女の人のところへ来たドラえもん

21歳の女の人と43歳の男の人が意気投合し、社会の矛盾に科学的に挑戦していく過程です。                    ブログの先頭に戻るには、表題のロゴをクリックして下さい。                                   数式の変形。必ずひと言、添えてよ。それを守ってくれたら、今後も数学に付き合ってあげる。

動いた巨岩

 現在2024年2月20日20時07分である。(この投稿は、ほぼ2005文字)

麻友「何か、気付いたのね」

若菜「発見ですか?」

私「真面目に、量子力学を勉強している人に取っては、当たり前のことなんだろうけど、ものすっごく変な順番で、量子力学を勉強してきた私にとって、今日の分かり初めから、これで、分かり切った。という瞬間まで、8時間くらいあった」

結弦「すげー、今日、もの凄い躁状態だったんじゃない?」

私「確かに、昨日通院してきて、先生が、『落ち着いているから、眠り薬を1錠減らしましょうか』ということで、フルニトラゼパムを、2錠から1錠に減らした。眠れないんじゃないかと、警戒していたが、いつも通り眠れて、今朝母に、『眠れたー!』というメールを、送ったほどだった」


麻友「聞いてあげるわよ。話しなさいよ」

私「『量子力学の冒険』でも、何度も出て来るんだけど、『交換関係』と呼ばれるものが、重要だと、量子力学では、出てくる。普通、

{[\hat{x},\hat{p_x} ] =\hat{x} \hat{p_x}-\hat{p_x} \hat{x} = i \hbar}

みたいに、書かれる」

麻友「これ読むと、書かれているのね」

量子力学の冒険

量子力学の冒険

  • 言語交流研究所ヒッポファミリー
Amazon

私「うん。だけど、私に取って、順番を入れ換えたものを、引き算したから、何? それだけで、量子力学の凄さが現れるわけないじゃん。と、ずっと、分からなかったんだ」

若菜「私に取っては、寝耳に水ですけど、お父さんは、いつ頃から、この問題を、抱えていたんですか?」

私「大学で2回生になって、藤居君達と、ファインマン物理学のⅤ巻のゼミを始めて、もうその先が知りたくて、うずうずして、図書館で、本を探して、

の、旧版が良かったので、新版が出た1992年7月頃買って、読み始めた」

結弦「それが、2回生のときだと分かるのは?」

私「物理系の素粒子とかを目指していた人は、分かるんじゃないかと思うんだけど、ゲージ変換をしたとき、共変微分に、

{\mathbf{D}=\mathbf{\nabla}-iq\mathbf{A}}

みたいに、変なものが、ちょっと、くっつくんだよね。免疫のない私は、『これは、何だ?』と、調べ始めたわけ」

若菜「分かるんですか?」

私「この、くっつくの自体は、

と言う本で、3回生の途中で、証明まで理解した。以下の投稿に、その頃のことが、書いてある。ちょっとだけど」

mayuandtaro.hatenablog.com

若菜「ああ、授業と無関係に、気になったことを調べているから、真面目に勉強している友達とは、進度がずれるんですね」

麻友「そうすると、友達は、上で言っていた、『交換関係』のことも、分かってたのだろうと」


私「交換関係が、何だと分かったのかというと、最近、群の表現だの、射影表現だのと言って、群のことを、話していたでしょう。特に、リー群と呼ばれるものが、重要なんだけど、リー群というのは、多様体と呼ばれるものであり、群でもあるものだ。ここが、ちょっと重要のマーク2つ付きなんだけど、多様体みたいなものなので、曲線や曲面のようなもので、群だから、逆元とか単位元とかもあって、この単位元の場所の接ベクトルの集まりの接ベクトル空間というものを、リー環という。ここまでは、ただ定義を書いたんだけど、今日、この本、

の、86ページを読んでいて、色々な場合の交換関係が、書いてあるのを見て、『あれっ? 交換関係って、その理論の扱うリー群のそれに対応する、リー環の表現だったのか』って、分かって、嬉しかったんだ」

麻友「全然、分からないけど、太郎さんに取っては、嬉しかったのね」

私「群というのは、無作為にあるわけではない。この世界が、どういう世界になるのか、ある程度は、数学的に分かる。ただ、リー群は、有限次元のものしか、余り分かっていない。無限次元のリー群を、調べるのは、意味のあることなのかも、知れないんだ」

結弦「ひとつ言っておきたいんだけどさあ、お父さん、どんどん、他の本に浮気するでしょ。ひとつひとつ、読み切ってから、次の本に移った方が、良いよ」

私「仰るとおりです。心懸けます」

麻友「じゃあ、今日は、これで終わりね」

私「じゃ、解散」

 現在2024年2月20日21時56分である。おしまい。