女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

超実数そして実数(その17)

 現在2023年3月30日21時30分である。(この投稿は、ほぼ2853文字)

麻友「太郎さん。今日は、マックで、ちょっと Mathematica の勉強したのね」

私「どの本買っても、どの本借りても、易しいことしか書いてなくて、困っているんだ。例えば、『解析入門Ⅰ』の144ページの

{\displaystyle \varDelta f=\frac{1}{r} \frac{\partial^2}{\partial r^2} (rg)+\frac{1}{r^2 \sin \theta} \frac {\partial }{\partial \theta} \biggl(\sin \theta \frac{\partial g}{\partial \theta} \biggr) +\frac{1}{r^2 \sin^2 \theta} \frac{\partial^2 g}{\partial \varphi ^2}}

などを、検算したいのに、全然、書いてないんだ。Mathematica の教科書に」

若菜「この恐ろしいのは、どこで使うんですか?」

私「グライナーの第4章」

若菜「お父さん。量子力学、やってるじゃないですか」

私「グライナー読みながら、並行して、ワインバーグ読み始めた。もちろんこっちの方」

結弦「あのページのは、役に立ちそう?」

私「あの解説は、歴史を書いてある第1章は飛ばして、第2章から、始まっている。まだ第1章にいるから、どうなるか分からない」


麻友「グライナーは、難しいの?」

私「丁寧に書いてあるから、『量子力学の冒険』よりは、難しいけど、決して、分からないわけではない。計算をちゃんと、追っていけば、納得できるようになってる」

若菜「先日から、数学も物理学も、進んでいるというのは、このことだったのですね」

麻友「太郎さん。そうやって、一通り勉強した後、私達に、教えてよ。そうすれば、太郎節、満載のブログになる」


私「さて、『超積と超準解析』だが、この後、いくつかの条件が、同値だ、という命題が、続く。つまらないようだが、真理のカメさんは、可算な非単項の超フィルターだ。後で出てくる 1.1.13 命題 で、自由超フィルターは単項でない。とくに可算集合なら逆も成り立つ。と、ある。これによって、可算な非単項の超フィルターである真理のカメさんは、自由超フィルターにもなっている。だから、この『超積と超準解析』の本の可算なフィルターの部分は、真理のカメさんで、制覇できる」

麻友「そこが、ポイントなのね。一応証明するんでしょ」

私「やっておこう」


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 1.1.8 命題

 {I} 上のフィルター {\mathscr{F}} に関するつぎの四条件は同値である:

a) {\mathscr{F}} は超フィルターである.

b) {I} の任意の部分集合 {A} に対し,{A \in \mathscr{F}} または {I-A \in \mathscr{F}}

c) {A,B \subset I, A\cup B \in \mathscr{F}} なら,{A \in \mathscr{F}} または {B \in \mathscr{F}}

d) {A_1, \cdots ,A_n \subset I, A_1 \cup \cdots \cup A_n \in \mathscr{F}} なら,少くとも一つの {A_i}{\mathscr{F}} に属する.


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                『超積と超準解析』(11ページより)

私「もう、眠くなってしまったので、続きは、明日にする。

 現在2023年3月30日22時57分である。中断。



 現在2023年3月31日21時12分である。

麻友「今日は、マックで、『数学基礎概説』を、やってたみたいね」

私「この本の、ギャップは、ほとんど埋めてある。だが、読み返してみると、もっと良い方法が、あったな。とか、これは、勘違いだ。と、言う部分があって、手を入れていた」

若菜「てりやきチキンフィレオセットと、炙り醤油風肉厚ビーフバーガーを食べるほど、長い時間いた。進んだんですか?」

私「今日の成果で、1番は、{\mathbf{BG}} 集合論での、一般存在定理というものの証明中にある、片側集合論的述語式の例が、飲み込めたことだった。今日、昨日の命題の証明する時間なくなっちゃったから、スキャンしたまさにそこ、(109ページの中ほど)を、見せて、終わりにする」

の真ん中の原稿の右ページ

さらに {\exists_X(m(X) \wedge \neg ( \neg \exists_Y (m(Y) \wedge \neg ( \neg ( Y \in X \wedge \neg Y \in B ) }
{\wedge \neg ( Y \in B \wedge \neg Y \in X ))) \wedge X \in \mathscr{T})} に同値変形しうることになる.

の、1文が、納得できたんだ」

麻友「太郎さんにとって、そういうのが、生き甲斐なのね。丁寧に説明してくれたら、気が向いたら付き合ってあげるわ」

私「その言葉を待っていた。数学の先のことを、ちょこっちょこっと、聞いていると、いつの間にか当たり前になる。分からなかったことが、分かるようになる。その喜びを、味わえるようになって欲しい」

若菜「無茶な注文を」

結弦「全くだな」

麻友「おやすみ」

若菜・結弦「おやすみなさーい」

私「おやすみ」

 現在2023年3月31日23時40分である。おしまい。