現在２０２３年６月２３日１９時２６分である。（この投稿は、ほぼ５２１０文字）
麻友「今さらって、もう死にかかっているとすると、お父様のこと？」
私「そういうことだ」
若菜「断罪なんて、そんなに悪いことを、したの？」
私「父親として、普通のことを、したんだ」
結弦「それが、罪を問われるの？」
私「まあ、聞け。今、スマホが、壊れかかっていて、次の機種を、決めようとしていた」
麻友「そういえば、太郎さんのスマホ、名義が、お父様で、小学生扱いになってるとか、変なこと言ってたわね」
私「４年前（２０１９年）の、麻友さんの誕生日（３月２６日）に買ってもらった。シャープの、AQUOS sense 2 という機種だった。スマホでは、一番安く、それより下は、ガラケーが２機種、あるだけだった」
若菜「Android だったら、どれでも、そんなに変わらないんじゃ、ないですか？」
私「お前たち、iPhone で、動いているのかな？」
結弦「それは、問わないのでした」
私「うん。そして、月日は流れ、４年間。スマホは、色々役に立ったよ。まず、以前より、遥かにカメラが良くなって、マシな写真が、撮れるようになったし、PayPay とか、FamiPay とかのバーコード決済とか、外にいるときブログを参照するとか、テキストをスキャンした画像を（コンビニの）スキャナーから、持ってくるとか・・・。いや、そもそも、待ち受け画面が、１０種類も登録できるのだから、麻友さんが、１０人も並んでいる。他にも、Kindle で、本が読めるようになったし、Amazon も、見られる。もちろん、注文もできる。EPARK という歯医者の予約アプリも、入っているし、住所録も、ガラケーのとき、１人２００文字しかメモを書けなかったのが、１０００文字以上書けるようになって、自由になった。バス接近情報とか、交通機関の運行情報とか、新型コロナウイルスワクチン接種証明書とか、挙げだしたら切りがない。とにかく、私は、ナビゲーションとかの、お金の掛かるものは、使わなかったけど、かなりスマホを使っている人間だっただろう」
若菜「次の機種は、どう選んだのですか？」
私「AQUOS sense 2 というのを、使っていると、言っただろう。実は、私が買った３カ月後に、AQUOS sense 3 というのが、発売され、それが、バッテリー4000ｍAh と言うのを謳い文句に、市場占有率で、iPhone を、抜いて、トップに出たんだ」
若菜「あっ、それ、前も話題にしてましたよね。『１位だって言ったって、２位も、３位も、４位も、５位も、iPhone じゃないか』って」
結弦「それは、良いとして、4000ｍAh というのは、凄いの？」
私「だって、私の sense 2 は、2700ｍAh だったんだもの」
麻友「それは、単純に、1000ｍAh より、4000ｍAh は、４倍の時間、使える、ということなの？」
私「そう。それで、その 4000ｍAh 以来、AQUOS sense シリーズは、バッテリーのもちを、売り物にしてきた。そして、去年秋からは、AQUOS sense 7 というのに、なった。新しく iPhone が出る度に、sense シリーズと比較してきたが、まず、iPhoneは、圧倒的に高い。sense シリーズが、４万円とか言ってるのに、iPhone は、１０万円から２０万円。戦いにならない。それに、私は、スマホにパソコンみたいな額をかける気は、なかった。iPad だって、６万円で、買えるのに、iPhone に、１０万円は、有り得ない」
若菜「一部、スマホを、酷使する人も、いるんでしょうね」
私「というか、アップルが、アメリカの企業だから、物価が違うんじゃないか」
結弦「ああ、Molecular biology of the cell みたいに？」
私「うん」
麻友「それで、今回、選ぶ上で、sense 7 を中心に、考えたの？」
私「AQUOS sense 7 の上位機種は、AQUOS R7、 下位機種は、AQUOS wish 2 だった。以前は、sense 2 は、最下位機種だったが、今では、標準機種になってしまっていた」
麻友「値段は？」
私「これ、後で、問題になるんだけど、
AQUOS R7 198,000円
AQUOS sense 7 43,200 円
AQUOS wish 2 22,000円
だった。当然、なぜ wish 2 じゃ、駄目なのか？ と、言われるだろうと、調べてあった」
麻友「聞きたいわ。何が、２万円の違いを、生むの？」
私「結局、バッテリー容量なんだよ。
AQUOS sense 7 4570ｍAh
AQUOS wish 2 3730ｍAh
なんだ」
麻友「確かに、1000ｍAh 近く違うけど、それに、２万円？」
私「本当は、違いは、もうひとつあって、
AQUOS wish 2 液晶
なんだ」
麻友「有機EL。私、良く分からないのよ、液晶も、良く分からないし、有機EL は、もっと分からない」
私「実はね、昨日、母と、弟と、待ち合わせて、鶴見のCIAL の５階の、ドコモショップへ、行ったんだよ。それで、『これが、AQUOS sense 7 でね』と、話した後、店員に、来てもらったら、『これは、機種代、６万円、５９，８００円です』って言うから、一辺に母も、『そんな高いものに、お金出せません』とか、言いだして、『４万円までじゃなきゃ、駄目だって、主人も言ってます』などと、言い張り、『なぜ、wish 2 じゃ、駄目なの？』ということになり、下手に『有機ELだから』なんていうと、火に油を注ぐことになるから、言わなかった」
麻友「でも、太郎さんの心、見えるから、私、分かる。それだけじゃ、ないわね。もうひとつあったでしょう。エモパ－（シャープの人工知能）でしょう」
私「うん」
麻友「私の声にしたいとか。あのエモパ－が、wish 2 に、入ってないんじゃないかと恐れた」
私「結局、昨日は、買えなくて、帰ってきたんだけど、後で、調べたんだ。wish 2 に、エモパ－、入ってた。だから、麻友さんの声にすることも、できるかも知れない」
麻友「私、声を、売ろうかしら？」
私「歌手だったんだから、許されるかも知れないけど、すぐコピーされるだろうけどな」
若菜「そうすると、wish 2 で、決まりですか？」
私「ここから、闇歴史を遡ることとなる。有機EL とは、何か？」
麻友「思い出した。有機ELが、初めて搭載された、富士通のガラケー、太郎さん持っているんだった。太郎さん自身も、そのパネルの裏側のガラスの強度を、測っていたって、聞いてる。つまり、お父様が、開発に携わったのよね」
私「これね。２００３年４月に発売されている。その誕生秘話が、実は私達の闇歴史でもある」
麻友「なるべく、あっさりお願い」
私「１９９１年、１年浪人して、京都大学に合格した私。現役で合格した藤居君。同じ、理学部物理学科にいながら、色々と、違っていた。同じ物理の問題でも、数学の力で、ねじ伏せる私と異なり、物理的意味を考えて、きちんと解ききる藤居君。悲しいかな、２人とも、単位が足りなかった」
若菜「それは、余りにも、悲しいかな、です」
私「私の場合、父や母が、単位が足りない、ちゃんと授業に出なさいなど、言ってきて、学費を止めるとか、１回は実際振込用紙を、送ってきたことも、あった。私は、数学を１から築き直さなければならないんだと言い、
などを、書き写しているノートなどを、見せたので、多分相談に当たった、数学科の教授なども、これは、一過性の心配性みたいなものだから、授業に出させて、心配性がぶり返したら、合った薬を飲ませれば、なんとかなるだろうと、答えたのだろう。私は、その場に立ち会っていないから、分からないが。いずれにせよ、父は、私に金銭感覚を、身に付けさせようと、学費を止めた。私が、泣きついて来るだろうと、思っていたのだろう。だが、私は、朝日新聞の朝刊の配達のアルバイトを始め、朝３時半頃起きていく、このアルバイトが、最終的に私を、気違いにするほどの、ストレスになったのだった。私は、最後まで（つまり今でも）数学者になるつもりでいる」
結弦「それで、一方藤居君は？」
私「藤居君は、まったく対称的だった。単位が足りなくて、卒業できないと分かったとき、親に相談したら、『まず、卒業しろ』と言われるのが、分かっていたけど、『手に職を付けるのが、先でしょう』と、思って、１９９４年頃、親に内緒で、休学届を出し、英検１級の力と、技術の知識で、技術系の同時通訳になった。ところが、藤居君は、不幸にも、心臓が止まってしまって、倒れて救急車で運ばれるということもあり、さらに復学が遅れる。１９９７年頃、有機ELを、開発していた東北パイオニアで、私の父と外国人の技術者との通訳も、していたらしいのだ。だから、有機ELには、父と藤居君の思い出が、重なる」
若菜「でも、卒業できないなら、学費は全部稼げ、というのと、とにかく卒業しろというのとでは、全く反対ですね」
私「私は、気が狂った当初、父のやり方（新聞配達などをやらせること）が、悪かったのだと思っていたが、藤居君のお父様のような人の方が、少ないことを、知ってきた。そして、父は、当たり前の人間なのだと、思うことにした。だから、今さら断罪はすまい」
結弦「それが、発病した原因でも？」
私「私、障害者になったお陰で、ゆっくり数学を築き直すことができて、良かった面もあるんだ」
結弦「それで、有機EL は？」
私「有機EL なんだけどね、液晶との大きな違いは、画面が、折り曲げられることなんだよ。こういう風に、
ねっ！」
麻友「えっ、三面鏡みたいに、折り曲げられるの？」
私「そう。だから、私は、有機EL の機種を買うのだったら、この SAMSUNG の、GALAXY Z Fold 4 みたいなのが、欲しいんだ。なまじ、折れない 有機EL なんて、欲しくない」
若菜「えっと、その、GALAXY Z Fold 4 というのは、幾らなんですか？」
私「機種代が、249,700円」
若菜「桁、間違ってませんか？」
私「いや、本当に、２４万円なんだ」
結弦「だから、AQUOS sense 7 で、59,800円の、折れない 有機EL なんて、欲しくないと」
私「それと、実は、有機EL って、液晶より耐久性が劣るんだ」
麻友「高いのに？」
私「これが、有機EL が、すでに２００３年に実用化されているのに、余り普及していない理由なんだ。スマホの場合、有機EL の耐久年数は、５年くらいだ」
麻友「えっ、５年なの？ それは、どう計算すると、出てくる数字なの？」
私「有機EL の寿命は、約３万時間。スマホだと１日１５時間使うとして、２千日（５．４年）だよね。液晶はこの２倍はもつ」
麻友「そうすると、
バッテリーは、sense 7
ディスプレイは、wish 2
エモパ－は、どちらにも積まれている
結局 sense7 の良いところは、バッテリーだけだったのね」
私「私に取ってはね。動画を撮りたい人なんかは、メモリやストレージが、大きい方が、良いだろうけど、私は動画は撮らない。ゲームもしない」
若菜「本当は、GALAXY Z Fold 4 で、快適にブログを、書きたかったんでしょう」
私「その目的には、６万円の iPad の方が、良いと思う。結局 スマホは、wish 2 に、麻友さんの声を入れられたら、最高なんだよな」
麻友「そうなのね。何か、フォーマットが、あるのかしら？」
私「初音ミクとかあるし、麻友さんの声をサンプリングすることは、できるはずなんだ。ただ、そのデータを、エモパ－が使えるのかどうかは、分からない」
結弦「取り敢えず、昨日の続きを書いていて、もう１１時０７分だから、新聞買いに行って、マックで食べてきたら？」
私「じゃ、解散」
現在２０２３年６月２４日１１時０８分である。おしまい。
