現在２０２３年８月１日１７時３４分である。
麻友「あらっ、何か、読みたい本が、あるの？」
私「本が好きな人でないと、こういうことは、分からないかも知れないけど、例えば、少し前の本だけど、塩野七生（しおの ななみ）という人の書いた『ローマ人の物語』という本が、有名になったのね。
これが１巻なんだけど、４３巻まであって、もの凄い大長編なんだ」
若菜「お父さん、読んだんですか？」
私「いや、噂だけで、挑戦する気には、ならなかった」
結弦「でも、この部分が読みたかったって」
私「ローマの歴史は、長い。でも、私が興味があるのは、ローマ軍が、シラクサの島に攻めてきて、シラクサにいたアルキメデスが、次々に新しい兵器を開発して、ローマ軍を困らせた。結局、シラクサは、負けてしまい、恨み辛みで、突っ込んできた、ローマ軍の兵士が、アルキメデスを、殺そうとした。アルキメデスは、そのとき、計算をしていて、『殺すなら、この計算が終わってからにしてくれ』と言ったが、兵士はもの凄く怒っていたので、直ちに殺されてしまった。ローマに詳しい人の話では、ローマの側でも、アルキメデスの天才は、分かっていて、『絶対殺すなよ』と、お触れが出ていたほどなのに、単純な兵士の剣にかかってしまったという」
結弦「そこだけ、読んだの？」
私「いや、読んでない。そこだけ読みたくても、１巻から、読んでしまうのが、私なのだ。という話」
麻友「そうすると、そういう１巻から読むという、やり方を、ちょっと改めようというのかしら？」
若菜「でも、それはそれで、お父さんの外堀から埋めていくという、強力な方法でしたが」
私「数学をやる上では、美味しいところだけパクッ、というのは、結構やりにくいんだよね。良く言われるように、積み上げ式だから」
結弦「じゃあ、どうしたいの？」
私「私の数学を、かなり支えている本に、『解析入門Ⅰ・Ⅱ』がある。この２冊は、入門と言っているが、かなり詳しい、辞書みたいに使える本なのだ」
若菜「私達の前でも、度々出てくる」
私「そう。１回生のとき、第１巻の第Ⅰ章、第Ⅱ章、第Ⅲ章、と、第Ⅳ章のいくつかの節を読んだ。第Ⅴ章は、読んでない。そして、第２巻の第Ⅵ章の少し、第Ⅶ章の少し、第Ⅷ章の少し、第Ⅸ章の少しだけを読んだ。少しとは言っているが、これのお陰で、２回生の初めに、『多様体の基礎』を、読めたのだから、私に取ってこの２冊は、非常に役目を果たした」
結弦「昨日、お母さんに、説明する、というのは、諦めたのだった。それと、読みたい部分だけ読むというのと、つながるの？」
私「自分で、『これは、分かったな』と、思ったり、『もう十分、確かめたな』と、思ったことは、取り敢えず認めて、『これを、読みたかったんだよ』という、前からの宿願を、どんどんこなして行こうと思ったんだ」
若菜「それは、当然なんじゃないですか？」
私「退院した、８年前のときは、躁状態で、そういう状態だった。でも、段々、ズルズルと、しがらみに巻き付かれて行った。麻友さんのせいではないよ。でも、今回、気持ちが少し変化したんだ」
麻友「何の影響かしら？」
私「世間は静かだけど、abc予想は、私に取っては、大ニュースだった。懸賞金の問題より、私が、堂々と数学をやる、口実ができた。進み方として、ブルバキを、圏論化する、
若菜「でも、ガロア理論は、『数Ⅲ方式ガロアの理論』で、読みたかったのでは？」
私「そう。それは、そうなんだけど、実際は、麻友さん達と、第２章辺りにいた。私自身は、第２０章にいたのに。だから、ガロアのブログは、しばらくおやすみにして、第２９章まで、読み切っちゃう」
結弦「それは、良い。ノロノロ進んでたのも、読み切ってあれば、速くなるかも」
麻友「今日、太郎さん。本一杯持って行って、スキャンとかしてたけど、何をやってたの？」
私「昨日、読みたい本に挙げた、『力学の基礎』の前哨戦、
を、スキャンしてたんだ」
私「若菜のアイディアだよ。重たい本を、持ち歩かなくて良い」
若菜「２ページで、３０円もするなんて、絵本みたいです」
麻友「とにかく、太郎さんも、進んでいるのね」
結弦「いつか、ガロアのガイドブック、作ってよね」
私「それでは、本腰を入れて、スタート」
麻友「って、言って、どうなるの？」
私「色んな本の、読みたかった部分を、ブログに書いていくんだ。それでは」
現在２０２３年８月１日２０時０３分である。おしまい。
