、その部分は、
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整数に関する他の四則演算に対応する関数,大小関係等も同様に集合であることを確かめることができる.
以下に続く節で扱われる有理数,実数,複素数においてもそれらの上での四則演算に対する関数,大小関係等すべて集合として順次定義しうる.しかし煩瑣となるため集合の定義の形の記述は省略する.
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(『数学基礎概説』210ページより)
と、なっていて、証明は書かれていない。私が、自前で、証明を、書かなければ、ならない。それで、尻込みしていたんだ」
麻友「どれだけのことを、やればいいの?」
私「まず、私達の集合論、 で、こういうものは、確かに存在しますよ、という一般存在定理という定理の証明。それから、自然数、整数、有理数、実数、複素数を、四則演算、大小関係について、全部自分で、ウェルデファインドに定まっていることを、証明すれば、晴れて、実数を心置きなく使えるようになる」
若菜「鬱になっても、目標は定められるんですね」
私「目標に向けて、研究を始めるけど、長続きしないんだ」
麻友「泣いても笑っても、太郎さんの人生よ。心置きなく証明していったらいいわ。応援する」
私「キャンパスライフ、楽しんでいることを、祈るよ」
麻友「大学って、楽しいわね。太郎さんが、勧めてくれたとき、『大学なんて、行くものか!』と思ったけど、認識を新たにしたわ」
私「今日は、23時04分だから、これで、終わりにしよう」
若菜・結弦「おやすみなさーい」
麻友「おやすみ」
私「おやすみ」
現在2022年12月4日23時06分である。おしまい。